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死にたくなるほど追い詰められる癇癪の対応②



こちらの記事の続きです。癇癪への対応、というよりそもそも「癇癪を起こさせないようにすることが親子双方にとって大事」という話です。

癇癪を起こさせないのが大事「実年齢で考えない」

子どもの癇癪やパニックを相談した時に心理士さんから言われたアドバイスの一つに

「そもそも癇癪を起こさせないようにしよう」

というのがある。

えーっそんなこと言ったって地雷がどこにあるか分からないよ、とも思ったのだけれど、実際癇癪起こされるとこちらのメンタルがズタボロになるわ物は壊れるわ下の子への影響も心配だ……で、やっぱり癇癪のない毎日が送りたい。

じゃあどうするか?というと、

「子どもを実年齢で考えず、精神年齢は3分の2の年齢だと思ってどんどん手伝う助ける諦める。」

私は早くしっかりさせようとした。もう小学生なんだからしっかりしようね、頑張ろうね。慣れない電車通学も学校も学童も「頑張りなさい。」

以前別記事に書いたのだけれど、娘が小学生になった時に私の対応がこれ。

お手伝いをしなさい、お部屋は自分で片付けなさい、宿題はちゃんとやりなさい、etc

とにかくちゃんとできるようになりなさい、と求めすぎたし求めるハードルも娘にとっては高過ぎた。

しっかりしている子がいい子。そして自分の子を「いい子」にしたかったのだ。

例えば今9歳なら、今この子の発達はまだ6歳くらいと考えてハードルをぐっと下げる。9歳ならもう学校の準備は自分でできるよね、いやできないとまずいでしょやらせなきゃ、と考えがちだけど、まだ年長さんくらいだ。一緒にやろう、と考える。

一緒にやっても無理なら親がやってしまおう。だってその方がラクだもの。癇癪起こされるよりもずっと。

いやちゃんとしつけないと……と思ってしまうだろうけれど、癇癪を起こして親子ともども死にそうになっている状況ではしつけとか後回し。いったん平和を取り戻すのが優先だと思う。国造りは安定した和平状態になってから考えましょう。

学校と相談して合理的配慮を求める

例えば毎日の宿題が癇癪の引き金になっているなら、学校と娘と私で相談して量やレベルを下げてもらう。そういう「合理的配慮」を求める。

ここで大事なのは、宿題というのは「担任の先生と娘との約束」だ、という意識を子どもに持たせた上で、先生と相談すること。

宿題はお母さんがやらせているものではない、あくまでも先生とあなたとの間のこと。あなたが大変ならば、毎日の量のお約束を先生と相談して決め直そう。

と話を持っていくこと。宿題はお母さんが望んでいることでもお母さんが無理やりやらせているものでもない、という意識をちょっとでも持つことで、お母さんに八つ当たりすることはおかしいということにいつか気づいて欲しい。(まぁなかなか難しいですけど。)そしてお母さん自身が追い詰められませんように。

うちの娘は小一の時、夏休みの宿題で癇癪を起こして、ビリビリに破いてしまったことがある。そんな子でも今は一応、学校の課題に取り組めるようになりました。

焦らない、ある程度諦める、どんどん手伝う。

他の子とはだいぶ遅れていても、こちらの関わりが適切であればその子なりにできるようになることは増えていく。そう信じて。

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