カッテ2エッセイ
2022年4月14日(木)
こんにちは、36歳、独身看護師の春です。勝手にエッセイ書いています。
12日から3連休で気付けば今日が最終日。焦る。
やろうとしていたことが全然終わっていない。
家の掃除もしていないし。自分のやりたいことばかりでいつも家事をないがしろにしてしまう。
これは性格なのか・・・?。
結局、この休日の2日間の稼動で疲れて午後の15時までベッドから抜け出せなかった。ゴミすら出せなかった。コラコラ自分。
明日から3日勤夜勤のフルコース地獄絵図が待っているというのに・・・
休日の1日目は荻窪の「Title」へ行き、本を9000円分購入してなごみ湯で3時間過ごして帰ってきたのが22時くらい。
こんなにお湯を満喫したのだかからすぐに爆睡できるだろうと深夜の1時過ぎに布団へ入る。
が、ゴロゴロ。goroogorogorogogoro.
全然眠れない。おかしいな。午後まで眠りすぎたからかな?眠れない時は無理して寝ないのが一番。36年間生きていて学んだことの一つ。
なので起きます。Titleで購入した一番読みたかった「橙が実るまで」を。
文章は熊本で書店をやっている田尻久子さん。写真は川内倫子さん。
電気はつけないで机上の電気スタンドを持ち出して、無印のアロマディフューザーの間接照明でベッドマットに寝転びながら読む。
うんうん。田尻久子さんと家族について。祖父と祖母。母親と父親。姉弟たち。
自分の家族を考えられずにはいられない。
チュンチュン。気づいたら早朝になっていた。朝の5時。鳥の鳴き声、いいですな。
もっと鳥の声が聞こえる場所に住みたい。とか思いながら全部読んでしまった。
ありゃありゃ朝だよ。珍しいな。THE休日の最高な夜更かし。
昨日、自分が愛用するマスクがなくなって近くのスーパーに行ったらなかった。今までは母親に買って貰ってお金を払っていたけどどうやら、実家近くの地元のスーパーにしか売っていないらしい。
しかも安いので昨日、買っておいて欲しいと電話。そしたら今日、父と母でパン屋さんに朝食を食べに行くと言う。
そこは父親が月に1回くらい訪れているらしく、スタンプが溜まり食パンが貰える。でも父は毎日ロードバイクにちっさいリュックを背負って訪れるため、そのちっさいバックに食パンを詰め込まれて潰れるのがイヤで一緒にパンを食べることになったらしい。
しかも美味しいから明日、休みだったら食べる?と誘われたけど、休みの2日目で水曜日だから映画でも数本観ようかななんて思っていたから断った。
が、早朝に「橙が実るまで」を読み、ここまで家族のことを考えるとなんかソワソワしてくる。
今日、この日にこの本を読み終えたのは因果応報ではなかろうか。神様が行きなさいと言っているのはなかろうか。と色んなことを考える。ぐるぐる。
取り敢えず、朝起きて考えようと早朝に床に就く。でもあまり眠れないなぁとウトウトしていたら目覚ましが。
やっぱり行こうと決意し、母に電話しパン屋の最寄りの駅で待ち合わせすることに。今日の朝一番にスーパーに寄りマスクは買っておいてくれると言う。
ありがたい。マスクは一度それで慣れてしまうと中々他のは使えない。病院のマスクが大きくて使いやすいけど流石に持って帰れないのでね笑
両親は70代。私には兄がいる。4歳年上。小さい頃はかなりよく面倒をみてくれたし、今でも優しい。でも思うのは大人になって仲良くなれるのは同性のような気がする。
流石に兄とどこか2人で行こうとはならない。だからお姉ちゃんがよかったかなぁとか未だに思う自分が不思議。もう36歳なのに。
母が姉妹なので仲よさそうに電話で話しているのをみると未来の私にはない姿だなとか、思う。
田尻久子さんの本を読んで、改めて自分は家族には恵まれていたと思う。
密かにたぶん前世で家族に苦労したから今度は自分の意思でこの両親に生まれるように自分で選んだ気がする。
もちろん今まで何もなかったわけじゃやない。でも総合的にみてとても優しい人たちだし、尊敬もできる。自分の考えの根本はこの人たちから貰ったんだと実感できるからとても幸せだと思う。
両親からは勉強しろと言われたことはなく、宿題とかもみて貰ったことはない。ただ、わからないところは教えてくれた。私は勉強はできる方ではなかったけど、悪いイメージがなく今でも勉強に対してプラスのイメージが持てるのはありがたい。
