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よどひと浪人1年史

おはよう諸君。

今日は東大、京大、名大などの最難関国立大学の合格発表日だった。

惜しくも残念な結果になり浪人を決意した人間も少なくはないと思う。

今から私の浪人生活の1年を端的に書き記していこうと思う。

稚拙な文章はどうぞお見逃しいただきたい所存である。




まず軽く私について話しておこう。

私は現役時代、国立大学は埼玉大学、私立大学は早稲田、青山学院大学、

立教大学、学習院大学、武蔵大学を受けM大学しか受からずに浪人を決意

した。それもM大に諸々のカネを振り込んだ後である。

というのもどこか全力を出し切れていない節があったためである。

そんな訳で浪人生活(宅浪)を決意することになった。

勿論、M大学に振り込んであった入学金+授業料(90万円)は無駄になった。

今思えば、親に強く手続きを止める旨を伝えるべきだったかもしれな

い。




諸君の中には中高6年間必死に勉強したにも関わらず、底辺私大しか受から

なかった、もしくは部活を引退した直後から受験勉強を始め、わずか半年で

MARCH、地方国立、ややもすると早慶、上位国立に受かったという人間も

いるかもしれない。

受験とは酷なものである。語弊を恐れずに言えば、「水物」でもあるのかも

しれない。

しかし、結果がどうであれそれを受け止めるマインドを持つことが肝要であ

る。

それによって自分の実力をしっかりと受け止め、次に進む機会になるからで

ある。

前者は才能が無かった、後者は運が良かった、などと受験結果に実力の関与

を否定したくなる気持ちもわかる。

でも受け入れないと始まらないよ。




さて私の話に戻るとするか。

私は自宅での浪人を決意した後、ツイッター、ツイキャス、モクリ、スマホ

のゲームアプリ、その他SNSを辞めることはしなかった。

理由は明白で、受験を精神論に持ち込みたくなかったからである。

よくYOUTUBEなどで受験系アドバイザーが熱く精神論、根性論などを語っ

ている場面を散見する。

しかしよくよく考えてみてほしい。

彼らは詐欺師、ペテン師である。

よくよく考えてみて欲しい。生活リズムを整えたからと言って?

