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2023年ジャンプ49号感想(『Dr.STONE』スピンオフ第1話掲載&『一ノ瀬家の大罪』連載終了号) #WJ49

最近よく見ている動画。
快楽堕ちとはたまげたなあ…


鵺の陰陽師

開幕早々七咲先輩が登場。この子も2巻表紙を飾るようでびっくりですが(もしかしたら代葉ちゃんとセットかも)、今週は一気に七咲先輩の霊圧が濃くなりましたね…!ていうか、今週は完全に先輩√導入回やんけ!先輩がヒロインパワー増幅してるやんけ!もはや両手に花やんけ!

七咲先輩が第6支部に異動は計画通りとして、オカルト部はあくまで部活の体制として継続なんでしょうか。猿空間送りは回避してほしいですが。ところで先輩はこのことを副隊長に聞いたって、誰だそれは。もう決まったってこと?鵺さん?代葉ちゃん?別の支部の人?

兵一さんが理想の上司すぎるよ~!夜島くんにはマイナス要素しか無いと言いつつ、業務や手配、隊員の選抜をすべて仕切ってくれるとかさあ!自らプラス要素モリモリしてくれてるやんけ!仕事増やしすぎて逆に申し訳ないくらいなんですけど!別のプレッシャーが押し寄せますよ!

隊員はどれほどいるのか、若年層に集中されるのか気になるところですが、結果次第で兵一さんの思惑が知れそうです。夜島くんの盡器特性を把握した上で相性の良い隊員も選抜しそうだよなあ。兵一さんバトルジャンキーっぽいから案外楽しそうなんじゃないかな。目指せWin-Win。

***

第6支部はシムシティ感覚で既に設置。校舎の傍に神社というミスマッチっぷりに鵺味を感じるんですけど!いちおう霊衣同様一般人には不可視だそうですが、そこはフツー旧校舎や校庭のすみっこに設置だよね!?アクセスしやすさを考慮したんでしょうけど!中国産ソシャゲかよ!

代葉ちゃんは七咲先輩が夜島くんの腕を引っ張るのを目撃

う あ あ あ あ あ あ(PC鵺文字)

リアルに変な声出ちったよ!!モロに脳破壊案件やんけ!完全にBSSやんけ!まあ代葉ちゃんがコソコソ着いてきた時点で不安は払拭されましたけど!浮気許さないウーマンやんけ!

七咲先輩は全然出番なかったけど、4・5話時点で夜島くんをおんぶしたり男子唯一のLINE交換したり、結構距離感近かったですからね~。だから異性の友達として腕を引っ張っても特に不自然ではないんです。ただ、それを見かけちゃうとBSS案件を疑えなくもないわけで…

夜島くんは序盤で膳野くんと愛すべきバカどもと友達になったけど、1stガールフレンドは七咲先輩。いやそうとは明言されてないけど、もう友達みたいなもんじゃん?代葉ちゃんはその事実を知らない2ndガルフレなわけですよ。ちょっともどかしいですよね。案外神経質になっちゃう。

四つ目の蜘蛛は幻妖ではなく式神でした。クリーチャータイプのキャラがゆるキャラとして描かれたの何気に初めてだな。そして意外とかわいいぞこいつ!ばんじゃーいしながらバーンと扉開けたり、代葉ちゃんにハグされてニコニコしたり、蜘蛛というかワンちゃんに見えてきたよ!

蜘蛛型の式神は朱拿蛛(しゅなしゅ)。階級は一番下の冥領でしょうか。こんなゆるキャラでも召喚時は「冥領n番拘束霊鎖解放 式号『朱拿蛛』」と詠唱するのかな。登場した途端気が抜けそうですが、戦闘態勢に入ったらマジの畏を発揮してくれる、できる子なのを期待しましょう。

支部を掃除中の江戸っ子さんは二大旧家の片割れ?ではなく別のトコ?でも支部の機能の一つを任せられているあたり重要案件なような。で、今回そのために朱拿蛛のお掃除でしたポケリフレやんけ!やっぱり式神はポケモンみたいやんけ!ソシャゲだと間違いなく絆が深まるんだ。

七咲先輩は朱拿蛛を洗うのは抵抗マッハ。そのへんの感性は実に普通の女子高生らしいな。一方代葉ちゃんは「いいですよ」即答!Gも即座に踏み潰しそうだな!つーか代葉ちゃんってば脳破壊案件6ページ後に一転攻勢だよ!大胆すぎかよ!?強キャラの風格を感じるんですけど!

