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波長が合う人 価値観が合う人

私には大学時代に最も仲良くしていた男友達が2人いる
3人で飲んだり、旅行に行ったりもしてきたし、この2人にしか話せないような話もある。

ある日、別の友達と「彼氏にするならどんな人がいいか」という至ってよくある話をしていた時にふと気づいたことがある。

仲のいい2人のうちAのことは恋愛対象として見ることができるけど、Bのことはそう見ることができない

2人とも本当に仲がいいと思っているし、なんでも話せるのになんでこの違いが生まれるんだろうなと自分なりに考えてみた

大前提、私とBは価値観がよく似ている。例えば、どんな風に自分を成長させていきたいかとか、動くなら早いほうがいい、とかリーダーとはどんな人間だと思うかとかそんなことをよく話すし、大体考えていることが同じなのでストレスが少ないというか、多くを語らずとも多分Bとは分かり合えると思うし、一番私を理解してくれている感じが伝わってくる。
最近は会う頻度が少し減っているからわからないが、おそらく昔はパートナーよりも私の良き理解者だと感じていた。

対してAは結構価値観の違う人間だと思う。あまり成長欲求のようなものは大きくはないような気がするし、ゆるく適当に、でもそれなりにこなして生きていく感じのタイプだ。Bは彼女に対しても(基本)一途でなんでも話します、みたいな性格なのに対してこのAは彼女にバレてめんどいこと(私のような女友達とご飯行くとか)は話さないで穏便に済ませようとするタイプだ。自分の等身大の生き方をしているような感じがするし、自分を大切にしているような印象。

こうやってみると、明らかにBの方が一緒にいて良き理解者でパートナーだと思えるんじゃないかと考えるのだが、自分の心が動くのは明らかにAだ。
Bとは何があっても友達だが、AとはAも私もお互いに相手がいるから友達といった雰囲気すら感じる。

その答えはきっと「波長」なんではないかと思う。
Bは私を理解してくれているとは思うし、なんでも話していいと思える存在だ。だから前の彼氏と失恋した時も一番最初に話を聞いてもらったのはBだった。そんな時、Bは私を全肯定してくれる。
でも、Bと話すとまるでディスカッションのような感じになることが多い。真面目な話ばかりしてしまい、共に冗談を言って笑い合うみたいな感じがあまりない。
もちろん一緒に旅行に行くような仲なのだから常に真面目な話ばかりしているわけではなく、しょーもない話とかをする時だってたくさんあるのだけど、なんだろう。面白くないというわけではないのだけど、話の波長が違うような感じがする。Bと一緒にいて爆笑するみたいな経験はあまりない。多分大体のことが自分と同じ価値感だから、今更爆笑するほど新鮮な話題もないのかもしれない。

それに対してAといる時はそんな真面目な話をするわけではないし、本当に小学生みたいなことしか話さないのだけど、何だか一緒にいると心が軽くなるような感じがするし、笑いのツボも一緒であまり内容は覚えていないがとにかく冗談とか言い合ってゲラゲラゲラといった時間を過ごすことが多い。自分と違うところが多いAだからこそ突っ込んだりいじったりして笑うことができるような感じがする。本当に話していて波長が合うなと感じる。

Bの方が深い関係なのかもしれない。自分のことをすごくわかってくれているから私の悲しみを一緒に分かち合って泣いてくれるかもしれない。でも別に私はパートナーに自分の全てを理解してもらいたいなどとそもそも思わない。
一緒にいて楽しい、幸せだと思える人の方がいいと思う。私が悲しい時には私に別の視点を与えてくれるような人がいいなと思う。

そっか、実はそんなに悩むことじゃないのかもしれない。と気付かせてくれるような関係性、問題が解決するわけではないけど、ふっと気持ちを楽にしてくれるようなそんな関係が私にとっての理想なんだなと気づいた。


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