怒鳴られたこともあまりないと思う。もちろん叱られたことはたくさんある。でも大きな声で理不尽はことを言われた記憶はない。いや、私がただ単に忘れている可能性も高いけども・・・。
だってマジで子どもの頃の記憶が点ばかりであまりないのだ。大丈夫か、私よ。
両親ともに共働きだったけど、寂しいとか思ったことはなくてむしろ夜まで両親が家にいないなんてラッキーとすら思っていた。
ただ、両親は放課後何もしないであろう私の性格を見抜いており、小学生は習い事ばかりで水曜日しか休みがなかった。でもなんでやねんと思ったりしなかったからそれはそれで自分の現実だと小さい身体で受け入れていたんだと思う。
何より私がやることに対して反対をしない人たちだった。「やってみなさい」と言ってくれた。父は私が24歳で大学を卒業して就職しないで看護学校へ入る時も最初はもちろん怒っていた。
だって事後報告だったから。でもすぐに「春が決めたことだから頑張りなさい。意外と看護師という仕事はいい選択肢かもね」的なことを言われた気がする。
20歳で一人でモンゴルへ行った時も21歳で大学を休学して4ヶ月半東南アジアを周遊した時も反対はされなかった。
ただ、大学を辞めたいと行った時だけは猛反対された。今、つまらなくても「大卒」という経歴が役に立つ時が来る。だからそれだけは許せない。看護師になったとしてもずっと働くとは限らない。もし異なる職業に就きたいと思ったときに専門学校卒業と大卒では給料もやれることも違ってくる。
だから大学だけは卒業しなさいとそう言われた気がする。両親は大卒ではなかった。2人は何十年とそれぞれの会社で働き続け、ほぼ定年まで勤めていた。だから何かしら思うことがあったのだと思う。
そして働くということ。この身体が動く限り働き続けたい。何かしら社会に貢献したいと思っている。税金が払えるうちは高くても払おうじゃないか。それは産後数ヶ月で仕事に復帰して、時折仕事の話をしてくれた母親の影響が大きい。
社会で働くということがいろんな経験に繋がる。あぁ、私も母のように働いて社会を知りたいと思った。様々な人間に触れたい。触れたいというか関わり合うということですね。働き続けた結果、二人は早期退職をして今はそれぞれ好きなことをしている。
うん、いい人生ですね。育ててくれてありがとうございます。
とかなんとか思いながら電車に揺られ、両親とパンを食べ、実家へ帰る。
少し寝て母親の手料理を食べる。
母の料理を食べて結構な頻度で下痢なのは身体がこんな栄養の高い料理、普段は食べないからびっくりしていると思うことにしている。そんなことあるのかしら?
結局、考えて映画は「ドリームプラン 」と「99.9ー刑事専門弁護士ーthe movie」を見ることにした。ドリームプラン が18時15分に終わって、99.9が21時30分から始まるのでこの3時間どないすんねんとか思ったけど都合が悪いことは考えない。
それも36年間で学んだことの一つ。なんとかなる。その時に考えよう。
「ドリームプラン 」はウィルスミスが主演。テニス界のウィリアムズ姉妹の父親を描く実話を元にした物語。
私はウィリアムズ姉妹がいかに凄い人たちなのか知らなかった。が、この姉妹はマジで凄かった。姉のビーナスはグランドスラムで7つのタイトルを獲得、妹のセリーナは優勝回数23回と史上最高のテニスプレーヤーと語られている。
「子どもたちを子どもとして扱う」ことを重要視して14歳になっても敢えて試合からは遠ざかり、勉強やお祈りや遊びなどテニス以外のことをしっかりとさせて経験させたいと考えたスミスパパ。
それは若くして有名になったテニスプレーヤーたちが燃え尽き症候群になったり、薬物に早々と手を染めたりしている現実を目にしたからであった。
そのあたりはもの凄く共感できた。ただ、奥さんの連れ子が3人いて、7人で暮らしていてもちろんウィリアムズ姉妹がテニススクールに通うべくカルフォルニアへ移住した時も3人はついて行ったけど熱心にはテニスをしていなかったし、スミスパパも元々は前の奥さんとの間に息子と娘がいた・・・
