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おっさんずラブ-リターンズ- 第2話(あらすじと感想など)

【渡る世間に武蔵あり】
2024年1月12日(金)よる11時15分放送分(テレビ朝日系)

前回の記事、公開する前に何度も読み返したりするのですが、やはり結構書きたかった事って書き忘れたりしているなあと思いました。あと、私が書く記事は春田と牧の事ばかりだということもわかりました。前回の記事でお隣さんの話題1つも書いていませんでした。今後も”春田と牧”の事ばかりになると思いますので、宜しくお願いします。




春田「母ちゃんが新居を見たいって」

朝食を2人で食べていると春田から「母ちゃんが新居を見に来たいって」と言われます。しかも今週末くらいにする?と言われ、牧からしたらお姑さんが来るわけですから心配事が出来ました。牧の心境なんてものを春田は全く気付いていませんが。


牧「(結婚式は)したくないです」

「お義母さん、いつ来るか決めましたか」と春田に訊くと「あぁ、まだだけど」と呑気な春田。牧からしたら気が気じゃないはずです。色々準備しなきゃいけないと言う牧に、「いいよそんなちゃんとしなくて。うちの母ちゃんだよ」と答える春田。

牧「結婚の事もちゃんと説明したいし」
春田「結婚式はするの~?くらいは訊かれるかもね」
牧「俺、したくないです」
春田「え?」
牧「だって人前でケーキ入刀とかキスって恥ずかしいじゃないですか」

私、この言葉を最初聞いた時はそのまま受け取ってました。ああ、恥ずかしいからしたくないんだなって。でもそれもあっただろうけれど、それだけじゃなかったのかなとこれから先の話が放送された時に思いました。人や親を呼んで結婚式を挙げてしまうと、春田の逃げ場が無くなってしまうのではないかと不安だったんじゃないかと。多分、春田の思う結婚式をするという事と、牧が思う結婚式をするという事の重さって全然違ったんじゃないかと。だから牧は結婚式をしたくないって言ったのかなと思いました。


ちゃんと説明しなきゃいけない

春田の母親が週末に来るという事で、とにかく牧は不安を感じています。過去(2018年連続ドラマ 6話)、春田の家に1人で帰宅すると初対面の春田の母親がいました。春田は元々恋愛対象は女性。春田の母も牧をルームシェアをしている友達だと認識しました(実際はお付き合いをしている状態)。その時牧は春田の母から「ずーっと創一の友達でいてね」と言われて「はい」と答えているんですね。勿論牧を息子の友達だと思っているのだから何もおかしい事ではないし、春田の母も何の悪気もない事です。でも今の牧からしたら、その後、何の説明もせずに4年も前に結婚した事(正式なものではなく、愛を誓い合って結婚指輪の交換をした)に物凄く引け目を感じるだろうし、認めてくれない可能性だってある。どうやって説明しようか、きちんとして悪い印象を持たれたくない、是非認めてもらいたいと頭がいっぱいだったと思います。

春田が帰宅すると牧は先に帰っていて、リビングの掃除をしていました。相変わらず「そこまで気を遣う必要あるかな?母ちゃんだよ?」と呑気に言う春田に、牧は「俺、春田さんのおかあさんにはちゃんと説明しなきゃいけないんで。こうやって暮らしてるって事を知ったら普通はびっくりしますよ。ましてや結婚してるなんて言ったらどんな反応されるか」と言います。やっと春田は牧の気持ちを分かって反省してくれます。そもそも春田は昔、牧とルームシェアをしていた時に春田の母親から牧が言われた言葉なんて知らないでしょうし、その言葉が牧にとってどれくらい突き刺さってるかも知らない。例え知ったとしても、そんなに気にする事ないし、母ちゃんは事情を知らなかっただけなんだからで終わると思う。だけどゲイとして生きてきた牧からしたら、恋愛対象が女性だった春田を引き込んでしまったという気持ちはあるだろうし、やっぱり春田の母親に対して申し訳ない気持ちというか…そういうものもがあったんじゃないかと思います。だって「創一の良い友達」だと思っているのだから。パートナーとして認めてもらいたい。だから家も綺麗にして身なりもきちんとして、ちゃんと説明したい。春田の母親が来ると知った瞬間からずっと牧はそればかり考えていたんだろうなと思います。


急遽、黒澤武蔵家政夫にお願い(私の嫌いなシーン)

牧はほとんど眠らずに準備をしていました。春田の母親から「(食べたい物は)なんでもいいんだけど和食かな?」というリクエストがあったので和食はハードルが高いからと、牧は頑張って料理本を片手に料理しますが自分の満足いくものができません。春田の母が来る日の朝、以前春田が貸したイヤーマフを返しに武蔵が訪れます。春田は牧を休ませてあげたいからと、武蔵に「和食を作ってほしい」とお願いして、料理を作ってもらうのですが…
私はこのシーンが本当に嫌いです。武蔵が作った料理を「春田様、味見してください」と言われ春田が味見するのですが、「うんま!部長すご!」と絶賛したり、無理にお願いした手前なのか、武蔵の目の前に座りずっと見守り続ける春田。牧は1人でその様子を見ながらソファでコロコロをしている…という状況が本当に見ていてイヤなシーンその1。

武蔵が帰ったあとで

春田「牧、ごめんな勝手な事して。どうしても牧に負担かけたくなくてさ」
牧 「俺、こんなうまく作れないですよ…」
  「これ出したらお義母さん勘違いしないですかね」
春田「まあ、その時は正直に言うよ。部長が作ったって」
牧 「…そっすね」
春田「それはそれで説明めんどくさいけどね」

