「いい距離」と「平和」
みなさん新年明けましておめでとうございます。
あっという間にもう新年が始まって一週間が経過しました。
PRAYACTION Projectも、去年の三月に立ち上げてからもうすぐ1年、アルバム制作も終盤戦に差し掛かっています。
アルバム自体は完成しましたが、リターン品の準備や、諸々の調整に少々時間がかかっているため、みなさんの手元にアルバムをお届けできるのは、
ちょうどこのプロジェクトを立ち上げてから1年後の2023年3月21日になりそうです。
今はそこに向けて最後の追い込みをかけています。
もう少々お待ちいただくことになるのですが、楽しみにしていただけると幸いです。
さて、2022年、たくさんの初めての挑戦の中で、私自身これまでにないほど自分自身とも深く向き合う機会をもらいました。みなさんはいかがでしたか?
このアルバム制作自体がとても象徴的で、この制作を通して私は私自身の人生を向き合わせてもらったような気がしています。
このアルバムの制作の中で、私の頭にはいくつかのキーワードが浮かんできました。
その一つが「距離感」です。
「距離感」というのは、このアルバムのテーマである「平和」に通じる深いキーワードだと思います。
今日はそんな視点から、「いい距離感」について書いてみたいなと思います。
今回のアルバム制作では、コーラスワークに特に時間をかけました。
コーラスは時に不協和音が思いもよらぬ神秘的な響きを持つこともありますが、
基本的にはメロディに対して平行線を描きながら寄り添い進んでいきます。
それがどう「平和」と関係するのか、ピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
よかったら、みなさんの生活に置き換えて想像してみてください。
みなさんも生きていたら色んな不協和音と出会われた経験があると思います。
どうしてもそりの合わない人や、
一定の距離以上になったら
どうしてもぶつかってしまう人、
子どもや夫婦などの身近な関係でも難しいときがあるかもしれませんね。
そんなときの自分なりの「いい距離」を探っていく作業は、
コーラスを探る作業と似ています。
ただ、一つだけ違うこともあります。
それは音にはある程度の「法則」があるけれど、
人と人との距離や自分とさまざまなものとの「心地よい距離」には、
「万人に通ずる法則」はない、ということです。
これは自分の心に聞いてみなければわかりません。
自分のラインを保ちつつ、相手も尊重できる、
「尊重したい」と自然に思える距離。
それが私の感じる「心地よい距離感」です。
そして、この距離感があるからこそ、私たちは自分の心の中の「平和」を築き、また誰かの心の平和を乱さずにいられるのだと思います。
そんな音と音の「心地いい距離感」を見つけるときの感覚を自分の実生活に当てはめてみると、
人との距離感やSNSとの距離感など、今の自分にとって心地よく響いていないな、と感じるものがあることに気づきました。
心地よく響かないことが「悪い」のではないと思っています。
それは自分や相手が変化した証です。
今心地よく響く距離を新しく探っていく時期に来たんだよ、というメッセージなのだと思います。
2022年は、自分も周りもさまざまな体験を通して大きな変化を体験したからこそ、この「距離感」の再定義の必要性を感じることが多くありました。
さて、作品の話に戻りますが、
今回はクラウドファンディングのリターン品に曲のコード譜と、
CDの楽曲の楽譜を織り図に起こした限定コースターを用意しました。
コースターは名古屋でご縁を頂いた、染織物作家のhallunさんに制作をお願いしています。
何度か楽譜のやり取りをしながら、現在試し織りをしてもらっているところです。
普段私は楽譜を書いたり、楽譜を見たりして演奏する習慣がないのですが、
今回こうやって音を目に見える「楽譜」という形にして、更に織り図という「図面」にしたとき、
音楽の数学的な美しさも改めて出会いました。
みなさんも耳で聴き、織物を見て、触れて、コード譜を通して自分でも演奏したり、
歌ったりと、
色んな形でそれぞれ作品を楽しんでもらえるといいなと思います。
それでは、また制作状況は引き続きこちらでアップしていきます。
本年も、皆様にとって素晴らしい年になりますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
<お知らせ>
月のリズムに合わせたニュースレターの配信も行っています。
よろしければぜひご登録ください。
クラウドファンディング「PRAYACTION Project」にて制作した、
世界の祈りを集めたアルバム「SHANTI」
2023.3.21 Release
ご予約はこちらから
ご予約者のお名前、ご予約枚数、ご住所を明記の上
メールにてご予約を承っております。
harunayamaguch@gmail.com