学歴至上主義という呪縛から解放された話

「学歴至上主義」という言葉
みなさんもどこかで聞いたことがあると思います。
明確な定義があるのかどうかはわかりませんが
私は、学歴が一番大切だ、学歴が良くないといけないという考え方
のことだと考えています。


私は自分で言うのもなんですが、小学生のころから勉強はよくできる方で
中学では学年2位をとったこともあるし(一番じゃないんかい)
県内1の高校にも通っていました。
周りからは“賢い”と言われるようなタイプでした。
成績もよかったので、いわゆる“優等生”です。

だから自分は“賢い”って思っていたし、
それなりに自負心も持っていました。
けれどもその一方で、“学歴”という1つの肩書きに執着していました。
つまり、冒頭で紹介した「学歴至上主義」に囚われていたのです。

勉強があまりできない人のことをどこかで下に見ていたこともあったし
勉強ができれば評価される。勉強を頑張れば人生で成功できる。
そう信じていました。
運動はあまり得意ではないけれど、勉強ならできるから。
勉強ができなくなったら私には何も残らなくなるから。
だからこそ、勉強だけは失いたくない。
その思いで今まで頑張って勉強をしてきました。

でも、そうではありませんでした。
「学歴よりももっと大切なことがある」


私が「学歴至上主義」の呪縛から解放されたのは
大学受験がきっかけです。
ありがちな話ですが、私は第一志望の大学に行くことができませんでした。
浪人する覚悟で第一志望の大学しか受けていなかったのですが
様々なことがあって、最後の最後に父が見つけてくれたセンター利用の大学に合格し、その大学に行くことに決めました。

その大学は私の通っていた高校からすると
受かって当然レベルの大学です。
予想もしなかった大学に落ち込んでいた私でしたが、
幸い、父がかけてくれた言葉に救われ

「自分の置かれた場所で頑張ろう。
場所が問題なのではなくて、どう過ごすかが問題だ。」

と気持ちを切り替えて前を向くことができました。
(これが私の「座右の銘」のエピソードです)
その一方で「○○大学に行きます。」
そのように言うのは情けない、恥ずかしいという気持ちもありました。
名の知れた大学に続々と合格する同級生を見て、正直悔しかった。

そんな気持ちで大学生活を始めた2019年4月

そして現在2020年4月。(4月に書いて、8月に公開するようになりました)
振り返ってみると、あることに気づきました。

「学歴よりももっと大切なことがある。」

入学当初は、推薦入試の人があまりに多く
「やっぱり賢くない人が多いな、、、」と落ち込むこともありました。
けれど、1年を過ごしてみて
もちろん「なんで大学に来ているんだろう?」
と思う人もたくさんいるけど、
“賢い”人、尊敬できる人だっている。
自分の軸をもって、目標をもって、夢に向かって努力している人もいる。
自分の考えを持っている人もいる。
そして、それこそが私に欠けている部分で、足りない部分だ。
それこそ私が本当に求めていたものだ。と気付かされました。

「あ、私って自分の軸も目標も夢もないや。」

もちろん今までそのことに気づいていなかったわけではないけど、
“学歴”“成績”というものにしがみついて、目を背けてきました。
そっちのほうが手っ取り早かったから。
そんなもの、何にもならないのに。

『「勉強ができる」とか、「学歴がある」とか、そんなことよりも
「自分の軸、人生の目標、夢がある」ことのほうがよっぽど大切だ』

予想もしなかった大学に来るようになったけれど
そのおかげで “学歴” を自分の背中から降ろすことができ
自分に足りなかった、人生でもっと大切なことを学びました。
そして、ようやく「学歴至上主義」という呪縛から解放されることができました。

--------------------------------------あとがき--------------------------------------

「学歴が本当に大切なものではない」
これってよく聞く言葉かもしれません。
今さら何を言ってるんだって思うかもしれません。
確かに昔と比べたら、「良い大学に行って、良い会社に就職する」
人生のレールに従って生きていくことが絶対だという価値観は変化しつつあると思います。
でも、頭ではわかってても、どこかで ”学歴” のような
目に見えるものに価値を置いている自分を見つけませんか?
そこに価値はないと分かっていても。
だから、今回自分自身の経験を通して
「学歴以上に大切なものがある」
ということを悟れたことが大きいなって思います。
いくら誰かに言われたとしても、自分自身がその価値を悟らないと
根本的には何も変わらないですからね。

-END-

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