暇つぶしが負けず嫌いを作る
小学校1年まで、今のとうきょうスカイツリー駅近くの線路沿いに住んでいた。家の隣に砂利置き場があって、しょっちゅう誰かが置き忘れた軟式野球のボールが転がっていた。
祖父と保育園から帰ってきた後、そのボールを線路沿いの壁にぶつけて遊ぶのが日課になった。母が帰ってくるまでの暇つぶし。そのうち男の子たちが謎に集まってきて、「俺の方が速い」「わたしだよ」「もうわかんねえから続けて同じところに当てられるか競争しようぜ」とちょっとしたゲームが始まる。負けるものか。スピードでもコントロール