代葉ちゃんが参加することに気になる七咲先輩のこの行間を読ませる表情よ。結局参加し、夜島くんに先輩の風格を見せつけた後は流れるような即落ち2コマ!この謎のスピード感が実にこの漫画らしい!そしてガチ泣きしてる先輩ぽんこつかわいい!この先輩慰めたくなる!

夜島くんが七咲先輩を助けてお姫様抱っこは見事に第4話との対照的演出!完全に立場逆転!あのときはまだまだ未熟だったけど、今回の夜島くんはマジに男らしくてかっこよかったです!これは是非兵一さんにも見せてやりたいですねえ!軽くからかいつつ素直に褒めそうだもの!

七咲先輩がトゥンクしてる!すげえ!ラブコメの波動を感じる!「夜島…成長しとるんかい…」って台詞回しが良かったです!最近の先輩はまたしても何も知らない周防七咲さん(17?)ですが、こうも行動派になった夜島くんの変化と成長は感慨深いでしょう。なんか弟扱いしてるようだ。

ラブコメの波動を感じるふたりに割り込む代葉ちゃんホントガツガツ行くな!蜘蛛が苦手なことも尋ねてくるしホントガツガツだ。で、先輩は案の定ニガテ。まあ、ぼくも蜘蛛はニガテだし、そんな女子がいて問題はない。代葉ちゃんがヘーキなのは、幼少期から特別でしたしね…

つーか七咲先輩が蜘蛛苦手なのって、今後の藤乃家問題との連動案件では?だってあのハゲはバックに糸のようなものが見られるから蜘蛛形の幻妖(ジョロウグモ?)と契約している可能性が微レ存ですよ。トラウマ案件ですよ。そこを夜島くんがフォロー入れてくれそうなわけですよ。

朱拿蛛は七咲先輩には現状なつき度0ですけど、絆を深め合って、藤乃家突撃時にハゲの蜘蛛系幻妖と戦わせるシチュも良いんじゃないかなと思います。目には目を、蜘蛛には蜘蛛を、トラウマにはトラウマをぶつけりゃいいんだよ!つーか代葉√と先輩√同時攻略だな藤乃家突撃編は。

恋バナ会議のようなものがはじまった!夜島くんとの仲の良さを尋ねてくれば「もしかして…」って、ラブコメの波動を感じるやんけ!先輩気にしすぎやんけ!でも直接好きかどうかを尋ねず、それっぽく匂わせるのは丁度良い塩梅です。マジラブ話題になるのは流石にまだ早いので。

ぼくは知らないギャルゲーのコミカライズという側面のひとつとして読んでいるのでラブコメ展開は全然アリなんですけど、まだそこまでそんな体制ではないですからね。だから「もしかして」と詮索させる程度が今は丁度いいんです。ハーレムENDでも何でも良いですよ。

でですよ。代葉ちゃんの「私人の感情が読めるんです」なんだこの強者の風格!?すげえ自信満々なアルカイックスマイルだよ!「ふーん先輩夜島くん気にしているんだ」と完全に察した表情してて笑っちゃったよ!正妻の余裕をクッソ感じるんですけど!つよつよマウントなんですけど!

思い出す…あの"正妻戦争"の熱き闘いを。目の色が変わった…いよいよ代葉が本気になる。そんなふうにジワジワ煽らせる代葉ちゃんの正妻アッピルは今週最大のトンデモ起爆剤でした。マジにLOVE勢かはまだ分からんけど、代葉ちゃんこう見えておもしれー女になってきてませんかね!

