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ステータスに拘るわたしたち(抜け出したい!)

人生100年時代、といわれるように、今は「教育→就職→退職」の3ステップではなくていろんなものを経験しながら100年の人生をコントロールしていく、という考え方になってきていますよね。

「ライフシフト」の本にもあるように、肩書なんかにとらわれず、自分が本当にしたいことを極めて生きていかないともったいない。

そして、精神的にも満たされないと思う。

一方で、まだまだ肩書を気にする世の中だよなあと思う。
就活の相談は大学OBOG的な感じでいまもよく受けるし、
どこで働いてるの?え、すげー・・・みたいな話もでる。
例えば大手で働いていたとして、「すげー!○○で働いてるの!」ってなっても、すごいのはその会社であって、自分の心がそこで満たされていないのなら「すごいって何が?」って思ってしまう。

「まだまだ肩書社会だな」と思った私の体験談を2つ紹介しよう。

①海外渡航前の予防接種のときのお医者さんの態度

ブラジルに来る前、複数の予防接種を受けるために同じお医者さんに数か月にかけて通っていた。
初日、
「旦那の駐在に帯同のため、予防接種が必要です」と伝えると
「あ~なるほどね、海外、あ、知らないと思うけど、海外にいくと~でね、~でね」と色々と教えてくれた。
親切心だったのかもしれないけど、口調や言い方、そして目をみて話さない感じや、疑問があったので質問しても、本当にひどい返し方をされた。
きっとこの人は、「旦那の仕事のおかけで海外でいいおもいができる女」としてしか見ていなかったのだろう。

その後、私の今までの予防接種歴を見せながらどの注射が必要かを相談する段階で、私が海外に住んでいたこと(え、じゃあ○か国語喋れるの!?すげー!って。ほら出た。笑)、ということは、仕事は何してるの?え、見た目のわりにちゃんとしてるんだね!(はいはい見た目と肩書で判断しちゃう系ね)などなどいろんな発言をあびせられた。

数分前とは手のひらを返したような態度だったので、すごく嫌な思いをした。


②ブラジル駐在中の外国人も交えた飲み会にて

そこには、数名の日本人駐在員がいた。女性もいたが、その女性も妻としてではなくバリバリのキャリアウーマンとして。
私だけが駐在妻としてだったのでういていたのは確かだ。
でもどうしても、日本人男性からみると(?)駐在妻は下に見られてしまうのだろうか。
いろんなやりとりがあったのだが、とにかく
駐在妻である私と、現役キャリアウーマンである他の女性陣への接し方が全然違って少し傷ついたのだ。
仕事の話を聞かれ、答えると「え!?すっげーじゃん!」となり、態度が変わる。まただ。

私は駐在妻としてきているが、○○の妻です~と自分のことを言うのがすごく嫌だ。だから名前をちゃんと伝える。○○の奥さんと呼ばれるのもすごく嫌だ。
○○の奥さんであるのは確かだが、その前にあなたたちと対等に渡り歩いてきた一人の人間なのである。なのになんで、「○○の奥さん」なんて誰かに付随したような呼び方になるんだろう。


ライフシフトのような生き方をしたいけど、まだまだ肩書で判断する時代だし、自分も正直そうだ。だから怖くて、結局会社という名前のステータスに頼ってしまう。

ステータスにとらわれない生き方を目指している自分への戒めはまだまだ続く様だ・・・。


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