見出し画像

自分で自分の機嫌を取るって結局何?〜本質を考える

こんにちは。紫陽花ママです。
昨日友人の悩み相談に乗った際、ふと「自分で自分の機嫌を取ること」の本質を考える機会があったので、より深く掘り下げて自分なりの解釈を記しておきたいと思います。

I. 「自分で自分の機嫌を取る」ってそもそも何?

育児でも、仕事の人間関係でも、夫婦・カップル間の関係性でも、
例えば何か問題が起きた時やモヤモヤを抱えたとき、
最終的な解決策としてよく言われがちな
「自分で自分の機嫌を取る」というワード。

例えば育児であれば、子供のする些細なことで取り乱したり、自分の思った通りに事が進まなくてイライラしたり、それを感情的に子供に当たってしまったりして、寝顔を見ながら罪悪感に駆られるなどという経験をした人は少なくはないと思う。

これは、いわば自分で自分をコントロールすることができていないがゆえに起こっている状況とも言えるが、こんなとき、もう少し手前の段階で自分で自分の機嫌を取れるようになれれば、少し自分に余裕が持てて、イライラしたり取り乱したりを少なくすることができる。

また、仕事においても、例えば、その時の態度や気分で言っている事が変わってしまう上司や、生理周期や繁忙度合いによって機嫌を伺わないと必要なことが聞けなくなる先輩など、自分で自分のことをコントロールできていない人に対して「こうはなりたくないな」と、嫌悪感を感じる人は多いと思うが、実際にその立場になった時に自分もそうならないために、自分で自分の機嫌を取れるようになれる方法というものは身につけておくに越した事はなさそうである。

ではこの「自分で自分の機嫌を取る」とは、結局のところ何なのか。

II. よくある解決策とは?

よくネットの記事などでは、こんな事が書かれている。

具体例
・アロマを焚いてリラックスをする
・お風呂で半身浴をして汗をかく
・友人と話して発散する
・カラオケに行く
・美味しいものを食べに行く
…etc.

これらは、全く間違いではない。
楽しい時間、充実した時間を過ごして気分を晴らしたり、
気を紛らわせて冷静さを取り戻すことは大切であり、一つの手段になりうる。

ただこれらは全て一時的な対処療法であり、
これだけでは「本質的には」何も解決しない。
解決しなければ、また抱えていることをぐるぐると考えて、無限ループに陥ってしまう。

じゃあどうすべきか。
大切なのは、「本質をとらえること」である。

Ⅲ. 自分で自分の機嫌を取ることの本質とは?

では、「自分で自分の機嫌をとる」ことの本質とは何か。

それは、何か問題が起きた時やモヤモヤを抱えた時、
「ひとりで」消化できる手段をもつ、ということであると私は考える。

日記に書く、メモに書いて整理する、瞑想する、SNSで似たような悩みを抱えている人の記事を読む、、

何でもいい。何でもいいから、
自分が抱えていることを自分で「手放す」事ができるか。
その手段を持っているか、探せるか。

それが「自分で自分の機嫌を取る」ことの本質であり、
また同時に難しさであり、
そして一番の解決策なのではないかと、私は思う。

また、この「ひとりで」というところが意外とポイントで、
実際に多くの人は、それらを手放したり整理をする際に、
・人と会って話したり
・電話などで聞いてもらって解決しようとする人
が多いのではないかと思う。
例えば、「友達に愚痴を話す」「親に話す」「同僚に相談する」…など。

ただ、これらは全て他人に
自分の気を鎮めてもらって整理してもらうということであり、
そこに他者が介入する限り、その人の状況・過去の経験・意見に左右されてしまう可能性が大いにある。
そしてもっと怖いのは、自分(相談者)のニーズに応じて、たとえその人(相談を受けた人)の本心ではそう思っていなくても、自分が言ってほしい言葉を同調・共感して言わせてしまう可能性があるということである。

これでは本質的な解決にはつながらず、確実に状況を客観視できるかも怪しい。

もちろん、新しい視点を加えたり、部分的に取り入れたりすることは有用だ。
ただ、他者の意見をそのまま受け入れて完全に影響を受けてしまうのは、あまりにも危険すぎる。

だから、自分ひとりで、手放せる手段を持つ事が必要なのだ。

Ⅳ. 自分で自分の機嫌を取る、って結局どうすりゃいい?

前述した通り、この問いの答えは
「自分が抱えていることを自分で「手放す」手段を見つけること」である。

ただもう少し深掘りして例えるならば、
「自分で自分の機嫌を取る」ということは、

まず自分の身の回りに起きたことを、
①理解(客観視)して、
②咀嚼(いろいろな手段で小さくする。整理する。)して、
③消化(そこから吸収できることは学び、できないことは手放)していく作業。
これを1人で行うようにする

と言い換えることができる。

具体的には、

①自分で状況を整理したり、気持ちと向き合ったりしながら、様々な手法を使って状況を客観視し(例:日記に書いて言語化したり、瞑想したり。※人に話すことも、ここの過程の一部だと理解した上であればOK。)

②リラックスできるお気に入りの方法で、発散できることは発散し(例:アロマや半身浴、カラオケなどはここの部類。)抱えているものを整理しながら小さくしていく。

③そして、整理されて最後に残った部分について、今後も心に留めておくべきことはそこから学び、それでもどうしても納得できないこと、吸収できないことは、思い切って手放す。(受け入れられない自分をも受け入れる。)

ということとなる。

これは、人間の身体と一緒だ。
私たちの身体は、自分の中に入ったものを認識・咀嚼・吸収し、
最後は自分で消化をしている。
これはすなわち、自己解決する仕組みができているということである。


したがって最も大事なのは、
対処療法としての部分的な発散ではなくて、

事実の発生から終局まで、自分の中で起こるカラクリを本質的に理解して、
自己解決する仕組みを作るということ。

その過程には、
「いまどの段階にいるなー」
「これはどう発散すれば気が紛れるかなー」
「もう少しで消化できそうかなー」

と、自分の声に耳を傾けながら、
自分はどんな時にストレスを感じ、どんな時に発散できるのか、
何を理解できて何を受け入れられないのか、本質的に自分と向き合う。
最終的には自分を理解し、受け入れる。

そしてその理解をもとに、自らで実践し自己解決する仕組みを模索していく。
はじめは試行錯誤かもしれないが、そうすることで問題に対する安定的な対処方法を手に入れられるようになる。

したがって、この「自分で理解・咀嚼・消化」ができてこそ、
本質的に自分のご機嫌をコントロールできるようになり、
最終的な目標である「自分で自分の機嫌を取れる」ことにつながるのだ。

Ⅴ. まとめ

  • 「自分で自分の機嫌を取る」とは、自分ひとりで消化できる手段をもつということ

  • 自分が今どの段階なのか本質を理解し、最後は手放すことも大切

  • 自分で「理解・咀嚼・消化」ができれば、安定的に自分で自分の機嫌を取ることができる

いかがでしたでしょうか。(消化だけに。)
当たり前のようで意外と整理し切れていないこの問題。
自己コントロール力を高めて、いつもご機嫌な自分でいたいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?