感情を読める=好意あるのバレバレ。だけどもそこは静かに認めるような表情の先輩はなんだか吹っ切れたみたいです。結局式神洗浄に付き添ってやったし。ホース水ぶっかけてたのが吹っ切れの現れですし。七咲先輩もこれからバチバチ積極的になるのか。ふたりとも応援してえ~!

鵺さんが扇子装備してんばばんばんば踊っていると、朱拿蛛が途端にパプワ島のナマモノに見えてきたな!あっ、そうか!だからタンノくんやイトウくんみたいなナマモノオーラがあったわけか!全然関係ないけど、パプワくんで一番好きなキャラは原田ウマ子ちゃんです。

***

というわけで、今週第25話で3巻分が終了となりました。お話としては正直弱めなのでアンケは取りづらそうだけど、久々に見たかったラブコメ回だし、現状の情報整理シリーズとして丁度良いところで綺麗にまとまったので、こういう締め方もアリってことだと思います。

3巻分は完璧すぎた2巻分と比べると流石に構成は劣るかな。ていうか気が付けばもう3巻分終了なのか。VS双斧、隊長登場、鏖というターニングポイントを揃えてきたけども、これからの展開に向けての準備時期といったところです。アンケは…大丈夫か分かんねえからこそ出そうね定期。

SAKAMOTO DAYS

『チェンソーマン』と入れ替えではじまった本作も連載3周年です。掲載順は上位安定なのに一向にアニメ化の話が来ないので謎に不憫です。オファーは来ているだろうし、原作よりアクションがショボくならないよう慎重になっているでしょうが、そろそろ発表していいでしょうに。

頭の中にダイナマイトならぬ、体の内に小型爆弾。死後に起爆する専門的なことはともかく、これから毎日真冬くんにORDERぶつけようぜ?まとめて爆殺狙いするんDA☆ やめなされ、そんな無益な殺生はやめなされ。かわいそうな真冬くん…スラーさん、あなたは狂っているんだ!

「ほ~真冬くん本気でORDER目指せられそうでええやん」となった瞬間、ぼくもシンくん同様ハッとなりましたね…スラーさん幻影旅団方式でメンバー交代できる盲点を巧く突いてきたなと。ハンター世界でも旅団殺しの為に薔薇持ちの刺客を送り込まるケースを考えてしまいました。

殺し屋人形を一刀両断した瞬間、素で篁さん乱入かと思いました。あの人ずっと猿空間送りされているけど、ニンジャサプライズ理論めいた登場の仕方してもおかしくないよ!だがこれを成し遂げた真冬くんがガチでORDER目指せる強さになった説得力が素晴らしかったです。

キルアオ

大狼さんおっさん時代はそんなガサツだったの!?でも結婚したときは丸くなったのかな、離婚後にストレスがマッハでガサツ化なのかな。ともあれ家庭科部入部で別人くらい丸くなったとかすごい影響力です。当初は「マジで入部なん?」と出オチ臭かったのが徐々に必然性増しています。

進路相談で猫田くんがおかん役なのは想定内だとして、この人も大概ガサツだな…!もう日頃のツッコミ役に疲れているのが分かるように大狼さんに当たってて、この子案外ノリノリなんじゃないかと変な意味でWin-Winの関係です。なんか、間違ったやり方で難問突破したみたいだ。

中学時点で進路ってどうなんですかね?ぼくは無難に進学しか考えてなかったんですが、それしかなくね?大狼さんがノレンちゃんはラーメン屋だのアネゴが料理の道だの、それらを想定していたのはかつての自分がファンタジー寄りだったからかもしれません。「普通」を捉え難い感じ。

今回進路の話を早くも持ち出してきたあたり、藤巻先生はそこを真剣に考えてくれそうでなによりです。大狼さんはやがておっさんに本格的に戻るのか、学生としてガチでやり直すのか、まず後者だろうけど、結局何を目指すのかも含めて物語の終着点が作りやすくなったでしょう。