受験とは、試験日当日に合格最低点を一点でも上回ればいいだけのこと。

逆に言えば、どんなに非生産で自堕落な生活を送っている非人格者、突き詰

めて言えば「クズ」も、試験本番で高得点を取ってしまえば高学歴の称号は

手に入るのである。

よって私は受験を感情論とは一切関与しない「無機質なモノ」であると考え

る。

そんなこんなでインターネッツとの関わりを保ち続けた私だが、4月からは

「ツイキャス」を勉強の記録用として始めた。

今となってはキャスの記録は1000回を超えるのかもしれないな。

今思えばキャスには色々なダイバーシティを持った人間たちが登場してくれ

た。

去年の3月16日には同じく浪人生、京大工学部を狙っている「まる」君、

それから以前から関わりのあった「猫た〜ん」さん。

受験のアドバイスをしてくれた「あごご」君。

通話も何度かした「はるか」君などだ。通話で言えば「れるる」さん。

自分がキャスを始めると毎回のように来てくれた「ドリーマーズ」さん

などなど。

枚挙に暇がないが、ここらへんで人物の紹介はやめよう。

キャスを始めることで最初は落ち着きなく雑談などの要らぬ方向に向かって

しまったこともあったが、浪人も半ばとなるとキャスを有効活用でき、受験

合格のツールとして一役買ってくれたのかもしれない。



「まる」君について



私には3月中旬から4月後半?までよく絡んでくれたネッ友がいた。

最初の出会いは3月16日(さっき確認した)のツイキャス。

彼は丁寧な口調で、良家の子息を思わせるような口調で

優しく私に話しかけてくれた。

彼は京大に落ちて浪人をしているらしい。

驚いたのは彼がセンター英語リーディングで「198」点を記録している

ことである。証拠も見せて貰った。

何故そんな自分より遙か格上の人間が浪人しているのかが良くわからなかっ

た。かくいう私は「168」点である。お世辞にも高得点とは言えない。

どうやら彼は得意な数学と理科で失敗したらしく、再挑戦をしているとの

ことだった。

そんな彼と幾ばくかのやり取りが続き、最終的に私達は「モクリ」という通

話アプリで一緒に勉強をする仲となった。

彼の声は優しく、知性的なものであった。やや主観的だが。

寝落ち通話(作業通話中に寝てしまうこと)もたびたびあった。

とにかくとても楽しかったことを覚えている。

しかし、そんな彼とも別れが近づいていた。

…ある日、私はひょんなストレスから彼に当り散らしてしまった。

今思えば一生の後悔である。

彼のツイートのリプ欄に悪口を書いてしまった。そしてブロックもして

しまった。

その後も気恥ずかしさからブロックを解除して再フォローをする気にはなれ

ず、最終的に彼のアカウントは「消滅」してしまった。

とても悪いことをしたと思ってる。

彼も私のことが必要だったのかもしれない。

そのせいで気を揉んで、浪人生活を台無しにし、受験に失敗してしまったら

自分はどうやって償いをすればいいのか分からない。

まぁ、彼が私のことなどとっくのとうに忘れて受験勉強に専念できたことを

願おう。

わずか1ヶ月ちょっとの間でしたが、ありがとうございました。

私の合格にも、あなたが関わっているのかもしれませんね。



「駿台全国模試」について



浪人生の必須アイテム「駿台全国ハイレベル模試」

その名の通り、全国から優秀な受験生が集う、他の模試とは段違いなレベル

感を醸し出している模試である。

私の主観だが、数学が特に難しいと思う。

現役時も一回受けたことがあるのだが、どの教科も偏差値50を上回ることは

なかった。一番得意だった英語でも偏差値は47程度であった。

私はその第一回に申し込み、近くの会場で受験することになった。

最初の模試では全教科、概ね偏差値55程度であった。早稲田の判定は

Dであった。明治や青山学院は比較的良い判定でA、もしくはBであった。

私は第二回も申し込むことにした。

第二回では英語が58、国語が55、数学が50程度であったと思う。

判定も前回と変わらずだった。

それと12月?頃に「早慶上理難関大プレ」らしき名前の東進主催模試を

受けたのだが、そこでの判定は先程とは打って変わって早稲田がE

明治でさえもD判定であった。

まぁ、結局どちらも受かったのだが。



「はるか」君との出会いについて。



8月頃であろうか、私のツイッターで「はる」という名前の人間が私の

フォロワーに加わった。

摩訶不思議、私と同じ「はる」ではないか。

そんなことはさておき、ひょんなことでリプが続き、ツイキャスで通話を

することになった。声については触れないでおく。

彼はどうやら西の名門、「同志社」を目指しているらしい。

それも底辺高校から。

私の高校も偏差値は40台であり、東の名門「早稲田」を目指している

ことから妙な親近感が湧いたものである。

そんなこんなで彼とはやり取りが続いたが、やはり受験は残酷。

1月中旬頃に彼のTwitterアカウントはスッと消え、そのまま音沙汰がなくな

ってしまった。スタプラでもフォローしていたのだが、そちらも2月中頃に

「消滅」してしまった。

彼は受験シーズンの前にTwitterで「全落ちしたら坊主にして祖母方に土下座

して勉強させてもらえるようにする」「全落ちしたら三段壁に行くわ(これが

意味するところは聡明な諸君ならすぐに分かる筈である)」などと漏らしてい

た。

今でも彼の音はなく、私は終始、暗澹たる気持ちに包まれているのであ

る。

大丈夫であろうか、そちらは。

もし自殺を考えているのであれば考え直してもらいたい。

受験が全てではないのだから。

事が済んでいるなら私はどうしようもできないが。

とにかく結末がどうであれゆっくりと休んでいただきたい。



模試の判定について



もし、模試の判定が振るわずに悩んでいる受験生がいたら

私は言いたい。「模試なんか関係ない」と。

現に私は早稲田大学がE判定で、3学部中2学部に合格しているのだから。

所詮模試など「全般的な力をはかるモノ(それすらも怪しい)」だ。

だから終始過去問に特化した対策を行えば偏差値など関係なしに

合格を勝ち取ることができる。

実際、私は全統記述模試で英語は65以上、国語は60以上を取ったことが

ないのだから。(数学については触れないでおく)

