監督1年目~社会人リーグ参入~ vol.10
2020年8月7日(金)TR
8月最初のトレーニング。
8月のトレーニングテーマは、
「仕掛けてボールを奪い、仕掛けてゴールを奪う」
です。
このテーマの”仕掛ける”とは、
相手のプレーに対して、
リアクションでプレーをするのではなく、
自分たちが主導権を握り、
アクションを起こしてゲームを展開していくということです。
〈オフェンス面〉
●縦パス、斜めのパス、ドリブルでスイッチを創る
●オフ・ザ・ボールの質
→スイッチとなるプレーに対する3人目の動き
〈ディフェンス面〉
●ファーストディフェンスの決定
→ディフェンスのスイッチ
●細かいポジション修正
●インターセプト
オフェンス、ディフェンスでもテーマを作り、
選手たちが各自のテーマを持って
トレーニングに取り組めるような工夫もしています。
TR
【トレーニングテーマ】
●スイッチとなるプレー(縦パス、斜めのパス、ドリブル)
●ファーストディフェンスとポジション修正
【トレーニングメニュー&目的・意図】
①ロンド
[目的・意図]
・選手間、選手‐指導者間のコミュニケーションを増やし、
信頼関係を良好にする。
リラックスと緊張感を調整し、ベストなメンタルを作る。
・早く最適な判断力
②ボール回し3vs2
[目的・意図]
・近い選手に対するサポート及び、
ボール状況に基づく連続したサポートの習慣を身に付ける
・ディフェンスのギャップを創るオフ・ザ・ボールの駆け引き
・数的不利を数的同数に変え、ボールを奪う連携したディフェンス
③ポゼッション6vs3
[目的・意図]
・オフェンスのスイッチとなる縦パスの意識・イメージ付け
・チャレンジ&カバーのポジショニングの徹底
④ポゼッション5vs5
[目的・意図]
・スイッチとなる縦パス、斜めのパスに対する3人目の関わり方
・チャレンジ&カバーのポジショニングの徹底
⑤ゲーム5vs5
[目的・意図]
・トレーニングの理解を深めるため、実践形式で落とし込む。
目まぐるしく変わる展開の中で、チーム戦術を実践できるようになる。
トレーニングの質
社会人サッカーでは、
仕事が第一優先であり、本当に限られた時間にしか、
トレーニングを行うことができません。
社会人サッカーチームで求められることは、
1回のトレーニングの質をどれだけ高められるかだと思います。
どうすれば、トレーニングの質を高められるか。
まず考えたことは、
「方向性」です。
「方向性」とは、簡単に言うと、目的地のことです。
何を目指しているのか。目標は何か。チームの目的は何か。
チームで考えるなら、目標が一番イメージしやすい方向性だと思います。
”何のために、トレーニングをするのか”
この目的意識こそがトレーニングの質を上げるスタートラインです。
今のチームには、
各トレーニング毎に目的や意図を伝え、
ゲームの合間には、改善点や続ける点などについて
コミュニケーションを取るように促しています。
そうすることで、
トレーニングに対する姿勢や意識が良い方向に変わってきました。
特に、TRM時のコミュニケーションの質や量は、
見違えるほど良くなっています。
自粛明けから特に意識し、実践してきた”目的意識”が
成果として表れてきているのだと思います。
この成果を勝利という結果に繋げるためにも、
残り1ヶ月も変わらず大切にしていきたいと思います。
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