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【アンメット】今の君も、昔の君も。


アンメット、医療ドラマで一番好きかもしれない。

高次脳機能障害をテーマにし、後遺症とどう向き合うか?を描いている作品です。主人公は記憶障害であり、今日の記憶を明日には忘れてしまうという設定。そして脳外科医という設定がもう面白い。

僕は高次脳機能障害者ではありませんが、うまれつき脳の後遺症を三つほど抱えています

同名半盲
色彩失認
相貌失認(これはもしかしたら視力の問題かも)

色盲とは違い、僕は色の識別能力はあるのですが、色の名前を言語化することが出来ません。覚えていないというよりかは、色の名前が言えない。意味がわかんないでしょ?

相貌失認は他人の顔がのっぺらぼうに見えたり、福笑いのように見えてしまうという後遺症です。
そのため、外で知り合いと会うと、声をかけてもらうまで気づくことが出来ません。

同名半盲は、右の視野半分が欠損している状態のこと。

僕は左視野の半分のみで生きている視覚障害者です。

脳の後遺症の恐ろしい所は、身体障害なので、周囲の皆は優しくしてくれるものの、症状は何一つ理解されないという孤独にあります。

脳はあまりにも複雑かつ未知すぎて、高次脳機能障害にならなきゃ、誰も彼らの生きる世界を理解出来ないのです。

高次脳機能障害はほとんどが後天的によるものです。だから彼らはほとんどが元健常者として生きてきました。でも、脳梗塞などにより、人生の途中から、身体感覚の一部が失われてしまうというのはとても恐ろしいものです。

後遺症を抱えて生きている主人公のミヤビが、患者と同じ目線に立って救うだけの話ではありません。

ただ救うのではなく、救い、ミヤビ自身も救われるという双方向から描いた新しい医療ドラマです。ここが痛快で泣ける。

本当に面白いからNetflixで見てほしいなと思います。


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