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碧月はる
2020年8月25日 04:35
ちゃぷちゃぷと水音を立てるちびの表情は、夏の太陽みたいだった。「おかあさん、みてみて!!」ぴょんぴょんと弾むような声が、青空の下に響き渡る。彼の「みて!」に従って目線を下げた私の前に、幻想的な世界が広がった。その色と光の美しさに、ちびの笑顔が重なる。「ね、きれいでしょう?」私の宝ものは、この世界から”きれいなもの”を見つけるのが得意だ。その瞬間の彼の笑顔は、あまりにも真っすぐで時々