もう、本当につらい。もっと他に言い方なかったんか?と思ってしまいます。牧は確かに和食はあまり得意じゃないのかもしれないけれど、普段から料理もよく作ってくれているし、春田もいつも「うんめー!」って言いながら食べてるでしょう?
「牧の料理だっていつもすっごく美味しいじゃん。今回牧は掃除とか準備とかすごく頑張ってくれてたじゃん」 とか
「俺は牧の料理めちゃくちゃ好きだよ」とか…
そういう言葉を春田にはかけてほしかった。
この時の牧の表情を見ていると本当に胸がぎゅっとなります。

その後、牧は会社でマロから部長どんな感じなんすかと訊かれた時に「ピンチの時に実家から駆けつけてくれる母親みたいだなあて思った」と言ってますが、ちょっと信じられない。本当にこんな風に思ったのかなって。牧はあの日、フラフラだったから助かったのは事実だけれど、同時に自信も少し無くしたんじゃないかと私は思ってます。
春田にはもっと牧に言葉を掛けてほしかったし、もう少し牧に寄り添ってあげてほしかったなと、とにかくそればかり思う好きじゃないシーンその2です。


春田の母に報告

春田、牧、春田の母と3人での食事のシーン。
ここで一番大事なのは、春田と牧が”結婚している”という報告をする事。
切り出したのは春田からです。

春田 「あのさ、母ちゃん。俺たち、4年前に結婚したんだ」
       結婚指輪を見せます。
春田母「へ?結婚?」
牧  「そうは言っても法的な根拠はないし口約束みたいな事なんですけど」
春田母「えーっと、ちょっとわかんないんだけど あー、そう」
春田 「そ、その 友達じゃないよっていう」
春田母「ATARUくんのお友達にもそういうカップルいるけど…あ、そっか。そうだったんだね。ふーん」
牧  「今までちゃんとご説明できなくてすみませんでした」
春田母「ううん、別に構わないの」

春田の母のこの反応は、すごく”素”の反応だなあって思いました。一瞬混乱しますよね。え?ってなりますよね、そりゃ。突然の事で驚いてしまってちゃんとした事は言えなかったけれど、否定もしない。この報告の時の牧の不安な表情。牧だけじゃなく春田も。お母さんは否定はしないけれど微妙な反応に見えるから2人とも大丈夫なんだろうかという気持ちになるのもわかります。でも、このあと、帰ろうとした春田の母が戻って来て言うんですよ、

「あ、言い忘れちゃったんだけど、結婚おめでとう 2人とも末永くお幸せにね」

こんなの泣きますよね。私は泣きました。結構泣きました。この言葉を聞いた時の春田と牧の表情で更に泣きました。「今度2:2デートしない?」という春田母の言葉に牧が嬉しくて嬉しくて笑顔で「是非!2:2デート!」って言うんです。春田母が部屋を出て行ったあと

牧 「俺たちのこと、認めてくれたって事ですよね?」
春田「多分な」

もう、嬉しさと感動で笑顔涙です、私が。本当に良かったねーって。牧はずっと突き刺さっていた言葉がすっと抜けていったね。認めてもらえてよかったねって凄く思って本当に嬉しかったです。春田も不安だったと思うしね。そしてこのあと、牧が作ったお浸しの器だけが空になっている事がわかります。牧も味見をして美味しいと思った、武蔵の作った「おから(卯の花)」でもなく「煮物」でもなく、牧が作った「お浸し」が綺麗に食べて貰えていた。それに気づいた牧の顔を見たらまた泣きますよね。
本当に良かった。本当に良いシーンだった。


2人で決める事だから。

以前、牧は結婚式はしたくないと言いました。人前でケーキ入刀とかキスとか恥ずかしいじゃないですかって。でも多分春田って”結婚したのだから、結婚式はするもの”と思ってたんじゃないかなと思うんですよね。だけど牧がしたくないと言ったから、母から「式はどうするの?」と訊かれた時に「しないかな、今の所」と答えました。牧はそれを聞いた時に驚いた顔をして春田を見ていました。帰宅途中、夜景を見ながら1人で結婚式はしないかなと春田が母親に答えた言葉、自分に愛情を向けてくれている春田を思い出しながら牧は考えます。結婚式、してあげたいけど、本当にしていいのだろうかとも考えていたのかなと。私がそう思う理由は先ほど書いた「(結婚式は)したくないです」にあります。

2人の朝食の時間。話の流れで”結婚式”というワードが牧から出てきます。「一生に一回だから…」と言う春田に、牧は「やります?」と言います。春田は「ん?やりたくないんじゃないの?」と驚くと、牧の答えは「2人で決める事だから」

これ、すっごくいいですよね!”2人で決める事だから”って凄く良い言葉だなと思いました。牧は牧で凄く考えたんだと思います。やりたくないと言ったけれど、2人の事だから2人で決めようって結論が出たんだと思います。それに、いつだって春田が嬉しそうな顔をすると牧も凄く嬉しそうな顔をするんですよね。マフラーの時もそうでしたし、初詣の時もそうでした。牧が幸せを感じる瞬間の1つなんだろうなと思います。
私も2人の結婚式が見れるんだと凄く嬉しくなりました。まだこの時は初夢のような事になりませんようにと願ってましたが。


この2話の予告動画の事、ほとんど私は書いていません笑
今書いていない事は後日また書きたくなると思うのでその時に。


最後までお読みいただきありがとうございます
1話の記事よりだいぶ長くなりました。次回もまた長くなるのでしょうか。
長いうえに読みにくい文章だとは思いますが、またお暇な時に読んでやってください。


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