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王道にして異端の書店「青山ブックセンター」

学生時代、本屋で働いていました。約2年間。

当時から書店はあまり景気がよくなかったですが、それから10年ほど経ち、より景気が悪くなりました。いわゆる「出版不況」の到来。

社会人になってから、さらに書店は無くなっていき、とうとう上流の取次や出版社も無くなってきました。

そんな中でも新しい切り口で頑張っている書店が、まだまだ日本全国にあります。今回は、そんな書店のうち、最も良くいく「青山ブックセンター」の良さを「#私のイチオシ」企画で推したいと思います。

青山ブックセンター、ファンが多い

とにかくファンが多い。ロゴが変わっただけのツイートに、3000以上のいいねが付きます。

そして、もっとすごいのが「今月の売上がやばい」というツイートが、1万いいねを超える…。もしやアイドル?

「なぜ青山ブックセンターに足を運ぶのか?」をいろんな人に聞いてみました

「あなたが青山ブックセンターに通う理由は?」を訊いてみた

・セレンディピティ(意図しない良い出会い)がある
・ヘイト本がない。嫌な気持ちにならない
・BGMのセンスが良い
・なんか頭が良くなった気がする
・ネットやテレビで手に入らない本の情報が手に入る
・公式アカウントのTwitterの距離感が近い
・ポップが少ない。本を選ぶのに集中できる。自分の感性で本を選べる。
・入り口に海外の雑誌が並んでいてお洒落
・一書店が、出版業界を変えようとしている姿勢がかっこいい

「店長の山下さん」を挙げている人もいました。書店と同じくらいファンが多い、名物店長の山下優さん(サカナクションの山口さんに似てる)。書店の店長なのに、自身でTwitterの運用をしており、当月の売り上げをツイートしたりと、ユニークな活動をしています。

異端のプロジェクト「青山ブックコミュニティ」「出版プロジェクト」が始まった

このプロジェクトは「本を売るプロである書店」が自ら新しい本の価値を創る、本の利益構造を提案し直すというものです。

1.オンラインコミュニティ「青山ブックコミュニティ」

書店や青山ブックセンター好きの人たちが集まったオンラインサロン「青山ブックコミュニティ」が12月誕生。書店と客という関係を越えて、意見を交換しながら、一緒にABCの新しいあり方を考えていく、という企画です。

2.出版プロジェクト

顧客、そして地域と一番接点を持っているのは、現場である書店。本のD2Dモデルが生まれる瞬間になるかもしれません。第2弾は、オールユアーズの本になる予定だそうです。

王道(=本屋の顧客体験)を重要視しながらも、異端(=コミュニティ・書店による出版)の道を進もうとしているのが、青山ブックセンターです。

青山ブックセンターの今の課題:イベントの売り上げの落ち込み

青山ブックセンターは、著者によるイベントを多く行っています。そして現在でイベント自粛により、売り上げが落ちているそうです。

Amazonで売れ線の本を買うのも良いですが「素敵な偶然や予想外のものとの出会い」を求めて、青山ブックセンターに足を運んでみてはいかがでしょうか?

↓Twitterもやっています


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