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ちず(荒井ちず)の私的感想

私が感じた事や思い、受け取り方の内容になっています。
読んでくださる方の解釈と異なる部分もあるかもしれません。

今回は「ちず」ちゃんについて書こうと思います。
前回は黒澤武蔵(部長)について書きました。


ちずについて

ちずは春田の幼馴染です。居酒屋「わんだほう」店主の”荒井鉄平”の妹。春田より6つ年下。ずっと幼馴染として春田の相談に乗ったり応援したりしてきました。2018年のドラマの時は転職活動中でしたが、すぐに広告代理店に再就職。「イケメン執事と結婚する」という願望?目標?夢?をいつも口にしています。
リターンズでは2018年ドラマの時や劇場版の時よりもギャルっぽさが抜けていて、凄く綺麗になっていました。そしてシングルマザーになっていた事には驚きました。”吾郎”(3歳)という男の子のママです。仕事が遅くなる時などは、わんだほうで吾郎を見て貰ったりしているようです。
牧やマロとも仲良しで、マロから「莫逆の友、バクトモ!」と言われていました。牧やマロと仕事で関わっているため、リターンズ中盤から一緒に「おむすびごろりん(菊之助のキッチンカー)」に並ぶシーンや、会議をするシーンが良く出てきました。
ただ、ちずは頑張りやさんすぎかなと思います。リターンズ7話で、頑張りすぎて過労で倒れていて、そんな自分を「最低な親」だと言います。


春田への気持ち

春田への気持ちを書くには2018年のドラマの話になります。
春田とちずは幼馴染でとても仲良しですが、ある日、春田への”好き”という気持ちに気付きます。わんだほうの売却事件で春田と牧が住む春田の実家に少し居候させてもらっていたのですが、売却事件が無事解決したお礼にケーキを買って帰ったちずがドアを開けた瞬間目にしたのは、春田が牧を後ろから抱きしめる姿。ちずは物凄く動揺しますが、まだこの時はどうして自分が動揺しているのかはっきりとわからない状態だったのかなと思います。ある日、マロとデートしていた時、マロから「ちーちゃんは俺と会っているのに春田さんの話しかしない。超絶鈍感な春田さんにははっきり言わないと伝わらないですよ」と言われます。春田への気持ちを好きだとハッキリ確信したのはこの時かなと、私は思いました。
その後、春田と海岸で会った時、牧と付き合っている事を報告されます。

「そっか、付き合ってるんだ。春田は、好きなの?牧くんのこと」
「俺は…まあ…うん」

2018年連続ドラマ5話のシーンですが、このシーンめちゃくちゃ良いです。春田(田中圭さん)の表情も素晴らしいのですが、ちず(内田理央さん)の表情の変化もすごいです。演出も良く、ちずの失恋を決定づけた心のシーンとして、ちずが砂に書いた相合傘は波で消されます。

そしてある日、街で偶然会った牧へ「春田に告白してもいいかな」と訊きます。「自分が区切りをつけたいだけだから。ただの自己満。それ以上何かを望んでいるとかじゃないから」と言います。牧は動揺しますが「俺は大丈夫ですよ、全然」と答えます。「やっぱり牧くんて完璧だね」と、ちず。

その後、春田を呼び出して告白します。泣くちずを春田は思わず抱きしめます。ここで春田がちずにどのような返事をしたのかは描かれていませんのでわかりませんが、家にちゃんと帰っている所を見ると断ったんだと思います。
これ以降、まだ少し気持ちは残っていたんだなと思うシーンはありましたが、最終的には自分の気持ちにちゃんと区切りをつけ、春田とは今まで通り”幼馴染として”仲良い関係が続いていきます。


春田の相談相手

ちずの告白以降も、春田とちずは今まで通り幼馴染として仲良くしていて、春田はちずに相談も良くしています。その度にちずはちずなりの考えを話し、春田を応援したり励ましたり叱ったりします。
2018年のドラマでも、ちずが春田に告白する前、牧と春田が付き合う前ですが、牧に対して酷い言葉を浴びせた春田に向かって平手打ちをし、春田を叱りました。このちずは本当に素敵だったし、私が言いたい事を言ってくれたので感動すら覚えました。2018年ドラマに限らず、劇場版やリターンズでも春田の相談相手になってくれるちず。告白して失恋しても以前と変わらない関係でいられるのは、ちずが告白したうえで、言葉通り気持ちに区切りをつける事ができた大人だからだろうなと思います。


牧とは親友に

劇場版で、海外赴任中の春田の家に牧がサプライズで行くと、裸の春田が牧を出迎え、ベッドには裸の知らない男がいた というシーンがありますが、この話を牧がちずに話していたことは驚きました。牧が本社に戻る事も春田は知らなかったけれど、ちずは知っていました。春田が日本にいない1年の間に牧とちずはとても仲良くなっていました。2018年ドラマ7話で、わんだほうを抜け出して2人で話をしたことが一番のきっかけかもしれません。牧はちずのおかげで、春田と部長の結婚が本当はつらいんだという言葉を口にできましたし。部長が春田を牧の元へ行かせたあと、披露宴を待つみんなに「振られちゃった~」と部長が言った時も、ほっとした微笑みを浮かべていたのはちずだけでした。牧とちずは年齢も近く、同じ人を好きになったりして話も合うのかもしれません。何よりもちずは牧を応援してくれていましたし。


好きになるのに、男も女も関係ない

ちずは春田から「部長に告白された」という話を聞いた時、

「好きになるのに、男も女も関係ないでしょ」

と言いました。春田は「あるだろ!」と言っていましたが、この時ちずは、春田を好きになってくれて大切に思ってくれる部長を応援すると言いました。
おっさんずラブは、同性同士の恋愛でも、年の差カップルでも、それを否定する人は出てきません。2018年の時は、春田だけが「男が男を好きとかありえねえだろ!」という態度だったように思います。このドラマの本筋が、このちずの言葉だと思います。牧は元々ゲイですが、春田の場合は【好きになった人が同性だっただけ】。ちずの言葉そのものでした。


おっさんずラブに出て来るひとの事は本当にみんな好きです。ちずが2018年の時に春田に告白していいかと牧に聞いた時は「は?」と思いましたし、その後牧と春田が別れた原因の1つにもなっていると思ってモヤモヤしましたが。わんだほうで開かれた部長と春田の結婚おめでとう会(?)の時に、抜け出した2人が春田について話しているシーンは感動しました。牧が誰かに「本当は凄くつらいんだ」という気持ちを話したのはちずだけだったでしょうし。内に秘めてしまう牧にその言葉を言わせたのは、さすがだなと思いました。

リターンズでは、ママも仕事も頑張りすぎて身体を壊してしまったりもしましたが、ちずにはこれからも色んな人に遠慮なく頼りながら、楽しく仕事と子育てをしてほしいなと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました
ちずの事を話そうと思うと、2018年の事が主になってしまいました。これからまた別記事で書きますが、ちずといい蝶子さんといい舞香さんといい、おっさんずラブに出て来る女性たちは素晴らしい人ばかりです。とにかく的確な言葉で納得できる事を言ってくれます。そして周りを良く見ている人たち。だから、みんなかっこいいなと思いますし、大好きです。

また誰かについて書きますので、お暇な時に読んでいただければと思います。

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