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⑤はじめての精神科はこんな感じだった

◆まずは紹介状を書いてもらう

典型的な抑うつ症状が出てきたため

家族に相談して、とりあえずかかりつけ医だった
小さな内科の町医者に行って紹介状をもらってみることに。


馴染みのある先生だったので、
こんなに元気のなくなっちゃった私を見てどう思うかな?
なんて躊躇する気持ちもありましたが、
それよりも今の状況から脱したい気持ちの方が勝り
大人しく受診。


先生は私の症状や様子を見て
特に悲観することもなく、うんうん、はいはい

「わかりました、それでは紹介状書きますね」

みたいな感じでスムーズに診察。

後日改めて紹介状を持って
市内の精神科(当時は入院施設あり)に母と姉に付き添われ受診しました。


結構うつが進行していたので(初〜中等度くらいかな)不安感が強く

なんとか自分の辛さと症状を、余すところなく医師に伝えたくて(伝わらなければ治らないと思ってた)

こういう症状になったであろう経緯と原因(主観)
をギッシギシに書いた、A4のレポート用紙5枚分くらいを持参しました笑

こんなん持って行って迷惑かな?とまたそれも不安に思って姉に相談したら
「うん、それも含めて、診てもらおうね」
と一言。

確かに、と焦る気持ちも落ち着きつつ、震える手で持っていきました。

◆永遠に出てこられないかもしれない

その精神科が、たまたま古ーい木造の病院だった。

周りには生い茂った木が沢山あって緑も多い。
まるでトトロが出てきそうな。
歩くとミシミシ言って
扉もガラガラと音がする引き戸。
中は木造が湿気を吸ってしっとりとした
昭和の小学校のような、なんとも風情のある病院。

今思えば、レトロで、長年市民の精神衛生を守ってきた
素敵な病院って思うんだけど

当時はもちろんそんな余裕はございません。

「一生、薬漬けにされて、私ここにぶち込まれるんだ」

そう思い込んで、ますます不安に駆られていました
(爆笑。そんなわけない)

◆30分以上かかった初診

はじめて受診した時は、たまたま院長先生ではなく、
雇われの女医さんだった。

カクカクシカジカ、こんな感じで私今とても辛いんです
みたいな

キャバクラに勤める前からの出来事を時系列でこと細かく話した。

案の定、時間は過ぎ、30分くらい過ぎたところで
先生が時計を気にし出した。

後にも患者さんは控えている。

ある程度伝え終えたところで、
先生からもお話があり

内容はあんまり覚えてないけど

「その不安は、若者が人生を選択する時に誰でも訪れる不安だと思いますよ(だから大丈夫)」

ってのだけは覚えてる。

時計を気にしていて、私の話ちゃんと聞いてるかな?と不信感があったけど
その言葉は、あー確かにそうなのかなぁと少しだけ思った。(納得しない、頑固ww)

とりあえず、少しの抗不安薬とパキシルという
選択的セロトニン再取込阻害薬(略称SSRI)

を処方されたと思う。

正式に「うつ病」という診断がついた瞬間であった。


◆大切なのは主治医との相性

もっと、最新鋭の医療機器の揃った
信頼性の高いクリーンな病院が良かった。。

こんな古い木造の病院じゃ
私はきっと一生治らない。(失礼wどんな理由w)

ガチでそう思っていた。

しかし、私の不安は当たらなかった。

2回目以降診察してくれたのが、院長先生だった。

いつもうんうん、と私の話を聴いて
穏やかな表情で

こう考えればいいんじゃないかという
認知行動療法も、
その先生なら素直に聞くことができた。


安易に薬を出すこともなく
必要な分だけ、最低量。

少しずつ薬から離していく、というような

今考えても、カウンセリングという意味でも
とても優秀な先生だったと思う。

その先生でなければ、もしかしたら私は今
ここに生きてないかもしれない。

そう考えると感謝してもしきれません。

心からありがとうございます。


なので、皆さん、相性の良い先生は
病院の新しい古いでは計れません!笑(当たり前)

今はネットで探せば口コミもあるし
安心できるのは、知り合いとか家族とか信頼できる人の紹介かな。

もしかしたら、そういう良い先生や病院は
今や忙しくて予約が取りづらいかもしれないけど

信頼できる先生は必ず見つかる、と思って
諦めないで欲しいです。

今診てもらってる先生がイマイチでも
悲観しないで欲しい、って意味でもあります。

◆投薬と休養の開始

初診の時に
仕事に復帰するのが早すぎではないか?と指摘された。


確かに、ボロボロになってキャバクラを辞めてから
1ヶ月足らずで中華屋さんのアルバイトを始めた。

何かをしていなくては、と焦る気持ちから
自分の心が休めていないことも、
病気になりかかっていることも
もはやもう何も判断ができなくなっていたのだ。

「思い切って、今のアルバイトを辞めてみてはどうだろう?」

そう医師という立場の人に言われて

初めて 

〝治すために、今は休む〟

ということを受け入れられたんだと思います。


…今回はここまで!

最後まで読んでいただき大感謝。

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