四国室戸編【室戸岬と八十八ヶ寺巡り】 四輪紀行
グレーのシーサイド
2022年5月9日。実は 3回目の四国八十八ケ寺巡りで、23番薬王寺まで参拝していた。最初は順打ち、2回目は逆打ちで、それぞれ数年かけて八十八ケ寺の参拝を済ませ、3回目は乱れ打ちと称して順番にはこだわらず徳島県内にあるお寺の参拝を終えていた。
今回は長い間中断していたその続きとして、一泊二日で室戸岬周辺にあるお寺の参拝に向かうことにした。
山陽自動車道経由で明石海峡大橋を渡り、淡路島はそのまま高速道路を走り抜けて、大鳴門橋を渡ったところの鳴門北ICで下道に降りた。
車が混みあう徳島の市街地を抜けて R55 を南下。阿南市辺りでちょうど昼頃になったので何度か訪れたことのある道の駅 公方の郷なかがわ で昼食にした。売店で買ったちらし寿司と恐ろしい名前の「はんごろし」をベンチに座って食べた。
次の道の駅 日和佐には 13:00頃に着いた。美波町には、こちら方面に来るといつも立ち寄るサンドイッチカフェがあるのだが、今日は臨時休業されていた。残念..大阪枚方で開催されている五六市に出店されているらしい。
このお店のことは会社に勤めていたときに同僚から聞いて知った。大阪のオフィス街にあったお店を閉めて、美波町に移転したことは SNS を見て知った。
以前お店に寄った際、テラス席でランチを食べながら、移転された経緯や私が八十八か所巡りを始めた理由など、お店の方と色々話をした。また営業されているときにおじゃましよう。
つい先日納車されたばかりでまだまだ運転に慣れないところもあるが、シーサイドの R55 は適度なカーブとアップダウンがあり走っていて楽しい。ただあいにくの曇天で海も空も鉛色なのがちょっと残念..
思いのほか時間がかかり室戸岬には 15:30 頃に着いた。岬周辺は風が強く寒いぐらい。バスから降りた若者グループが岬の駐車場で談笑していた。
岬を少し回り込んだところの分岐を右折し、海を見下ろす九十九折りの道を一気に登り 24番最御崎寺へ。見覚えのある道路脇の駐車場に車を停めて参拝した。
25番津照寺はすぐ近くにあり、お寺の閉門までに間に合いそうだったので向かうことにした。漁港が駐車場になっていて車をどこに停めようかと迷ったが、確か前回来た時も同じように迷っていたような..静かな漁港の脇道を通りお寺への石段を登った。お寺の境内からは室津の海が見えた。
その夜は室戸岬近くの民宿に泊まった。この辺りは各家の前の海に面した道路沿いに大きな木が植えられていて、その奥に家がある。海からの強い風を防いでいるのだろう。
学生時代に自転車旅をしていた頃は、その日の宿を決めずに夕方まで走り、当時はあちらこちらにあった民宿に飛び込みで泊まっていた。バイクで旅をするようになってからはほとんどビジホ泊だったので民宿に泊まるのは久しぶり。畳の部屋と宿の人との会話が何故か懐かしく感じた。
夕食のあとは特に何かをするということもなく部屋で地図を眺めながら静かな時間を過ごした。窓の外は雨風が強く、道路をはさんで直ぐ目の前にある海の波音が大きく聞こえていた。
淡路島西岸路にビックリ
2022年5月10日。翌朝は雨があがっていた。26番金剛頂寺を参拝する頃には薄日が差し、境内から室戸岬方面の半島を見渡すことができた。
今回の参拝はこれで終わりにし、往路と同じ R55 で帰ることにした。高知経由のルートも考えたが、高速道路ばかりで少し遠回りになるので往路と同じ道を引き返し、下道の運転を楽しむことにした。
R55 を北上。美波町の道の駅 日和佐 には昼前に着いた。人影のない大浜海岸で日和佐の海を眺めながら昼食。道の駅で買った地元産のあんパン、栗あんパン、ジャムパンの3つ。特に道の駅の売店で地元産のパンを見かけるとそれを昼食にすることが多くなった。
美波町を抜けるとナビの誘導通りに r24 に左折。車の少ない地方道で、R55 をショートカットできて正解の誘導だった。ただ鳴門北ICから高速道路に乗ろうと思いナビをセットしたが、何故だか鳴門ICに誘導された。どうもまだこのナビの感性に慣れていない。
大鳴門橋を渡ってすぐの淡路島南ICで高速道路を降り、淡路島は穏やかな播磨灘を左手に見ながら西海岸沿いの下道 r31 を北上した。北端に近づくころから道路沿いに観光施設がいくつもできていてちょっとビックリ。以前は何もないところだったが..
島北端の道の駅には 16:00頃に着いた。夕食にはまだ早い時間だったが、明石海峡大橋を見上げながら地元名物のハンバーガーを食べて腹を膨らませておいた。
駐車場に戻ると車の屋根に鳥の糞がべったり。水をたっぷり含ませたティッシュで拭いたあと、体力も回復してきたので 17:00頃に道の駅を出発。淡路ICから高速道路に入り明石海峡大橋を渡って帰路についた。
今回は 2日で 600km 程度の旅程だったが、1日 300kmを連日運転するのはちょっときつくなってきた。歳を実感しほんとイヤになってくる...予定している北海道・東北行の計画は、今回の旅程が良い予行になったと思ってルートや一日の走行距離を見直してみよう...
※帰宅後、高知県の旅行支援に申請すると、高速道路代の一部（ほぼ片道分ぐらい）が補助されて助かった。
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