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恋愛小説、模索中

本日、『モテすぎる許婚と初恋はじめます♡』(野いちごジュニア文庫)が発売になりました🍓💕とってもかわいいイラストはたしろみや先生です!

多分今まで出した本の中で挿し絵の枚数は一番多いかと思います。試し読みで見られるイラストをこちらでもご紹介。

初めての野いちごジュニア文庫からの本でとってもうきうきしてるんですが、今作、私としては商業で初めてのW主人公ものです。ヒロインとヒーロー目線の章がほぼ半々で、数章ずつ展開されてております。
こちらも試し読みからもってきたものですが、目次はこんな感じ。

恋愛小説、どうやって書いてく?

以前こちら↓のnoteにも書いたんですが、作風に合っていたとはいえ、自分自身でも予想外に私は商業で恋愛小説を執筆していくことになりました。

最初は恋愛ものの抽斗がそんなになく、とにかく自分が楽しくないと書けないと思い、ドS・メガネ・クール・俺様あたりのもともと好きな属性をヒーローに詰め込んで書くことにしました。『訳ありブランドで働いています。』あたりまでがそう。訳ありブランドの帝くんは上記の属性全部盛りって感じですね。

でまぁそうこうしているうちに恋愛ものの抽斗も増えてきて、上記以外の属性でも書いてみようと思ったのが『目的地はお決まりですか?』の榊さん。主人公甘やかす系のスパダリです。

こんな風に少しずつ書けるヒーローの属性が増えてくると、また楽しくなってくるものです。私が書く恋愛ものは基本的にヒーローのキャラ属性次第なので、そこの幅が広がるとできることも広がっていく気がします。

そうして今の流行り的にもやらねばと思っていたのが、溺愛系・愛が重たい系男子。溺愛系といえばのケータイ小説レーベル、野いちご文庫から『告白したのは、君だから』という本を出させていただいたこともあり、その辺りの勉強をすごくさせてもらえたのもよかったです。

こうして今月来月の新刊。
『モテすぎる許婚と初恋はじめます♡』のヒーロー・蓮くんは過保護系愛が重たい男子、来月発売の『藤白くんのヘビーな恋』の藤白くんは愛情表現過多のヤンデレです。楽しい!

構成は一つじゃないけど

デビュー初期にご縁をもらった児童文庫やライト文芸は、シリーズ化を見すえていたりわかりやすさ重視でもあったりして、特に恋愛ものだと主人公への感情移入が重視されることもあり、基本的に主人公の視点で固定された長編が中心でした。エンタメレーベルだと流行りなどもあり、読者に受け入れられやすい型やジャンルがしっかりあって、編集部からも方針をしっかり求められる感じです。(ラノベもそうですよね)
色んな意味で商業(特にエンタメ)で書けるものって枠があるのだなと、新人の頃思ってました。

が、やっぱり私個人としては色々やりたいタイプでもあり。
恋愛以外のジャンルを書くことに関しては、前述の『ぼくのまつり縫い』のnoteご参照。そして構成面に関してでは、昨年出していただいた『きみとホームで待ち合わせ』が、私としては商業で初のオムニバス形式の恋愛小説となりました。
章ごとに視点が変わるお話、昔からすごく好きだったので、商業でやれたのが本当に嬉しかったです。
商業でもやっていいんだと、自分の中にあった枷が外れたのも感じました。

そしてそして、今回の新刊『モテすぎる許婚と初恋はじめます♡』はW主人公形式です。
けっして真新しい構成じゃないけど、エンタメ(児童文庫)でこれをやらせてもらえたことが、私としては本当に嬉しい。
基本的に1冊完結スタイル&ボリュームにも幅のある野いちごジュニア文庫だからやらせてもらえたんだと思います。ありがたい!

なお、ただW主人公なだけじゃなく、視点の切り替えがあるからこそできる演出やギャップ萌えもたくさん詰め込みました。楽しく読んでもらえたら嬉しいです!

やれることはたくさんあるはず

普通の長編ももちろん書きたいけど、全部がそれじゃなくてもいいなーと最近常々思います。昨年初稿を仕上げて発売日まだ決まってないものが数作あるんですが、そのうち2作はオムニバス形式、1作が今回と同じくW主人公形式だったりします。今企画を出しているものの中にも、これまで自分が商業でやれてなかった構成のものもあります。
自分はこの形じゃなきゃダメだと思い込むことなく、色々チャレンジしていけたらいいなーと思います。

それに、キャラ属性もまだまだ挑戦したいですね。念願のヤンデレには遂に手を出せたので、この道をさらに研究するもよし、初心のクーデレに帰るもよし、色んなキャラを書けたらいいなと思います。

そんなわけで本日発売『モテすぎる許婚と初恋はじめます♡』、とってもキュンでヒーローの蓮くんが色々楽しいお話です。よろしくお願いします💕


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