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「朝が来るよ」

久々にYoutubeに音源をアップしました。

この曲は去年の暮れにギタリスト&SSWの牧野容也さんと2マンライブをした時に教えてもらった曲で、当日ライブでも歌わせてもらいました。
そこから大好きになった曲です。

自分がこんな歳になる
日が来るなんて思わずにきた
自分はいつまでも元気で
なんでもできると思い込んでた

50を過ぎた友人に
どんな気持ちか訊いた時に
できることとできないことが
わかるから楽しいと笑ってたっけ

どんなに願ったところで
好きなものは好きで
嫌なことや嫌だ
自分の行きたい場所へ行こう
正しくても 間違っていても

槇原敬之 「朝が来るよ」

10年前のまだ「老い」が他人事だった自分には決して
歌える歌詞ではなかったなぁと思います。
この40歳に差し掛かろうとしている30代だからこそ、
感じられるものがあるんじゃないかなと思う。

多分、5年前でもまだ歌えなかったかな。
35歳を越えたあたりから、何か私の中で変わり始めました。

3人目の子どもが幼稚園に入り、年下のお母さんたちが増え始めて
新米お母さんの域を少しずつ抜け出し始め
求人サイトを見れば年齢でひっかることが増えて
鏡を見れば、笑った時の目尻の皺に目がいくようになり始めて。

歳を重ねる、ということは「死に近づく」ということでもあり、
死に近づくということは人生が「終わる」ということ。

「あれ、私のこの日々は終わるのか」。
そんな当たり前のことが突然リアルになりました。

これまで生きてきた35年くらいの日々をあとふた回しくらいする頃には
私はもうこの世からいない。

そう思ったら、世界の見え方が変わってきたんです。

私は本当にやりたいことやれてるかな?
後悔していることはないかな?
これくらいでいっか、と諦めていること、ないかな?

そんな風に、自分の心と改めて向き合い始めました。

本当に、本当に、私は私の心に嘘をついていない?
私は私に誠実でいられている?
私は私の人生を全力で生きている?

私は8割はイエス、と答えられたと思います。
でも100%じゃなかった。
まだまだ、本当はやりたいって思っていることがある。
そう思って、一つ一つ自分の心の奥の奥のところと
ちょっとずつ向き合い始めたのが36歳ごろ。

そして、前までは「でも」「だって」という枕詞をつけて避けていた
色んなことに挑戦し始めて1年が経ちました。

4年間燻っていたアルバム「SHANTI」も、
クラウドファンディングを通してどうにか完成させることができ、
そして今回のこの「LIFE」もスタートを切ることができました。

「心のままに生きること」は実は簡単そうで難しいと思います。
大人になればなるほど。

周りから求められるものと
自分の思いの中で日々駆け引きをしながら、
自分の思いだけを大事にしてもうまく回らないし、
周りから求められるものにばかり答えていたら
自分がどこかへ行ってしまう。

だからこそ、まずは自分の真ん中にある思いを自分で抱きしめる。
このアルバムはそのスタートでもあります。
ここを起点に、また外に向かっていきたい。
私の中では「心のままに生きる」は
周りを無視することではなく、
外の世界と繋がっていくためのスタートです。

さて、

この歌を10年後、私はどんな風に歌えているだろう?

今の自分のこのまだ歌いこなせていない青い感じもまた、
今の私の人生の未熟さとすごくリンクしている気がするので、残すことにしました。

10年後、もっと素敵に歌えるような自分になりたいな。
そのためにも、今を、そしてアルバム作りも、頑張ります。

あなたと一緒に、行きたい場所へ行けますように。
正しくても 間違っていても。

【今週の質問】
やりたいこと、やれていますか?
やりたくないことだけじゃなくて、やりたいこともやっていますか?
本当に本当にやりたいこと、諦めていませんか?

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