私は過去問のリザルトをTwitter上に投稿することでモチベーション維持を

していた。

毎日のように過去問を解く。ただひたすらに。

解き終えたら解答を見る。

ただ、ここで重要なのが、間違えた問題の分析を試みることだ。

自分が何故間違えたのか、その論理的根拠を問う。

ときにはそれが通用しない「悪問:奇問」も存在することは確かである。

でもやらないよりはやったほうがマシである。

それに過去問一点集中型の対策をすることによって、その学部の出題の特徴

、解答の傾向、更に言えば「各学部のアドミッション・ポリシー」も問題か

ら読み取れるのである。

だから私は、変な模試の小対策をするよりも、第一志望の大学・学部の過去

問を徹底的に分析するほうが圧倒的に効果的であると明言できるのである。



気を病んだ10月



6月あたりにLINEを消去してから同期とは一切の関わりを絶った。

別に関わりを持っていても飯、カラオケ、ゲーセン、などなどに誘われ

時間を浪費するのは目に見えていたからだ。

しかし秋も深まってくると様相は違った。

発狂することが増えだしたのである。

夜、ベッドの上で無気力になっていると突如、周りの人間への怒りがこみ上

げた。

単語帳の赤シートを思いっきり噛んだり、ぬいぐるみを窓に向かって投

げたり、ドアを蹴り上げたり、とにかく私は手に負えない状況になった。

それは今でも思い出したくないほど嫌な記憶である。

そんなこんなでその対策として見出したのが通話アプリ「斎藤さん」で

あった。

このアプリでは匿名性を利用して様々なバックグラウンドを持つ人間と声を

通じたやり取りができる。

大学生も工事現場で働いてるアンちゃんも、自衛隊員も修学旅行中の中学生

も色々いた。

しかし、なんと言ってもこのアプリの欠点は「すぐに切られる」ことである

出会い目的かなんだか分からないが「男」であるとか、「20歳近く」である

ことが判明した途端に通話を中断してくる人間がマジョリティであった。

中には優しい人間もいたが。

勿論女子とも何回か通話した。自分を声だけで好きになってくれた子や

「ハスキーな声ですね」と主観的評価を加えてくる女性もいた。

まぁ、発狂の特効薬にはなったのかも。



そして出願へ…



年も変わり、出願に向けて動きだすこととなった。

しかし、流石は底辺校出身の俺。

昨年は親に任せっきりであったのもあり、出願においては

相当親と揉めた。

なんとか出願は出来たが、コンビニに入金に行くとき

親の顔はどこか曇っていた。



試験の所感。



1月も終わり、いよいよ試験に近づく。

今年度の最初の試験はG大学のK済学部。

この大学は昨年落ちたこともあり、少し不安であった。

現に国語の問題が未だにできない。

電車に乗り、目白駅にたどり着く。

地上へ出る階段は受験生で一杯であった。

いよいよ陽の光を浴びると、目の前にG大学は聳え立っていた。

昨年と同じ光景。

嫌な記憶がフラッシュバックする。

あれ?国語の記述解答用紙に受験番号書いたっけ?

英語の試験前に思い出す絶望感。

数学の試験中に覚えた無力感。

全てがあの日と照合していた。

キャンパスはどこかさっぱりとしていて清々しいが。

もしダメだったらどうしようか…

嫌な予感が脳内を駆け巡る。

それとは対照的に試験はなぜか緊張しなかった。

いや、リラックスして受けられたと言ったほうが適切か。


国語の試験が始める。

…漢字は10問中7問は確保できたか。

現代文へ進もう…

なんだこれは。

問題は予備校の解答速報でも割れそうなほど曖昧模糊であった。

なんとか問題に喰らいつき鉛筆を置く。

試験終了。

自分は不合格を確信した。

なんだあの試験問題は。

アンビバレンス、ジレンマ、コントラディクション、パラドックス。

色々な感想がどっと押し寄せてくる。


英語。ー試験開始。

解答用紙を切り取り、問題用紙をさっと開く。

目の前に現れた26人。

その各人が互いに結びつき、一つのネットワーク(社会)を構成して

いる。

問題用紙にさっと目を通す。

最初は今年度初めての英語の試験ということもあり、イップスに陥りかけた

が、徐々に過去問演習の感覚を取り戻し、そのままフィニッシュ。

体感8割から9割か。(後日確認したら9割以上取れてました)