ワンピース

くまさんとジニーのラブしすぎないけどなんかそうなってもおかしくない距離感が先週から気に入っていたわけですよ。くまさんにもそんな微笑ましい時代があったんだなあ…と卒アル眺めるような気分です。でもジニーは今はもう…はいもうこのヒキもうねほらもう。

くまさんの回想はそこまでのめりこめていないんですが、今回サクサク年々進めてて、革命軍入りまでの過程をサクッとやってくまさんの人生一変させていると読むモチベ大分変わりますね。今週本編12ページしかなかったけど、物足りなさは全然ありません。

カグラバチ

センターカラーは金魚や刀の質感は好みなんですが…顔がね…前回感想でも顔のことでグダグダ書きましたけど、本作で未だに推しができていない理由がキャラの顔に起因しているのです。他は良くても首から上がイマイチだと台無しなのです。絵の好みがすべてなのは、まあそれな。

今週すげえ面白かったです!これだ!この誌面から伝わってくるエンジンかかってる音だ!マジ感溢れる展開きたこれ!まずダルマさんの改心エピソードが良かったです!これまで面白味のないやられやくだったのが、悲しい過去と併せて急にキャラ立たせてきて嬉しい誤算でしたよ!

勿論ダルマさんはこのまま改心してノコノコ平和に生きるのが赦されるわけではありません。約束された死を迎えたのは必然でしょう。だけど、彼の姉ちゃんも無差別に殺されると「うっわ…ひっで…かわいそ…」と決定的に感情が揺さぶられたんですよ!これは大正解な判断です!

ダルマさんが決定的に今週の被害者ポジであるから、今回の自爆プレイも「せめて置土産を残してくれ!!」と感情移入できたのも嬉しい誤算でしたね~!結果だめだったけど、自分のことのように悔しくなれたもん!その分双城さんのヘイトが増した!すごい!つーか双城さん顔良いな!

あとホント地味なイイトコ探しさせてほしいんですけど、ダルマさんが「柴さん」とさん付けしてくれたのも敬意を表してくれて好感度超高いです!自分に最高の助言を与えたんだから、さん付けは必然だよね!なんなんだ今週、一気にダルマさんを魅力的に仕上げすぎじゃないすか!

双城さんの「何もかも中途半端なんだよお前は」という忠告もド正論じみてて良かったです。ダルマ戦があんまり面白くなかったのと結びついちゃってるのは複雑な気分ですが…まあ実際そんな微妙な実力の人だったもんな。けれど、改心の機会くらい与えても全然良いと思うんだよ…!

双城さんは初登場時はいまいち大物感なかったんですが、今回車に乗り込んでいた時点での顔アップが良い感じに怖くて「こいつ顔良いな」と気に入って、ラストでのチヒロくんとの対峙で最初のボスキャラに相応しいマジ感が提供されてテンション余裕でした!これは絶対やべーやつ!

つーか今週やけに作劇のセンスが披露されてびっくりです。ダルマさんのキャラの立たせ方とか、チョンマゲの首チョンパ&回想とか、ラストの対峙とか、アクションだけじゃない魅せ所さんが多いです。今回マジで沼に片足突っ込めた回なので、このままぼくを沼落ちおねがシャス!

アオのハコ

紅組応援団コスしてる雛ちゃんかわいい!女の子が学ラン装備してるのってなんかそそられるんですけどなんでですかね?コスプレ感あるのもですけど、ちっちゃい子がデカっぽい服装備してるギャップが謎にたまらんからなのですかね?かっこつかなくて、結局かわいいに落ち着くから?

付き合ってるアッピル周知しない=いつでも告って、どうぞ、とは見えなくはないけど、うーん…って感じですよね。で、今週ラストにてあかりちゃんが早速「彼女とか、いらっしゃらないんですか?」ファッ!?「えっ、そんなん関係ないでしょ」と言える空気じゃねえダルルォ!!

