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担任が交代制になるメリット

小学1年生の娘は、多分HSCだと思う。
HSCというのは子どものHSP、「繊細さん」のこと。

繊細な気質も手伝ってか、
保育園の年長だった昨年は
11月ごろから登園しないまま、卒園した。


そんな娘は、小学校の入学前から
私や本人が、先生方との面談を繰り返し

とても理解のある校風と先生の下で
楽しく学校生活を送っている。


だけど先日、
「先生のことは大好き。でも、
他の子を怒っているときの先生は嫌い。
だから、悪いことをしないでほしい」
と教えてくれた。


怒った先生が嫌いだから、
「怒らないでほしい」ではなくて
「怒らせるようなことをしないでほしい」
と言うところが、娘っぽい。


繊細さん気質の人は
今は5人に1人はいるという。

ということは、娘のように
他の子に怒っているのを見るだけで
嫌な気持ちになったり
心臓がバクバクしたりする子は
他にもいるんじゃないだろうか。

そう考えて、連絡帳で報告したら
担任の先生はきちんと受け取ってくれた。


学校支援員から見た教室

ところで私は、昨年度から
学校支援員ボランティアとして
市内の公立小学校へ支援に通っている。


そこでもやはり
先生からマークされるほどの
問題行動などがなかった子が

毎日クラスで暴れている子、
面白がって一緒に遊ぶ子、
その子たちを必死で怒る先生の様子に
耐えかねて、教室に居られなくなった。


集団活動なんだから、とは言え
“地域の小学校”という
逃げることが難しい集団の場で

生きづらさを抱えている子は
たくさんいる。


教室で困っていても
「せんせーい!!!」と
大きな声で発信できず
気付かれない子も山ほどいる。

「おとなしいから手がかからない」
などと喜んでいる場合じゃないと思う。


私の場合は、
学校で静かに困っている子に気づいて
支援したり、支援につなげるために
学校支援員になろうと思って始めたので

おとなしい子ほど
注意をして見てしまうからかも知れない。

だけど一般的には
授業中に立ち歩く子
遊んだり暴れたりしている子
おしゃべりが止まらない子
などに意識が向いてしまい

その騒々しさに耐えている子は
見過ごされてしまっている。

学校支援員の数も足りないから
担任が一人だったら、
なおさら気づかれないまま。


だからこそ、
神戸市の一部の学校で始まる
「複数担任制」に期待している。


複数担任だから、良いと思うこと

複数担任制は、先生の業務の負担軽減など
先生や学校側のメリットも考えての制度。

一コマを複数の先生で
指導するわけではないけれど、
担任が複数いてくれるからこそ

「この先生には本音が言える」
「この先生は理解してくれる」
という先生にも出会いやすいし

Aという先生には気づかれなかった
子どもの“困り感”も、Bという先生に
気づいてもらえるかもしれない。

C先生に怒られたときに
D先生がフォローしてくれるかもしれない。

そんなメリットに、私は期待している。

母親だってワンオペが辛いのと同じで
先生もワンオペは辛いと思うから。


先生も子どもたちも
生きづらさを抱える人が
一人でも減ってくれたらと願っている。




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