さっきとはうってかわって合格を確信し始める。


数学。ー試験開始。

もう手付きは慣れてきた。

問題用紙をさっと開く。

うお、簡単じゃないか。

第一問、第ニ問とスイスイ解き続ける。

しかし、第三問、確率の問題、なんとも言えない奇妙感が私を襲う。

条件不足。

そう形容するしかない悪問。

諸条件にサイコロが六面体とも書かれていないし、すべての目が等確率で出

るとも書いていない。

私は手を挙げて試験官に問おうとも思ったが、場の空気に圧倒されてやめた

第四問に一抹の不安が残りフィニッシュ。

これは、まさかやらかしてはいないだろうな…

国語のディスアドバンテージも相まって不安は極大値を迎えていた。

帰り道、「一蘭」に寄りラーメンを啜る。

去年、友達と食べたときよりかは美味しくなかった。

なぜなら不安というスパイスがそこにはあったから。

帰宅してもうつ状態は取れず、毛布に包まってその日は終わった。



次にあったのは明治大学、商学部の試験。

そそくさとリバティタワーに歩を進めた。

到着。

大学の人間に案内されるままにエレベーターに乗り高層階へ向かう。

他の受験生と相乗りになり緊張が促進される。


英語

とにかく「難化」。BBSで確認しても9割方が同意見であった。

去年の問題の難易度を10としたら、果たして27くらいあるのではないか。

不安な問題も5つぐらいあった。


国語

またしても「難化」。

第一問目でよくわからん文章が出題される。

第ニ問は「ハレ」と「ケ」について論じた文章で読み応えがあった。

第三問は古文であり、第一問同様ようわからん問題だった。

所感は6-7割。当落ラインを彷徨っている感じがした。


数学

絶望。「難化」。

第一問から頭が回らなかった。

前日によく眠れなかったというのもあるかもしれないが、

昨年の問題とは比にならないほど小問集合は難化していた。

第ニ問は自分の得意な微積であったが、これも敢え無く撃沈。

惰性で受けた第三問ではなんとか盛り返したか。

帰宅。親の顔も見ずに就寝。



早稲田大学人間科学部

いよいよ18日、最初の早稲田受験が始める。

試験会場につくまで馬場歩きをしようかと予定していたが、ロータリーで目

の前にバスが到着し、妥協で利用してしまった。

本キャンパスはやはり華があった。綺麗。

試験室は小部屋であり、受験生がギュウギュウに詰まっている箱のような

感じがした。


英語

過去問で慣れてる分もあり、60分くらいで終わった。

文法が易化した。


国語

第一問はAIについて論じた文章。

恥ずかしながらセンスで読んでしまったが、後にそれが吉となったことが

判明する。

第ニ問は古文。

こんな易問が早稲田で出題されていいのかと思うような出題内容だった。

勿論満点でした。

第三問は漢文。

二問ぐらい不安であったが、なんとか耐え。


数学

第一問から難しかった。

結果を4!で割るのをお忘れなく。

第二問、第三問、、

はっ、、眠い。

前日は徹夜で過ごしてしまったこともあり、頭の回転が鈍い。

後ろに殺人鬼がいても気づかなさそうな程眠い。

そんなこんなでなんとか脳力を振り絞ってフィニッシュ。

自信は過去一でなかった。

そうして後にする本キャンパス。

うなだれながら歩く。

他の受験生が数学について話しているのを小耳に挟む。

第一問がまるで違うのだ。

みんな口々に「20」とか「25」とか言ってやがる。

自分が間違っていたのか…

途端、目の前が暗転する。

絶望に打ちひしがれながらたどり着いた早稲田駅。

構内でトイレを済まし、スマホをイジっていると一人の

人間が近づいてきて話しかけてきた。

「問題見せてください。」

そう言ってこっちをじーっと見てきた。

仕方なくリュックから問題冊子を取り出し彼に見せる。

「あ、自分、解答を作ってるんですよね、あ、協力ありがとうございます」

そう言って彼は500円のクオカードを私に手渡してきた。

…?

