1人で子育て-ふっと消えたくなる時ありますか?
2023年の夏。暑い中、子どもが犠牲になるニュースが続けて報じられました。
茨城県で子ども二人が亡くなっているのが見つかり、母親が逮捕された事件。
大阪府吹田市のマンションで母親が子ども二人を突き落とし、自らも飛び降りて亡くなった事件。
こういう母子心中とか、母親が子どもに手をかけてしまう事件は悲しいことに無くなりません。
茨城県の事件の母親はシングルマザーだったそう。
事件を報じる記事のコメントにはシングルマザーや育児中の親が書き込んでいます。
どう思いますか?
私はこれを読んで安心しました。
一つは、「そうだよねーやっぱり1人で子育てって大変だよね。大変て思っていんだよね。」ということ。
いやね、社会人やっていると、ひとり親だろうが障害児育てていようが、他の社員たちと同じように与えられた仕事はこなさないといけないし、スキルアップも求められるし、容赦ないわけです。
そりゃそうです。
まだ若い社員には子育てってどんなものか想像つかないだろうし、子どもがいたとしても状況は千差万別。実家が近いとか、育てやすい気質の子とか、夫が協力的とか。
育児してこなかった上の世代の上司には育児の何が大変かさっぱり理解できないってタイプもいるし、「子どもなんてほっときゃ育つ。自分はそうだった」論かましてくる奴もいるし。
だから大変さって共有しにくいし、私も職場ではそんなことおくびにも出さないし。
そうするとね、育児が大変とか辛いって思う私が人間的にダメなのかな?とか要領悪いのかな?とか思っちゃうんですよ。
だからこのコメント読んで安心したわけです。
そうだよな、育児は大変なんだよなって。
そしてもう一つ。
「一人ふっと疲れ果てると「消えたいな」なんて事はしょっちゅう思います。」
というコメント。あ、そう思いながらお母さんやっている人、他にもいるんだな、私だけじゃないんだという安心感。
私も離婚して時間が経ち、安定した収入(少ないけどね)を得られるようにはなり、まだまだ子どものことは色々あるけれど、少しずつ1人で仕事と家事と子育てしていけるようになってきました。なんとか回せるようになった感じです。
でも、時々ふっと思うんです。
「子どもたちが成人したら死にたいな。」
とか
「疲れたな。終わりにしたいな。」
とか。
ずっと思っているわけじゃない。
子どもの状態が悪かったりする時に対応に疲労困憊して、そのあとにふっとこういう思いが湧いてくる。
経済的な不安に襲われたときにも湧いてくる。
悲しいかな定期的に起きてしまう母子心中事件、私はそのニュースを目にするたび、ずっと他人事ではないと思って生きてきました。
こういう思い、リアルな友だちには言わない。
だから、実際にはこういう思いを抱えてなんとか毎日を回している親は多いのかもしれないけれど、表には出ない。
もちろん子どもには伝わらないようにする。
だから若い世代でまだ子育て経験のない人には想像つかないでしょう。
実は自分の親もそんな思いを抱えながら子育てしていたかもしれないことが。
全国の子育て中の皆さん。
給料上がんないのに物価高いし税金高いし、社保で手取り少ないし、教育費はどんどん増えてくし、でも政治家は相変わらずとんでもないことやって脱力と怒りでいっぱいの中、子育て中の皆さん。
病気しても寝込むこともできないワンオペ育児の皆さん。
こんな中で子育てしているなんてやっぱり大変で当然なんだと思う。
将来を思い、不安でいっぱいになる夜も当然なんだと思う。
そしてシングルならそれをたった1人で背負って、弱音も吐けないわけで、つらくなって当然だと思う。
リアルではなかなかこんな気持ち吐き出せないし、共感も得られないしでしょう。
でもどこかで、ネットでも匿名電話相談でも、しんどくなったら吐き出して、なんとか一日一日を終えていきましょう。
それでも私たちは生きていかなきゃならないし、子どもたちも死なせるわけにいかないのだから。
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