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【連載】月1鍼灸マニア〜#5鍼をさすのに大事なのは位置だけじゃない〜

こんにちは。

春野太陽です。


治療を受けた日に更新を目指す

【月1鍼灸マニア】。

しばらくは過去の出来事を

不定期で更新するとお伝えしていましたが

そちらはこの回にて消化終了として

次回からは、月1更新の通常営業がスタートします。


では過去の治療の振り返り回、最終回。

テーマは【鍼をさすのに大事なのは位置だけじゃない】です。


東洋医学、もとい鍼灸って

いわゆる「ツボ」って言葉が

よく関連づけられると思います。

日本人も、足ツボとか大好きですよね〜。

芸能人が足裏の激痛にヒーヒー言いながら

『このツボが痛いなら胃が弱っている』

『このツボが痛いなら脳に疲労が溜まっている』

ってツボ押しの方に言われてる姿、

テレビでよくお見かけします。

東洋医学に詳しくない人でもよく聞く知識なのでは?!



足ツボはとても例にしてわかりやすく、

まさに東洋医学の考え方は、

【身体は全身の流れで繋がっているので、どこかに不調があれば他の部分にも痛みが現れる】

というものです。

鍼灸の治療は、その東洋医学の考えを基に

【不調の元となる原因箇所を見つけ出し、針を刺して動きを巡らせることで全体の不調を穏やかになおしていく】

ことになります。


さて、私が前回治療に行ったときのお話です。

その日は喉に痰が絡むような違和感を感じている日でした。

それも事前に鍼灸師さんにお伝えして

いつも通り身を委ねて施術をしてもらっていました。


施術の途中、突然喉の左側に

魚の骨が引っかかるような詰まりとちょっとした痛みが現れて

施術を一旦ストップ。水分補給で喉を潤させてもらいました。

『痰がまたからまったのかな』と思っていると

鍼灸師さんから謝罪がありました。


「急に喉が痛くなったの、もしかしたらさっき刺した腰の鍼が少し角度がずれてたのが影響してたかも。今打ち直すね。ごめんね。」

私「え。今刺した鍼の影響がもう喉にでてるんですか?反応ってそんなに早く出るものなんですか?!
ていうか、位置じゃなくて角度まであるんですね、知らなかった!」


そんな興味を私が示していると

また鍼灸師さんがいろんなことを教えてくれました。

・間違った位置に鍼を刺してしまったとき、大抵の人は『効かない。改善しない。反応しない。』だけなんだけど、本当に稀にほんの数%の人に『症状が悪化する。』ってことがあるの。


・春野さんはすごく身体が原始的というか、「太陽が出たら目が覚めて日が暮れたら眠くなって」みたいな、自然に逆らわない生活が向いてる身体をしてるから、自然に逆らった間違った鍼をさしちゃうとすぐ悪い反応が出ちゃうね。稀なパターンの分類に入るよ。


・鍼灸師さんにもいろんなタイプがいて、
『筋肉を緩めます!だから筋肉にむけてさします!』
『神経痛を治します!神経にむけてさします!』
って目的の部位にダイレクトに指すだけの治療もあるんだけど、
本来、中国の鍼灸の古典からしたら
【角度】や【治療を受ける人の呼吸のタイミング】まで見極めて施術する歴史と理論があるんだよ。


・もちろんツボの【位置】は大事なんだけれど、そのツボを指すことでどうしたいかは【角度】や【呼吸】で決められるの。

【呼吸】なら、治療を受ける人が空気を吸っているときに鍼を刺せばそのツボに気(エネルギー)がはいるし

空気を吐いているときに鍼を刺せば過剰余分なエネルギーとか体内の不必要なものが放出される。

【角度】なら、気の流れを緩めたいのか早めたいのか、気の流れの方向をどちらに促進させたいとかが決められるのよ。

手書きの図にて【角度】の理論の説明☟

※再度補足ですが、私はマニアなだけであり専門知識はほとんどございません。
こちらの図式解説もまた、鍼灸師さんの言葉と説明を私の中で解釈して確認をとった上で『だいたいそんな認識であってる』という感じで、それを絵にかきあらわしてみたものです。
認識のズレ、絵の意味が間違っている可能性もありますので、あくまでご参考までに。



とっっっても興味深くありませんか?

ツボと一口に言っても、

それは位置だけではなく呼吸や角度も大事な要素。


ただ【施術をする人と受ける人】とで分かれるのではなく

【共に一体化して呼吸のタイミングを図る】ような

一心同体な治療が重要なんだなとも感じました。



すぐに反応が出るような私のタイプにおいては

ほんの些細な角度のミスや呼吸のタイミングのずれが

施術の結果に大きく反映されるということだと思います。



なので、今後も続けていく鍼灸治療、

より鍼灸師さんと息を合わせて

体調や環境の情報共有も念入りにおこない

『今の気の巡りをどうしていくか』を

鍼灸師さんと一緒に感じ取り合いながら

鍼灸師さんと一緒に向き合っていけたら

いいなと感じました。


ここまでご覧いただきありがとうございます。

この第5回目までの連載は、

過去の鍼灸治療の出来事を消化すべく

不定期にあげていました。

次回の第6回目からは、

鍼灸治療を受けてきた当日に記録を残す

まさに【月1鍼灸マニア】で

進めていきたいと思っています。


月に一回の更新をお楽しみに!



2023.07.13(thu)
春野太陽

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