こんなことってあるのか?不思議な出会いだ。

その後、彼と意気投合とまでは行かないが仲良くなり、

ラーメン「武闘家」で家系を啜ったあとしょーもない話をして別れた。

帰宅後も幻想的な余韻が残っていた。果たしてあれは現実か否か。



早稲田大学商学部

人科から3日後、いよいよメイン学部の受験がやってきた。

主に対策をしてきたのはまさしくこの学部である。(p.s.結局落ちました笑)

西早稲田キャンパスに向かう。

キャンパス到着。少し早すぎたかな?

弁当も飲み物も買ってない。まぁ売店で買えばいいか。

そして入室したのは大教室。人科のときとは比べ物にならないくらいデカ

イ。東大の安田講堂ぐらいありそう。

私が入室したとき、室内には2,3人しかいなかった。早すぎたのかなぁ。


英語

まず始めのテストは英語。

とてもいいコンデイションで受験できた。

スラスラと筆が走る。

記述も、記号的(客観的)な問題らしく和訳特有の曖昧さはなかった。

そして第五問も終わると20分ぐらい余った。

その時間は見直しに宛て無事フィニッシュ。

うん、とても簡単だった。過去一できたかもしれない。

試験後、bbsを見ると自分の所感に反して「難化」の意見がマジョリティだ

った。体感8割後半といったところか(実際85.1%だった)


国語

こいつだよ。落ちた原因は。

周りは易化易化🦑🦑言ってる中で、自分だけ「難化」だと勝手に思ってる。

出来た心地がしない。記述もボロボロで正反対のことを愚痴ってた。

古文も漢文もボロクソ。体感6割(実際は丁度50%でした笑)

もうやる気がでない。

……ていうか商学部って何を学ぶんだ?

興味がない学部であるのになんとなく受験をしてしまっている自分に気づい

た…バカタレ。


数学

もう絶望というしかない。

小問集合からお先真っ暗。(なんとか1問は確保できたが)

第ニ問も受験後bbsで確認すると(1)から違っていた。絶望。

第三問は整数問題であり(1)は正解できたが(2)の方針が立たず、

不毛な議論をして撃沈。

得点率は15/60といったところか。周り次第だな。(p.s.落ちました)

試験も終わり帰りの電車に揺られる。疲れたな…

東武東上線を上っているとふと眠気が襲ってきて、気づいたら駅を寝過ごし

ていた…

今思うと、相当疲れてたんだな笑…



早稲田大学社会科学部

受験の大トリを占める早稲田の裏ボス学部、社学。

2009年までは夜間であったこともあり世間では馬鹿にされる風潮もあるが

受験の倍率は早稲田随一やぞ。え?舐めとんのかコラ。

商学部と同じく数学受験なので西早稲田キャンパスに左遷されそこで受験。

試験部屋は小さな部屋で、昨年受けた部屋と酷似していた。部屋番号は違う

が…。

三密をクリアした状態で試験スタート。



英語

ん…?

正誤問題から自信ナッシング。

そのまま流れ作業で第ニ問に進むが、単語が別格。

難しすぎる。部屋に響くペンの音からもそれは明確だった。

第四問、第五問は比較的簡単で自信があった。

第四問は環境問題、第五問はコロナ問題であり、

第ニ問の経済評論的な文章、第三問のなんかぐちゃぐちゃしてて趣旨がよう

わからん文章と比べると耐えた希ガス。

試験終了後、部屋にはなんとも形容し難い悲壮感が漂っていた。


国語

現代文は結構論理的に読めた気がする、それに自信もある。

(後に河合塾の講評で不適切な出題との評価がやや見受けられたが)

現古融合問題もやや出来た気がする。

試験終了。

まぁ国語で落ちることはないだろうと腹を括ってbbsを見ると「難化」の

意見が多くて安心した()


