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「九龍ジェネリックロマンス」七巻ネタバレ私的感想

※自分はコミックス派ですので、連載中のあれやこれやを知りません。「あ、それさっき本誌で判明したよ」と思っても、生暖かい目で流し見ていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。


幻想と絶対

ついに。ついに、鯨井さんが九龍の真実を知ってしまいましたね。
亡くなった鯨井Bさん…いや、本物のと言った方が良いのか…仮に《先の鯨井さん》としますが、
まさか本当に自殺だったとは。当たって欲しくなかったなあ…。
やはり工藤は全てを知った上で九龍に住んでいるようです。かなしい。せつない。

死因は睡眠薬の過剰摂取とのことですが、「いくら飲んでもあれじゃ死ねない」とみゆきちゃんは断言します。ということは、別に原因があるというわけで。
自分は、たぶんですが「薬を飲みすぎたのでなく、彼女は大切な薬を飲まなかった」のではないかと思います。
それならば先生の落ちこみ具合も関わりたくない気持ちもわかる。かな、と。まあ単なる想像ですが。

あ、あと今巻の注目ポイントと言えば、小黒ですよ奥さん!
実は男性やったんは可愛いしまあどうでもいいんだけど(?)、本人が九龍にいるのに何故第二が消えないのか。まて、謎を増やすなや。まったく。

そういえば、みゆきちゃんの幼馴染らしい関西弁電子屋ユウロンは、前巻で「気脈乱れて共鳴」説をとなえていましたね。
何に共鳴したかはわからないが、それらの人には見える幻だと。
住んでいた年数でも、見たいと言う欲望でもない。参加ルールは果たして。
ユウロンは偽九龍を自分はめっちゃ見たいのに見えないからと願望説を切り捨てていましたが、本当に何かのゲームみたいですよね。退場処置があるのもそれっぽい。

前の前くらいの感想で、この九龍はひどく悪趣味な世界だと書きましたが…
今回のラストを見てしまうと、非常に胸が苦しくなります。
空っぽでもいい。
あなたのそばにいたいよと言いあえる事がロマンスでないと、偽物だと言いきれるのか。自分にはわかりません。

もう初めて感想を書いた時から言ってるんですが、激烈なハッピーエンドであれ。そう願ってやみませんよ。うむ。もう悪い予想あたんな。
待て次巻も楽しみです。
あと、みゆきちゃんとグエンはいいかげん仲直りしてくれー。

今回も面白かったですね。
工藤の身長、はね髪の高さで盛られてるの発覚して本当に吹いた。しんみりした後にしっかり笑かしてくるのやめろ。



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