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タンゴを習う 教室を選ぶヒント② 単語と発音と

タンゴを習うことは、新しい言語を習うことに似ている、と思うことがあります。

所謂ステップ(足型)が「単語」で、
それに付随している上半身も含めた体全体の動きが「発音」に当たると思います。

ステップを知る事は第一歩です。
けれど体全体の動きがうまくいかないと、時に伝わらない(感じ取れない)ことがあります。

もちろん両方経験を積んだからといっても、相性の問題もあるので(私の場合、身長があまりに高い方のリードを受け取るのが得意ではありません)100%誰とでもうまく踊れる、と言うことはないのかもしれませんが、ステップと体全体の動きを知る事は両方大切だと思います。

日本の殆どの教室ではまず、ステップから教わる事が多いと思います。
それなしにはそもそも共通言語がない状態ですから、コミュニケーションの成立のしようもないというのもありますし、日本語にない音は聞き取れず発音が難しいのと同様、普段しない体の動きを最初からするのは難易度が高いからです。

けれどミロンガで海外の方と踊らせて頂く時感じるのは、「タンゴの基本=歩くこと、カミナンド」そのものの質がほとんどの日本人とは違うということです。
私も時々レッスンなどで、「上半身をスクエアでなく使えるように」とご指摘いただきますが、普段歩く時、腕の付け根、脚の付け根から歩けていればまだ良い方で、肘先や膝先しか使わないで歩いている事がよくあるのではないでしょうか。
これは子供の頃ランドセルを背負って通学していることも関係があると思っているのですが・・・。
→日本人の「歩き方」は世界で最も下手…体が変わる「正しい歩き方」とは(FRaU編集部) | FRaU https://gendai.media/articles/-/83154?imp=0



きちんと歩くのが意外と難しい・・・。







そんな訳で私の場合、体全体の動きについてより詳しく教わる段になって、一気に難しさを感じ始めました。

けれど、特にリードをする上ではこの体全体の動きがとても重要なので、どうにかここを乗り越えて行きたいと思います。

また、この体全体の動き、の教え方については、先生によってとても教え方や解釈に違いがある気がします。

そうしたことは他の方と踊っている時、お相手の方が教室や習う先生を変えると、踊り方が変わるのでよく分かります。

けれど、ちょっと難しいと思ったところですぐに教室を変えてしまうと、どちらが正しいか分からなくなって混乱してしまうような気がします。

ですから行き詰った時にはすぐに教室を変えるのではなく、できればまずセカンドオピニオンを受けるような気持ちで他の先生の授業も受けてみて、比較してみるところから始めるのが良いのかなと思っています。

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