とか、ウィリアムズ姉妹以外の子供たちのことを考えると、今はみんな幸せにやっているのか・・・とか思ってしまった。テニスを通してここまで頂点へ上り詰めたことは素晴らしいけど、小さい頃に親にこれをやれと勧められた子どもたちがみんな幸せとは限らない。これは一つの成功例であって、じゃあ自分が親にこれをやれと言われて何かを成し遂げるられるのか。運と才能といろんなものが混じり合うと思う。
そんなことを考えたin渋谷。でも、14歳くらいの時に「子どものままでいさせる」ことを考えた映画のスミスパパは素晴らしい。でもアカデミー賞での暴力はいけない。個人的には。映像しか見ていないけど。
奥さんの悪口を言われても、どのような背景があっても。それでもウィルスミスの演技は素晴らしかった。エンドロールで本物のウィリアムズ姉妹とお父さんが映像で出でくるけど、みんなそっくり。ウィルの腰の少し曲がった感じ、歩き方、動作、話し方。こりゃあマジでお父さんやなって思う。
俳優さんって凄いな。映画って色々と考えることができるからいいよな。
今日は家族について考える日のようです。
渋谷から新宿へ向かう。なんと次の映画は21時30分から。3時間もあるわ。時間。
ってことで新宿の高島屋にある東急ハンズで時間を潰す。なんと21時までやっている。でも昨日、あまり眠れていないのと映画の疲労感なども相まってハンズさんの品数の多さに軽くめまいが・・・・
でも楽しい。いろんな商品を物色。前から作りたかったシャチハタのハンコを作り、社員証の名札ケースがどうしても使い勝手が悪くて新しくゲット。
会社で支給されるものって意外に粗悪品が多い気がする・・・
ここは元気であれば1日中、時間を潰せますね。でもなんせ今日は眠いな・・・とか思いながら2時間くらい過ごし映画館へ向かう。あー勿体無い!!
元気な時にまたハンズを満喫すると心に誓う。ここは虚ろな目でうろつくところじゃねぇぜ。
場所が新宿ピカデリーで、1階に無印があって量り売りのお菓子を売っていたのでかるーく数品買ったら528円もする。え!!無印価格!!とか思ってお会計するとなんとカゴと一緒に計ったのでこんな代金になったらしく実際は100円ちょっと。
マジで焦った。そんなことをしているうちに映画が始まる。が、今日は始まるのが遅いし、疲れもあって真剣にフライドポテトを買おうか悩んだ。
普段は映画の途中でトイレに行きたくないから極力飲み物は飲まないし、食べ物も買わない。でも今日はポテトが私に迫ってくる!!
って思ったけど、やっぱり一人で映画を観てポテトを食べるのもなぁと思った。
ポテトはしょっぱいしそうすると水分グビグビ。からのトイレ。orフライドポテトが美味しくて一気に食べすぎてお腹びっくり。そしてトイレ。・・・どんだけ気にするんじゃ!とか思いながらトイレ妄想たくさんして諦めて劇場に入る。
ガラガラかと思ったけど、意外に人がいたしポテトの匂いとかもあるし注文しなくてよった。何より席の端と端に人がいたのでトイレに立ったらマジ迷惑かかるからポテトチョイスしなくて良かった・・・
ちなみに私は必ず映画の席は真ん中派。
最後までポテトぐるぐる。途中、寝たらどうしようとか思ったけど相変わらず面白くて、笑って、気分落ち込んだ時にこれを観たら元気になるなぁと最後まで楽しめた。
終わったのが23時30分頃で新宿を練り歩くけどかなり人がいる。みんな、何をここでしているんだろうか?と思うくらい。私もか。
ポテトぐるぐるから解放されたけど、やっぱり何かを食べたい!と思ってファミマでスパイシーチキンと焼き鳥2本買って歩きながら食べる36歳。in最寄駅。
こんなことをしているから結婚できないかもなぁとか思いながら帰って先週の松居大悟の「JUMP OVER」を聞く。やっぱりいいなあ。
ってことで深夜2時を過ぎる。水曜日の2時といえば丑三つ時。「JUMP OVER」の時間なのでリアルでも聴く。松居さんが「ゴジゲン」を主催していて、4月20日から「かえりにち」という作品をするらしい。ということは知っていた。
観たいな・・・とラジオを聴きながら思う。手帳と睨めっこ。この日なら行けそうってことで眠れない身体と両親と会った懐かしさと映画の高揚感でチケットをゲット!!
あーあ。散財。昨日も散財。今日はただひたすらに眠っている。どんな休日やねん!!
最後に一句
脳の余暇 甘いエンタメ 処方箋 働き蜂の 切なさ薬
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