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時制がはっきりしない〜ベトナム語のモヤっとするところ


おはようございます。
おび はるです。


ベトナム語の通訳をしていて
モヤっとするのは、


ベトナム語の普通の文ですと、
時制がはっきりしないところです。


例えば、「Tôi đi ăn phở
(トイ ディー アン フォー
=私はフォーを食べに行く)」
と言われたとする。


これからフォーを食べに行くのか?
もう食べに行ったのか?
この文だけではわかりません。


(これだけ言われたら、普通なら
「これから行く」と捉えると思いますが💦
長い話の中ですと、時制がわからなくなるという話です)


アジアの言葉にありがちですが、
ベトナム語も普通に話すだけですと
全てが「現在形」になります。


もちろん、時制を表現することはできて、
過去にあったんだよと
言いたければ「đã(ダー)」、


これからする予定なんだよと
言いたければ「sẽ(セー)」を
動詞の前につけたり。


「昔」「去年」「明日」「今後」
などなど、時期がわかる言葉を
付け加えたりします。


そのどれもついていない場合、
本当に現在のことなのか。


或いはどれかが
つくはずなんだけれど、
省略しているのか。


文脈だけでは
わからないことも多いです。


その場合、私は訳す前に
必ず本人に確認します。


特にビジネスの場で、
「やった」と「やる予定」は
全然意味が違います。


勝手な解釈で訳して、後で余計な
トラブルになるのを避けるためです。


一方で、通訳の現場では、
両者の待ち時間を
できるだけ少なくするのも大切です。


どちらかが発言している時、
反対側は、その発言が
訳されるのを待っています。


あまり長い間通訳がされず、
待っているだけの時間が続くと


「一体何を話しているんだろう」
「どうしてなかなか訳してくれないんだろう」
という不満が出てきます。


ですので、片方が長く話していて、
かつ上記のような確認しないと
いけない事項が出てくると、
通訳者はあせります。


しかし、そこで、
「ここで確認していると
時間がかかって面倒だから、


適当に訳しておこう。
後から修正すればいい」
と思っては絶対にいけない。


「さっきこれを『やった』
って言ったのに、


今度は『やる予定だ』と言ってる。
発言に一貫性がないんじゃないか?」


と思われて、発言者の信用を
下げる結果になりかねないからです。
(或いは、通訳者の信用も下がります)


ですので、私の場合、
片方が長く話していて、
かつ要確認!なことが出てきたら、


一旦、そこまで話した内容を通訳してしまって、
「ですが、この発言が過去のことなのか、


今後のことなのか確認できてないので、
今確認します」と伝えた上で、確認をします。


とにかく、今起きていることを
わからないことも含めて、


お客様と共有すること、
状況を常に明確にしておくことが大切です。


そこをごまかしてしまうと、
大体悲惨な結果になります。


ごまかさないことが、とても大切です。
「わかりません」とか
「間違えました」と言うのが


恥ずかしい、カッコ悪いと
思う人もいますが、


ごまかすよりは
カッコ悪くありません。


また、それで信用を失うかと言うと、
そんなことはありません。


実際には、ごまかすのが、一番
信頼を失う結果になりやすいです。


「コイツの通訳は信頼できない。
信じられない。」と思われたら、
通訳としてはおしまいだからです。


通訳も人間なので、
全てがわかるわけではありません。


どんな仕事もそうですが、
正直であること、
明確であることが


とても大切ですし、
自分が前に進むための
力になります。


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今日のレッスン♪

「正直さ」と「明確さ」は力。

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いかがだったでしょうか?

また明日!
今日も素敵な一日を♪


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