亡くなった祖母が作ってくれたスコッチエッグ
【私と、味の記憶】 最近は忙しくて食が疎かになってしまうことがあるけれど、ご飯を食べることは好きな私。ただのメニューは味気ないけど、枕詞をつけるだけでストーリー性が生まれる。記憶に残っている、記録に残したい味を私なりの言葉で定期的に紹介していきたいと思います。
記念すべき第一回目は、「スコッチエッグ」。
私のスコッチエッグの記憶は、今はもう亡くなってしまった祖母の家に行くとふるまってくれた味。
祖母は栄養士の資格をもっていて、料理を作るのがとても上手だった。
祖母のお葬式では、忙しい親たちの代わりに12歳離れた従兄弟を抱っこしながら参加していたのだけど膝の上で寝てしまった。
そんな中、司会の方が「料理を作るのが上手で、5人いるお孫さんたちにとってはおばあちゃんの味として残り続けるでしょう」みたいなことを言っていて、子守をしていたからなんとなくしっかりしなきゃって気持ちがあったのだけど、その言葉でツーっと涙が出てきたことを今でも覚えてる。
もう食べることはできないんだなと思っていたけど、母が同じ味を継承してる。(私は作れないけど)
これ書いてたら食べたくなってきたから、年末年始の帰省で母に作ってもらおっと。
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