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外食産業の救世主「フードロボット」

こんにちは、はるきです。
前回は、自動販売機3.0について書きましたが今回はレストランやチェーン店で見かけるフードロボットについて書いていきます。


フードロボットとは

フードロボットはその名の通り、飲食店や飲食での調理場などで調理、調理補助、配膳、お皿洗いなどを行うロボットです。

最近、チェーン店に行った際に配膳ロボットを見かける機会が増えたのではないでしょうか。

「しゃぶ葉」、「ガスト」「バーミヤン」などでは配膳ロボット「BellaBot」が稼働しております。

BellaBotは中国Pudu Roboticsが開発。ディスプレイに目や顔が表示されておりディスプレイの形をネコ型に設計されています。

猫型にすることによって親しみやすかったりと子どもからは大人気であります。

私もガストに行った際にこの配膳ロボットが稼働されていて、非常に子達は興味津々で楽しそうでした。

それに加えて、ロボットが稼働していない時には簡単なコミュニケーションが取れたり頭を撫でると喜んだり、配膳されたものを中々受け取らないと不機嫌になったりと感情を見せたります。

日本では、ご紹介した配膳ロボットは導入されていますが海外と比べるとフードロボットの導入率は低いので今後はチェーン店以外にも見かけることは増えるかと思います。

出典:FOOD FUN
「BellaBot」


フードロボットが注目されている背景

フードロボットが注目される理由としては、コロナ禍でより強く求められるようになった食の安全性や透明性、非接触での食の提供。

外食産業では人手不足は深刻化をしておりその人手不足を解決できるといった背景からフードロボットは注目されています。

今後フードロボットの市場規模は右肩上がりで2025までには31億ドル(3300億ドル)に達すると言われております。

特に期待が集まっているのは外食産業の人手不足を解決することだと思います。

私自身も前職は飲食店で働いており、人手不足の深刻さを痛感しておりました。

飲食店では正規雇用者が少なく82%が非正規雇用者という現状です。

アルバイトは貴重な戦力であり、欠員が出るとお店が回らなくなります。

店が回らなくなれば、顧客に対しての提供スピードは遅くなり、提供スピードが遅くなれば顧客から「提供スピードの遅い店」と思われたりしてリピートに繋がらないなどと非常に悪循環になります。

私が働いていた時もアルバイトが休んだ時はお店が回っていなかったです。

人手不足の背景にはどうしても他の業種と比べ単価も安く、利益率も低いので労働生産性が低く他の業界と比べると給料が低いなどが挙げられます。

そうなれば、数ある業界の中から選びたがらないとも言えます。

仮に一人当たりの労働生産性を上げようとすれば従業員を減らすのか付加価値を作り出し利益率を上げるかの2択になるかと思います。

他にも単価を少し下げ回転数を上げるという選択肢もありますが、人員が少ない中で回転数をあげるのは厳しいかと思います。

何かを削る方が損益分岐点が低くなるので必要最低限に人員を削る方を選ぶのではないでしょうか。

外食産業にはこのような人手不足が問題視されている背景から、人手不足が解決できるソリューションとしてフードロボットが注目されています。


フードロボットの可能性

現在開発が進んでいるフードロボットしてはロボットだけに頼るのではなく、人間と協働しながら顧客の食体験をを最大化することを目的に設計されています。

ロボットが従業員の作業を軽減させ、従業員は作業が軽減した分、お客様の接客に注力できるのでロボットでは再現できない感動を与える接客が重要になってくるのではないかと思います。

そうなれば、人としての「個」のスキルがさらに重要になるかと思います。

フードロボットが導入されて、作業効率が上がれば良いと言うことではなく料理過程を見せて顧客に楽しませる食の体験も期待されています。

顧客は、自分が注文してからフードロボットが目の前で調理するので、安心感も生まれ食への価値はさらに高まるかと思います。


海外でのフードロボ

海外でのフードロボットをご紹介致します。

Creator(クリエーター)

2018年6にサンフランシスコにオープンしたレストラン。世界初、調理工程の最初から最後までを自動化したレストランで、価格は6ドルでハンバーガーが食べれます。

クリエーターは顧客が注文してから食材を切るところから、トッピング、盛り付けを始めるので顧客は自分が頼んだハンバーガーが目の前で調理され、安全、エンターテイメント性も確立しているので、顧客満足にもつながります。

それに加えて、パティの焼き方や味付け方など顧客一人に対して細かい注文もタブレットで受け付けているので自分好みハンバーガーが作れます。

調理過程は全てロボットに任せることができるので、少人数で営業することが可能で従業員は接客に集中できるので居心地の良いレストランを演出できます。

出典:Creator


Brown Bana

韓国のスタートアップLOUNGE’LABが、ロボットを使ったアイスクリームショップをソウルにオープンさせロボットが人と協働してアイスクリームを作るアイスクリームショップです。

アイスクリームをカップに入れる作業はロボットが行い、トッピングや決済などは従業員が行います。

アイスクリームロボットの名前は「Aris」でリズミカルな踊りの動作が可能でエンターテイメントを演出し非常に可愛らしい動きをします。

Arisには「あいさつ」「手招き」「休憩」「眠そう」など全7種類の動きが可能でロボットアームの動きに合わせディスプレイの表情も変わるのでユーザーエクスペリエンスを向上させるのに効果的です。



まとめ

今後、フードロボットは外食産業にとって必要不可欠になってきます。

日本では今回ご紹介したフードロボットは導入されていないですが、日本でも今後は導入されるかと思います。

5年後、10年後にはより身近にフードロボットが人間と協働している世界になっているかと思います。



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