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改めてワーズワースを想う。

彼の遺した言葉から、心に刻んでいる二編を(既出記事で引用しているのですが)。以下、文語体にて。

人の一生における最善のもの、それは、誰の目にも触れない、誰の記憶にも残らない、愛と思いやりのこもった、ささやかな行為。

ウィリアム・ワーズワース

上記は究極の理想であり、(欲得にまみれた身では)実行するに難い生き方。そして、希望は以下の如くに。

はた、草には光輝、花には栄光ある。時代を取り返すこと能わずとても何かせん。 われらは悲しまず、寧ろ、 後に残れるものに力を見出さん。

ワーズワース詩集『幼年時代を追想して不死を知る頌』 田部重治選訳

後に残れるもの”。私はそれを眼前にのみ見てはいない。私の時間が終わった後に生きて歩むであろう、全ての命が光輝と栄光に包まれんことをこそ祈りたい。

拙稿をお心のどこかに置いて頂ければ、これ以上の喜びはありません。ありがとうございます。