担当さんの「言ってる側から…」という御尤もなツッコミ煽りも面白かったですが、うーむこれは正直に伝えるべきなような。周りの人たちも同時に知っちゃうわけですけど、そんな周りがバカにしてくるような風潮はこの漫画においてカテエラ極まりないしなあ。負の要素などフヨウラ!

呪術廻戦

髙羽さんに悲しい過去…なんて生々しいダメ芸人の内輪揉めなんだ。案外有り得るでしょうねこういう若い頃の芸人コンビの喧嘩。こういうのは後に意外な裏話兼笑い話として昇華されてもいいでしょう。ただ今回のは…髙羽さんのダメさに繋がる不毛っぷりがすごくて…

相方が遅刻なのはアカンとしても、「外来種の大ライス」は正直なにが面白いのがマジで分からなくて、相方はそこに今まで言及しなかったのかなと気になったり。いつからコンビ結成かは知らんけど、寧ろ今までよくコンビ続けていられたなあと謎に感心しちゃいます。

髙羽さんは元々真面目で他人に厳しいヤなガキ。そこも生々しく想像しやすい。友達はできたし笑ってもらえたけど、相方を求めているのは寂しさを吹き飛ばすような真の友達的存在が欲しかったんでしょうか。今思うと髙羽さんは死滅回遊でもひとりずっと浮いてましたね…

髙羽さんは「みんなに俺を知って欲しいから」という理由でお笑いやってたのは最初イマイチ納得し難かったんですが、気持ちは分からんでもないです。本人もお笑いと向き合ってなかったと自省したけど、承認欲求モンスターみたいになっちゃってもおかしくないよねと。

髙羽さんが教室で小学生の自分と向かっていたのは「あちゃー死んだか…」と察したのはぼくだけではないはずです。こういう精神空間シチュって大概死を覚悟しちゃうよね!マジ死亡なら「結局こいつなんだったんだよ…」と萎えるので流石に今回なくて正しい判断です。

羂索さんホントあざといよな。ラスボスのくせに萌えキャラ化が進行しててこっちはどうすればいいのか分かんねーよ!本気のDOGEZAに感心したり、髙羽さんのお笑いになんだかんだでわくわく期待を寄せていたり、どうして好感度上げちゃう行為やりやがるんですか!

Dr.STONE

この度は3話限定で帰ってきました。リーチロー先生は『トリリオンゲーム』のアニメ化が加わり更に忙しいでしょうし、Boichi先生も別の原作付でサンデーで連載中。お二方とも大したものです。恐らく昨年7月に掲載された特別読切と併せて27巻が刊行されるのでしょう。

安定の面白さです。久々に千空くんたちと再会できたことがこち亀ばりの実家のような安心感で喜ばしいですが、幼少期回想がまず微笑ましかったです。この頃からタイムマシンのテストを行い、案の定失敗に終わるも、それを励ます百夜パパが100憶%ダンディ!素敵な大人の鑑です。

前回読切ラストで課題となったタイムマシン実現をガチで掘り下げていく姿勢が興味深かったです。リアルに考えると60年分の電力が必要。電力は視野に含めてなかった!いやフィクションのタイムマシンはよくバチバチしてますけど、あってアタリマエだとスルーしちゃうんですよ!

月で宇宙都市を創って電力バンバン産み出せばいいじゃない。いつものアレ!ロードマップは前回読切ラストで提示されてたので今回特になかったですが、単に夢物語とばかにするのはロマンのない話です。壮大なスケールなのだからこそ、われわれは夢物語だと大胆に称するのです。

ところでポテチ食ってる司くんかわいい!えっこの子ポテチ好きだっけ?とファンブックを久々に取ったら好物はたんぱく質とのこと。ポテチにも確かにたんぱく質はありますが…!なんだろ、ゲンちゃんがコーラ好きなように、司くんもポテチ好きな意外性があったのかな。

クロムくんとルリ姉の結婚はまさかのサプライズ!あっさりそうなっちゃったけど、ジーマーでめでたいです。そして赤面ルリ姉かわいい。本作は男女含めてフィジカルすげえすごいヤツばかりですが、ここまで直球に頭がフットーしているキャラは珍しい。素直にニヤニヤです。

