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モンスターを作ってみた


久しぶりに千と千尋の神隠しをみて
やっぱり宮崎駿の作品ってすごいな
魔女や龍、モンスター的な存在が色々出てきて、中でもやっぱりカオナシの存在感ってインパクトあるなぁと思う

人間の影の部分というか
エゴの部分というか
はっきりと言い表すことが難しいけれど
それがまたイマジネーションを掻き立てて
何かしらの感情が動くというか

今、同時に河合隼雄先生の『影の現象学』という本を読んでいる

ユングは"イメージは生命力を持つが明確さを欠き、概念は明確であるが生命力を欠くもの"と述べているらしい

カオナシ=○○ってはっきり言い表せないところに、イメージを掻き立てる生命力が宿っているんだな
カオナシに限らず
宮崎駿の作品とか村上春樹とかもそうだと思うけど
あれって何だったんだろう?っていう
謎に満ちたものが心に残ることが多い
それこそ
生命力のある作品になるんだろうな

で、千と千尋の神隠しを観た後、カオナシのフィギュアを作ってみたいと思った
そして色んなモンスターも作りたくなった

例えば
目がいっぱいついてる見張りのモンスター
そしてカネゴン
龍もまた作りたくなった

でも作ってみたらどれも全然怖くない
むしろなんだか可愛らしい
ほんとうのほんとうは
怖いものなんかじゃないのかも

カオナシもどこか寂しさをまとっていて
金を出すことで人が喜ぶから
そういう人の欲望を餌にして
寂しさを満たそうとして
でもそれは見せかけの金と満足感で
ほんとうは満たされてなくて
気づけば恐ろしいモンスターになっている

ほんとうのほんとうは
ただ寂しくて
誰かに優しくしてもらいたいだけ
そんなかわいいけど得体の知れない何かが
きっと誰のこころの中にもひそんでいる
それがカオナシ

優しく声をかけてくれる人がいたら
エゴは暴走しない
厳しく見張っている自分に
優しく声をかけてあげることができたら
影や恐れは弱まる
でもなくてはならないもの
ともにあるもの
オバケには影がない
死ぬと影はなくなる
影があるというのは生きている証でもある
深いなぁ

学校で自分にとっての必要性や準備のない状態で学ぶのと
今だってタイミングで自発的に学ぶのとでは
理解の深みが全然違うなぁ

今回はオーブン陶土という粘土で作ってみました
紙粘土は扱いやすいけれど
強度が弱いので後々欠けやすくて
でも、このオーブン陶土も乾燥中に
龍の角とカネゴンの目が取れちゃった
焼いた後の強度はどれくらいなのか
素材も色々お試し中です
粘土細工してる方いたら
アドバイスお願いします〜。

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