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【Web3版Patreon】 クリエイターへ暗号資産で定額支援できるサービスTheCreatorを作ります

電子決済がクレジットカードに依存していることの問題点

近年、クレジットカード会社が自身のブランド保護の目的で、特定のコンテンツの掲載や販売を行っているプラットフォームに対し、決済機能の提供を取りやめるという形での間接的な表現規制が行われています。

最近では、pixivとその関連サービスの規約が改定され、一部コンテンツの販売が規制されました。

このようなカード会社による恣意的な規制は、決済処理を必要とする全てのサービスに強制されるルールとなっており、これによってオンライン表現の自由が侵害されているのが現状です。

暗号資産による電子決済

先に挙げた問題を解決するには、クレジットカードに依存しない多様で堅牢な電子決済システムが必要です。

その一つとして、暗号資産による決済システムがあります。

ほとんどの暗号資産は、中央集権的な管理者が存在しないパーミッションレスな決済手段であるため、利用するユーザーや目的による利用制限は不可能です。

実際にクレジットカード会社による表現規制を問題視し、Skebでは決済手段として独自トークンであるSkeb CoinのIEOを行いました。

また、他に暗号資産を決済手段として使うメリットとして

  • 実名などの個人情報を一切明かさずに、送金・受信が可能

  • ウォレットをいくつでも生成できるので、決済用のウォレットと貯蓄用のウォレットを分けるといったリスクの分散が可能

  • 送金に複数の承認を求めたり、資金を複数人で分配するような仕組みをトラストレスかつ安価に実現できる

などがあります。

暗号資産でのサブスクリプション

先のSkeb Coinをはじめとした暗号資産決済は、クリエイターのコンテンツ販売において表現の自由を守る一つの解決策ではありますが、クリエイターの活動を支えるには、これらの仕組みだけではまだ不十分です。

Patreonなどのメンバーシッププラットフォームや、オンラインサロンなどのサブスクリプションサービスは、クリエイターにとっては安定した収入源であり、ファンは継続的にコンテンツを楽しめるため、特に、小・中規模のクリエイターと、そのファンにとっては重要なプラットフォームです。

この仕組みを暗号資産で実現することは、クリエイターの表現の自由を守りながら、安定した活動をサポートするために必須であると私たちは考えています。

他にも、暗号資産でのサブスクリプションを実現することで、以下の2つのメリットがあります。

プラットフォームに依存しないサブスクリプション契約

例: Aliceは、あるオンラインサロンプラットフォームを使って、毎週サロンのメンバーへPodcastを配信しています。
しかし、このプラットフォームは手数料が高く、投稿できるコンテンツの制限も厳しいため、Aliceは他のプラットフォームに移行したいと考えています。
ただこのプラットフォームでは、(ほとんどのプラットフォームが同じであるように)メンバーシップの移行ができないため、既存のメンバーは移行先のプラットフォーム上で、サブスクリプションを再契約する必要があります。
しかし、全てのメンバーが再契約するとは限らないため、もしかしたらAliceは以前よりもサロンから得られる利益が少なくなってしまうかもしれません。
そのため、Aliceは不満はありつつも、自身の利益を守るためにプラットフォームの移行を断念しました。

こういった事例はオンラインサロンに限らず、あらゆるサブスクリプションプラットフォームで起こっています。

サブスクリプションをブロックチェーン上で管理すれば、プラットフォーム上ではメンバーに関する情報を管理する必要がなくなるので、他プラットフォームへ移行した場合でも、サブスクリプション契約を継続できます。

サブスクリプションをNFT化できる

サブスクリプションをNFT化し、他のユーザーに転送できるようにすることで、サブスクリプション契約自体に価値を持たせることが可能になります。

つまり、NFTマーケットでメンバーシップを売買したり、その利益のうちの数%を手数料としてクリエイターが受け取るといった新たなマーケットが生まれ、クリエイターとサブスクライバーの双方が利益を得られるような仕組みを実現できます。

分散型メンバーシップコミュニティ「TheCreator」

私たちは現在、暗号資産でのサブスクリプション機能を備えた、分散型メンバーシッププラットフォームTheCreatorを開発中です。

TheCreatorはPatreonやpixivFANBOXのような、定額制のメンバーシッププラットフォームをブロックチェーン上で実現するプロジェクトです。

TheCreatorの特徴

  • コンテンツによって決済が制限されることはありません
    従来のクレジットカードによるサブスクリプション支払いは、プラットフォーム上の利用規約に違反していなくてもクレジットカード会社の意向によって、コンテンツの提供が規制される場合がありました。
    TheCreatorでは、いかなる理由であっても入金が規制されることはないため、クリエイターはオンライン表現の自由を侵害されずに、サブスクリプションを提供できます。

  • 共通のメンバーシップ基盤
    クリエイターが既存のメンバーシッププラットフォームを退会する場合、全てのメンバーのサブスクリプションが解約されます。
    これはクリエイターにとっては大きな痛手であり、特定のプラットフォームへの依存を強めている大きな原因です。
    TheCreatorでは、メンバーの管理は全てスマートコントラクトによって行われるため、クリエイターが退会した場合でもサブスクリプション契約は有効なままです。

  • メンバーシップNFT
    全てのメンバーシップはNFTであるため、他ユーザーへの転送が可能です。これにより、メンバーシップ自体が価値を持ち、クリエイターとメンバーの双方が利益を得られるような仕組みを実現しました。

  • 安価な手数料
    全ての決済と、基本的なデータ記録をブロックチェーン上で行うことにより、他のメンバーシッププラットフォームに比べ、大幅に安価な手数料(支払いの4%のみ)を実現しました。
    また、トランザクションの実行はPolygonネットワーク上で行われるため、Gas代は多くの場合0.01ドル以下です。

  • ステーブルコインでの決済に対応
    TheCreatorは、米ドル建てのステーブルコインであるUSDCでの決済に対応しているため、クリエイターは安定した価格で支援金を受け取ることができます。
    価格の乖離を懸念する場合や、その他の理由でUSDCを利用したくない場合は、Wrapped EtherやMATICで支援金を受け取ることも可能です。

お知らせ

TheCreatorでは、現在テストネットでのリリース時にサービスを利用していただける事前登録者の方を募集しています!
興味がありましたら、下記フォームからぜひご登録ください!

またクリエイターの方で、「TheCreatorを使ってみたい」「話を聞いてみたい」という方がいらっしゃいましたら、先述した事前登録フォームか、TwitterのDMまでご連絡ください!
Webミーティングまたはチャットで詳細をご説明いたします。

その他、フィードバックや質問などはいつでも受け付けておりますので、お気軽にコメントやTwitter上でお問い合わせください!

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