タイトルの「4D SCIENCE」ってなんぞ?と気になった人は多いでしょう。それもそのはず、ちゃんとした仕掛けでした。未来からのメッセージはまさかの百夜パパ!?そして「1D:FUTURE MESSAGE」ジーマーで!?ぞっとした瞬間です。とても興奮せずにはいられません。

全3話予定だから1D、2D、3Dと次元が増していくのでしょうが、一次元が「未来のメッセージ」で四次元が「科学」とは、ううんどういうことだ。まあ本編のサブタイ「Z:〇〇」も実際のところよく分からなかったんですが、頭の片隅で紐解きたい、ちょっとした要素です。

故人である百夜パパが実はガチで生きていたのではなく、実は千空くんを想ってガチで未来にメッセージを送っていたのが一番しっくりくる可能性でしょうが、それでも真実が気になって仕方ないです。続きは来月なのがクッソもどかしい。もう待ちきれないよ!早く出してくれ!

夜桜さんちの大作戦

なんでも最新20巻によると最終章宣言をしたそうですが、それに伴ってか、これまで何をしていたのか、やっとこさ旦さんが始動しました。双子中心のほのぼの回は別にまだやってても構わないけど、やればやるほど猿空間送りが気になって仕方ないので丁度良い頃合いでしょう。

あかね噺

泰全師匠は通訳が必要??で、朱音ちゃんのおっ父の破門と関係。なんだか闇深案件になりそうな判断材料がとても興味深いです。ショックで失語症に陥ったとかそういうのではないと思いますが、すごく怖いもの見たさがあります。無駄口は開けたくない頑なな意思があるのかな。

SNS告知がダメな理由を明かしてくれる良采配。その理由がりゑん兄さんあ~…この人ほんとすごいよな。前に誰かが言ってましたが、ガチで死後強まる念極めてますよ。今度はSNS封じとか、最早朝がお兄さんが死ぬまで呪い続ける勢いじゃないか?りゑん兄さんある意味大物じゃないか?

バカはいいぞぉ!お前もバカになれ!のアンサーが着ぐるみ装備。良いですね。女子が思いつくだろう、ドンヒキレベルさせないファンシーなおバカです。つーかこういうの女子向けグッズであるんだわ!かっこかわいいイケメンに動物コスさせるぬいとかアクキーとかあるあるなんだわ!

からしさんは最終的にやってられっかボケーッと正気に戻りましたが、バズりも考慮して逆にアリなんじゃないかと飲み込まれそうだったのが実にこの人らしかったですね!これは全然アリアリのアリじゃないですか?グッズ化にも貢献しますし。いつかテノヒラクルーして商品提案しそう。

ツーオンアイス

カップルはそう長くは続かない。まあ可能性としては踏まえてもいいですよね。ギスギスはあれですけど、いつかふたりもなるのかな…部活なら「こういう結末もありってことだ」の精神になれますけど。夏夜さんは心中する覚悟って重すぎだろ!ガチ勢を超えたガチ勢だよ!

アンデッドアンラック

アンディが太陽でラオウポーズ取っていると、そっちよりも「止まるんじゃねぇぞ…💃」が頭をよぎって仕方がなかったです。アンディなら風子さんにすべてを託して劇的なタイミングで言いそうだもんな。全肯定アンディ構文よりも解像度高いと思います。

新世界漫画賞

『キルアオ』の大狼さんはやっぱり可愛いキャラですよねーと解釈通りでほっこり。シリアスは全力作画、ギャグでは弛めるのは週刊連載においては極めて妥当な判断ですね。同じ浅井編集担当の『鵺の陰陽師』『マッシュル』にも通じる、理想的なリソースの振り方です。

逃げ上手の若君

南部師行さんは初印象いけ好かないおっさんだったのに、船の上でぴょんぴょんしている精神年齢の幼さで不覚にも可愛く見えてしまった…!あとエキサイト翻訳みたいなご丁寧な通訳のおかげで緩く見えちゃうんですね。やっぱり言葉遣いも大きく印象変わりますからね。

