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momoro66
ヨシタケシンスケさん『あつかったら、ぬげばいい』を開いてみて
今週読んだ本(絵本)の一冊。
ヨシタケシンスケさんの、『あつかったらぬげばいい』
ヨシタケさんの絵と言葉には、力がスーッと抜けていくような、生きることが楽に思えてくるようなパワーがある。
この本を読んでも、そう思った。
「暑かったら→脱げばいい」というように、「〜なら→〜すればいい」という2コマで展開される絵本。
「〜なら」の部分には、「太っちゃったら」「誰も教えてくれなかったら」などのお悩みが入る。たぶん読むだけなら3分くらいで終わる。
それくらいシンプルに、「〜すればいい」という解を導いてくれる内容だ。可愛い表情のイラストを添えて。
日常でたまに現れる不の感情を、こんなに単純に、明快に示してくれるものに初めて出会った。「〜なら」に入る内容は、私たちのあちこちに溢れている悩みだ。
でもそんな悩みにも、「こうすれば解決じゃん」と言ってくれるのがこの本。
どんなモヤモヤも、ヨシタケさんの絵と文章によって、流されていく。
目の前に「悩み」という壁がある。そうすると私たちはその壁を砕いたり、足を上げて跨いだりして、壁を乗り越えていく。
乗り越えるには、多少なり力が必要になる。しかしこの本は、力を使わなくても乗り越えていける方法を、こっそり教えてくれるのだ。
悩みが吹っ飛んでいく、というよりも、
す〜〜っと流れていく感覚を得る。
まあいっか、と気持ちが楽になる。気持ちが楽になると、壁にも適応しやすくなる。そうすると日常が「悩み」よりも「幸せ」で溢れていくのだと思う。
ちょっと息苦しくなってきたときに、帰ってきたい場所。
私にとってこの本は、そんな存在です。
かけだしの編集者です。勉強のための本代などに使わせていただきます!