数学

いよいよやってきた大トリ「数学」

去年は「数学」で落ちたといっても過言ではない。

去年(2020年度)の五輪問題(興味ある人間は検索してみてくれ)は特にひどか

った。平均点も11/40だったし。社学で数学平均3割切りって…。

わんやわんやで試験開始。

第一問は三角関数と二次関数のフュージョン問題。よく出来ました。

ていうか第一問の解答中に隣のメガネ、寝てたぞ笑。おいおい。

第ニ問は自分の嫌いなベクトル問題であったが、ベクトル問題特有の臭みは

全くなく慣れで完答。

第三問、問題はコイツだ。N進法と剰余の問題。

自分は全くn進法というものをやっていなく、「2年ぶりに見た気がする」的

な感じだった。数学Aの定期テストぶりやな。

最初は戸惑ったが、人科の問題でもn進法はちょこっとでてきたのでなんとか

それを思い出して作業に取り掛かる。

N進法の、十進法で言う千の位って”N^3”だっけ、”3^N”だっけ?

常人じゃ思いつかないような不毛な議論が脳内で開催される。

最終的に前者であることを思い出し解答を始める。

(1)は完答。(2)、(3)はなんとか部分点はもぎ取った感じか?

ここで終了の鐘が鳴る。と同時に僕の浪人生活も終了した。

数学はまぁまぁできたかな?

というか隣のメガネ、意外と答案用紙に書き込んでて草。てっきり記念受験

だと思ってたわ。すまんな。

こうして僕の試験は全部終了した。

帰り際、ドン・キホーテによって色々買った。

あと武蔵野アブラ学会にも寄らさせていただきました。

↑ちなみに商学部の試験の時も寄ったよ。

本キャンにも寄って大隈講堂を下から見上げるような構図で写真を何枚か

撮影してから駅へ向かう。

アイロニーかな。馬場歩きは試験終了後にはじめて実現した。

そして高田馬場駅の近くにあるドンキ、タイトーステーション(ゲーセン)に

も寄ってから電車で帰宅。

その日の夜、キャスで英語の自己採点キャスをやるが人が集まらず、結局一

人寂しく採点することに。意外と点数高かったよ。

……俺の受験生活が終わったんだ。途端に開放感と無気力感に苛まれる。

ソファに倒れ込みそのまま気絶。夢の中へ〜。♪♪♪



…合否発表、そして早稲田へ。



まずは最初の試験結果から。

G大学のK済学部ね。

結果は合格。

最初の合格だったからUCARO上で結果見た途端飛び跳ねちゃったよ。

情けないね。


次にM大学S学部

またしてもUCAROに結果を見に行く。

するとトップにメッセージが届いてますの文字が。

恐る恐る確認すると「合格者各位へ、合格おめでとうございます」との

文章が。合格者…各位…!?

すぐさま「各位」の意味をwikiで調べにかかる。しかし有力な情報は得られ

なかったので知恵袋で自分と同じような状況になってる人間を検索。

するとその質問者の回答者が「そのメッセージが届いているということは合

格ですよ!おめでとうございます。」と言っていたので、その後はウィニン

グランで合否発表画面を開く。

勿論、その通り合格だった。しかし何故かG大学の合格ほどは喜べなかった

多分明治に興味なかったんだと思うわ。



早稲田…


いよいよその時がやってきた。

この瞬間のために一年間を犠牲にしたまで、ある。

2月27日の10時。今でも鮮明に覚えている。

流石にすぐさま見るのは怖かったのでTwitterとbbsを散策。

「OO%で合格でした」とか「何点で不合格でした😇」とかの結果報告に

錯綜し、結果を見たのは1時間後でした。見事合格。

丁度Twitterで去年のライバルが人科の合格ツイートをしてたので、流石に不

合格だったらメンブレモノだったな…。

しかし…合格後、所沢キャンパスでサーチをかけて幻滅を喰らう。

なんだこの田舎は。この過疎地域で4年間を過ごせというのか…。

(でも自然でいっぱいで向いてる人間には向いてると思いますよ。)