魔々勇々

グリシャさんなんだこの人おもしれーな!如何にもなトリックスターだし愉悦部なのに、面白小物ムーヴのおかげで全然嫌いになれないです。寧ろやけに人間臭くて一番キャラが立っているまでもある。パンネロさんの奇襲や紋章チェックでいちいちたまげているのがすげえツボです。

「夢の為に頑張るのが人ってモンじゃあないか!!!」グリシャさんやっぱ好きだな。ヘイト役のくせにやたらと人間臭くて、正直この人のほうを応援したくなっちゃったのはマズい気がします。コルレオ嫌いじゃないんですけどね、でもグリシャさんのほうが見ていて楽しいんだ。

もう9話なのにあまり主人公らしくないコルレオですが、手チョンパするつもりのガンギマリ精神は気に入りました。切り落としても紋章機能したままの可能性あるんじゃないか、サクッと手奪われたらどうすんのと冷静に考えてノープランですが、重箱の隅を突く気にはなりません。

暗号学園のいろは

また面倒臭いルールか…というやるせない気持ちが先行されるので、読んでて活力が湧いてこないですね。一年近く連載しているのに未だに跳ねない欠点の一つです。

僕とロボコ

打ち切りロボコ!?その世界線までは考慮してなかった…!つーか3話で終了だとか、第2話はドベ1掲載だった『メタルK』じゃないんですよ!つーかアンケの結果は数週後に出るハズじゃ…まあこの世界線ではアンケ反映が謎に早かったのでしょう。新連載補正ないとか誌面代謝ヤバそう。

ロボコは現在では3年続いているわけですが、連載当初は前評判も相まって短期打ち切りされそうな可能性もあったんですよね…今回そんな自虐ネタやれちゃう周平先生すごいけど、ちょっと気に留めてしまいましたよ!面白いけど、ちょっと負の側面に踏み込んじゃったみたいだよ!

打ち切り世界線は担当編集が仕事していないのか、読者に責任転嫁するのはまずいですよ!ほならね理論ダメゼッタイ!読者が一定の読者をdisる(ex.この漫画支持してる奴バカじゃねーの)のも論外ですけど、下手に敵を作るのは無意味なのだとわからせてくれる良き教育漫画です。

マルチバース編はカオスすぎて全体的に面白かったですが、この最終話はちょっと尻すぼみだったのが否めなかったです。打ち切りロボコには衝撃を受けたし、逆だったかもしれねェネタも好きですが、肝心の解決の流れがあっさり気味かなあ。あともう1週引っ張っても良かったかと。

アスミカケル

うわあ!いきなり前作みたいになるな!後々打ち切られた(当然それはマジ勘弁ですが)ときに理由として挙げる予定だったのですが、本作の弱点はやはり地味さ。前作『火ノ丸相撲』に見られた派手なエフェクトがないのであまり映えなかったのです。で、今回それを持ってきた感じ。

火炎属性の火ノ丸くんに反するように、二兎くんは水撃属性の「水槌」。水のエフェクトが追加されました。正直もっと派手さが欲しいですが、今はこの程度でいいでしょう。勿論こういうのは前作の二番煎じと言われなくはないでしょうが、個人的にはそれでも構わないクチです。

最後目からやべーやつ出ているの完全に修羅の相やんけ!うーむ。これも全然アリなんですが、引出しが無いとか揚げ足取りされそうでヤだな…前作の要素が今作でも登場するのはもれなく興奮させられますが。それより暴虐に目覚めた二兎くんのヤバさにドキドキさせられます。

結局二兎くんがハイになったのは二重人格なのかどうか今週でも疑えるのが面白い、かな自信ないな!ちょっとリアル路線からカルト要素に映っちゃったみたいです。でもこうして気になるフックになるだけでも読み入っている証拠ですね。主人公ageとしても機能しているので。

