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2021年 私の観たミュージカル3選(2021年8月時点)

今年は、本当にたくさんのミュージカル作品を観た。
7月以降の新型コロナウイルス感染拡大を受けて、直近の観劇チケットをだいぶ払い戻した。年内に観ることが確定しているのは、『オリバー!』『マドモアゼル・モーツァルト』『ナイツ・テイル』『CITY HUNTER』(宝塚雪組)の4公演となる。増える可能性は・・・少しある。

WOWOWなどの有料チャンネルでの放送を録画したが、まだ観ていない公演や、未視聴の円盤がたくさんある。これから観るミュージカル作品はそれらを含めておそらく10作品以上になるだろう。年末か年明けに、もう一度「3選」を選びなおそうと思っているが、現時点で観たものの中で、ミュージカルをあまり観ない方向けに「珠玉の3本」をこの中から選んでおこうと思う。

本当は生で観劇したもののみをエントリーするのが筋だとは思うのだが、こういうご時世なので、DVDやBlu-rayで観たもの、配信で観たものも含むことにする。

ノミネート作品は以下の通り

・イリュージョニスト
・アリージャンス
・GHOST
・ライオンキング
・キャッツ
・レ・ミゼラブル
・モーツァルト!
・エリザベート(宝塚・2014年花組版)
・ジーザス・クライスト・スーパースター(コンサート版)
・The Last 5 years
・スリル・ミー
・Color of Theater「ROSSO」
・桜嵐記(宝塚月組)
・アウグストゥス(宝塚花組)
・マタ・ハリ
・ロミオとジュリエット(宝塚・2021年星組版)
・ONCE UPON A TIME IN AMERICA(宝塚・2020年雪組版)
・ポーの一族(梅芸版)
・CASANOVA(宝塚・花組)
・春の雪(宝塚バウホール公演・月組)

長々と引っ張るのも芸がないので早速。順位はつけないが、私の選ぶ3本はこれ!

『ライオンキング』は、言わずと知れたディズニーアニメでおなじみの作品。ストーリーが分かりやすく、小さい子供でも楽しめる。パペットの多用は、もはや劇団四季のお家芸とも言える域に達しているし、歌唱やダンスのクオリティは、さすが劇団四季である。大人も子どももみんなで楽しめる数少ない作品であり、ミュージカルとしてのクオリティもすごく高い。老若男女問わずお勧めできる作品となっている。

ウィーン発ミュージカルの代表作、『エリザベート』は、オーストリア皇妃エリザベートの波乱に満ちた生涯を描く物語だ。宝塚でも東宝でも上演されている。とにかく楽曲が本当に素晴らしい。豪華絢爛な舞台美術と、トート(死)に愛され、黄泉の世界に誘われながらも、気高く懸命に生きたエリザベートというファンタジックな要素が、観る側の心を惹きつける作品だ。東宝版より宝塚版のほうが、少女漫画的な終わり方になっていると思う。

ちなみに私は、ここで選んだ3作品の中で『エリザベート』が1番好きである。

【『レ・ミゼラブル』】

他のミュージカルは観ないけど、レミゼだけは例外という人も大勢いるほど、レミゼファンは多い。貧困から仕方なくパンを1つ盗んだ罪を背負って投獄されたジャンバルジャンが仮出獄期間に逃亡し、ジャベールに追われながら波乱の人生を送る物語だ。この作品も楽曲が素晴らしい。

一つの役に3人、4人のキャストが割り当てられることが多い本作は、役の組み合わせが多岐にわたるので、いろんな組み合わせで観たくなる作品でもある。ただ、おそらくチケットの取りにくさは、帝国劇場で上演される作品の中でも、かなり上位に入るだろう。それほどの人気作品である。


【番外】「ミュージカル初心者の方にお勧め」という視点ではないけれど、個人的にとても好きな作品を挙げておく。

今年の7月に東京と大阪で上演された本作は、主演のジーザスを韓国のミュージカルスターであるマイケル・K・リーが、ユダをあのラミン・カリムルーが演じた。日本人キャストも数人加わっているが本当に素晴らしいメンバーだった。次回がもしあるのならば、これを読んでいる方全員にお勧めしたい。

『ポーの一族』は萩尾望都先生原作の漫画の舞台化作品で、2018年に宝塚花組で上演され、2021年に梅田芸術劇場主催の作品として上演された。永遠の命を持つ「バンパネラ」の少年エドガーの物語である。

本作については、次があるのかどうか分からない。もう1回ぐらいはやるかもしれない。エドガーを演じ切ることが出来るのは、現在のところ明日海りおさん以外に居ない。おそらく5年経っても、10年経っても、エドガーを演じられる人間は現れないだろう。いや、正確に言うと演じようとする人は現れるかもしれないが、その人は常に明日海さんの演じたエドガーと比較されることになる。それってなかなかハードだと思うのだ。

もし観られる環境にあるのなら、是非観ていただきたい作品の一つである。

単なる好みかもしれないが、ウィーン発ミュージカルはとにかく音楽が良いと思う。『モーツァルト!』もウィーン・ミュージカルらしく、人ではない何かが出てきて、絢爛豪華で、バッドエンドである。

何度も再演がかかっているので、本作はまた次があると思う。ご覧になったことのない方は、できることならば是非、劇場で音圧を感じながら観ていただけたら嬉しい。

感染力の強い新型コロナウイルス変異株が出るなど、外出自粛ムードが高まっている。ワクチン接種や、より一層の手洗いうがいの励行、手指の消毒、不織布マスクの正しい着用などで予防を心がけ、劇場に行く際はおしゃべり禁止、公演終了後はどこにもよらず真っすぐ帰宅、を徹底したい。また、劇場に行かない選択というのも、アリなのではないか。

それぞれが、それぞれの思いでエンターテインメントを応援し、盛り上げていけたら、こんなに素敵なことはないなと思う。円盤や配信なども活用して、これからも無理ない範囲で楽しみたい。

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