商学部の発表も順を追ってやってきた。

人科の合格があり、早稲田に行けることは確定してたので意外と緊張は

しなかった。

ちょっとフェイントをかけ、一人で合否確認。

やはり不合格。たぶんおそらくきっと国語が戦犯であろう。

その後、親が帰ってきたので報告したが、あまり気に留めてないようだっ

た。感謝。







…そしてやってきた早稲田の裏ボス学部、「社会科学部」の合格発表。

この学部に以前のような貧弱さの面影はなく、今では政経・商に肩を並べる

偏差値70の上位学部である。倍率だって昨年は13倍を超えてた。

正直、自分は自信がなかった。絶対落ちてると思ってた。それか補欠か。

父親が部屋に入ってきて、結果を見ることを催促する。笑いながら催促

してくるので、正直気分は軽かった。そして受験方式、受験番号、

確認用の無機質な数字の羅列をPCに打ち込んで「合否発表」のボタンを

押す。

瞬間、走馬灯が脳内によぎった気がした。

意識が少しの間切断される。

ああ長かった。

よく頑張った。お疲れ俺。

意識が回復して眼を開ける。

「合格」

「合格通知書と入学手続き用紙を送付しますので、書類到着後、内容を必

ずご確認ください。」

文字通り目を疑った。

え?

え?

「んおおおおおおおおおお」

すぐに父の方を向いて喜びのアピール。めっちゃ喜んでくれた。

…それからしばらく意識がなかった。意識はあったのに。

やっぱ社学ってロト6やな!!

結局受けた5つの大学の学部中4つ合格した。

回収率は驚異の80%。

昨年の16%と比較しても成長を実感せざるを得なかった。

よく頑張った。本当に嬉しかった。

あんな底辺高校から早稲田に受かったんだ。

それと同時に本キャンに行けるんだ…

あんなの予備校のパンフレットの中の世界だと思ってたのに。。

……



後日談



正直、自分の場合は実力だけじゃなくて運もあったと思う。

実際、M大学S学部も社学も絶対落ちたと思ったのに受かっていた。

やはり受験は「水物」だという表現は妥当だろうか。

それともコロナ禍で受験生のレベルが低かったのか。

いずれにせよわからない。

でも確かに自分は受かってここにいる。

「勝ち組」になれたのだ。



これから浪人する人間へ



正直、俺の場合は例外だと思う。

5つ中4つ受かるなんて俺ぐらいじゃないかなー、って思ってる。

でも奇跡は「起こる場合がある」。

奇跡だけを信じて受験勉強をおろそかにするよりも、

「最悪の状況」に備えて受験勉強が人生の全てである的なスタンスで

いるよりも、

その中間的な立場で自分の学力を客観的にとらえてほしい。

流石に、先程「過去問が全てだ」的な発言をしたけれども、

基礎的な学力なくしてそれはありえないと思う。

自分はまずMARCHを9割ぐらい安定させてから早慶の過去問に臨んだ。

正直、ニッコマとMARCHの差以上のものがMARCHと早慶の間にあると思う

それは早慶と東大京大の間にも言えることだろう。

だけど、過去問をひたすらやりこむことで「法政には落ちたが慶応に受かっ

た」的な逆転現象も可能だと思う。

だけどそれだけを信じ込むのではなくて、あくまで「最後の希望」として

捉えてほしい。基本は参考書学習。過去問は最終フェーズ。

まぁ、頑張ってほしいね。



もし落ちたら。



口調を戻そう。

日本社会は残酷である。

あくまで基調となるのは冷酷な競争社会である。

負けたものはダーウィンのなんちゃら論では無いが「淘汰」され

自ずと「消滅」してゆく。

酷なように思えるがこれが現実。

勝ち抜いたものにしか明日は訪れない、は事実であると思う。

語るのを許されるのは勝者だけ。

「勝てば官軍、負ければ賊軍」とは良くいったものだ。

だけど負けても(結局ここは精神論に落とし込んでいる感じが否めないが)諦

めないで欲しい。

結局人間なんだしどこかで逆転可能なのかもしれない。

ロト6が当たることもあれば、変な人間(半ば不審者)に話しかけられて500円

相当の商品券をもらうことだってある。

それは神(ということにしておく)の乱数調整次第だが

所与の条件を最大限に活用してほしい。

最初から諦めた者に勝ち目はないのだから。


ー終わり


G大学K済学部

画像1

M大学S学部

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W大学NK学部

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W大学SK学部

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