アイスヘッドギル

描きたい場面描いて繋げるタイプの漫画なのかなこれ。今週ならオンド王の苦悩と奮闘はかっこいいなと感じられたんですね。ギルにとっての王がオンド王だとか積み重ね不足で全然腑に落ちなかったですけど、なんか…もっとうまくできたよなあと毎週惜しい気持ちになっている…

一ノ瀬家の大罪

ううんどういうことだ。なんか…綺麗に終わったように見えて全然円満解決したようなすっきりとした気分になれないんスけど…それっぽく見えるふわふわした終わり方はルールで禁止スよね。というか、禁断の夢空間送り"n度打ち"の予感になりそうなんだ。

耕三さんの一ノ瀬家みんなへの手紙が感動ポイントでしょうし、アルツハイマー状態で書き綴ったのもグッとくるシチュなのは理解できるんですよ。だけど家族7人全員で家族旅行に行かなかった未練は正直どうでもよかったです。家族全体の印象がアレなので特別見たくないし…

結論:どのへんが大罪だったのか、わ、わかんないっピ…まずスケール小さすぎて大って気がしないんですけど。世間に迷惑かけるレベルを想像していたんですけど。まりなちゃん殺しちゃったタコピーのほうが原罪どころか大罪なのがしっくりくるんだっピよ。

***

おわりました。タイザン5先生連載お疲れ様でした。連載開始時のぼくの予想通り、ちょうど連載一年でゴールを迎えました。しかしながら終着までの過程は予想していたものとはかなり違っていた、というかコレジャナイ極まりない、誠に残念な出来となってしまいました。

序盤から中盤までは大好きでした。ジャンプで最初に読んでいたし、巻頭感想枠にするくらい、考察脳をフルに動かしてくれました。当時から賛否両論であり、人によっては露悪的に見える残飯サッカー編も「これがタイザン先生の味か…」と好意的に楽しんでいました。

ぼくが最初に「ううんどういうことだ」になったのは幸恵さんが翼くんを突き落としたくだりでした。あれは急展開を超えた急展開だったけど、そこはまだ謎を考察する余地があったのです。が、ここからついていけるかどうかの分かれ道でもありました。結果、だめでした。

颯太さんの正体が判明したときが本作への熱意が冷めてしまった瞬間でした。アヤシイ奴だと思わせて案外味方…か…??と疑心暗鬼にされている間はすごく楽しかったです。だけど結局颯太さんの素性がコレジャナイもので、全体の物語が一気にショボく見えてしまったのです。

「ううんどういうことだ」の究極系・福井編。本作最大の愚弄期であり、タイザン先生は本当に全体の構成を考えているのかアヤシイと疑ってしまった問題のシリーズ。ここでこの漫画を見限ってしまいました。この福井編を通してわれわれは何を得たのか全く以て不明です。

最大の問題点は主人公の翼くんが全然主人公していなかった件です。成長描写すらない。クソ家族を1から積極的にやり直すのを期待していたら、そんなのは夢物語でした。別にこんな漫画があってもいいですが、少年漫画で主人公の魅力を出せないのは読むモチベが下がります。

***

ぼくはこの漫画は嫌いじゃないです。寧ろ本作の影響で積極的にタコピーを年末年始に読むきっかけになりました。リアタイ参加しなかったことにクッソ後悔したほど面白かったです。今でも定期的に「タコピー かわいい」とググってほんわかするくらい好きな漫画です。

まあなんというか、明らかに練度不足です。同じジャンプラ出身の賀来先生の『アヤシモン』もですが、タコピー連載終了から一年も経過していないのにもう新連載とか無茶を超えた無茶なんですよ。タイザン先生自らの本意かは知らんけど充電期間を設けさせるべきでしょう。

筆折れとかはよ終われと言いたくなるほど怒りを露わにしなかったし、タイザン先生はバズり一発屋とか言われようがめげずに新たな作品を発表続けてほしいです。短編を描くセンスは絶対ありますから。あとできれば絵柄を『キスしたい男』の頃に戻していただければ幸いです。

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