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「7人のスタートアップ」が、1年ぶりに行動指針を変更。経営合宿で朝4時まで議論した話。

皆さんこんにちは。
FromToでブランディング・クリエイティブを担当している八木です。

先日、社員7名で経営合宿を実施し、約1年ぶりに行動指針を変更しました。
行動指針変更の軌跡と、新しい行動指針のお披露目をしようと思います。


背景、行動指針が行動に落ちなかった問題

弊社は2023年4月にCIの刷新を行いました。
CIの刷新の中に行動指針(=バリュー)も組み込まれており、以下の4つに決定しました。

■Values
We are Challengers!

Best oneself
・自己実現のために妥協しない
・常識を疑い価値観をアップデートする

Best communication
・個人の理解に徹し尊重する
・素直に受け止め自分の考えを伝える

Best team
・個人では成しえない大きな目標を掲げる
・互いの長所を引き出し発揮しあう

Best work
・win-winな関係づくりをする
・最高の成果を目指し挑戦し続ける

All Best ! Let's Challenge!

CIの設計については、過去の記事を参照ください。

行動指針を設計した当初はインナーブランディングの環境を整えていなかったので、同時に行動指針を元にした環境整備も少しずつ進めてきました。

環境整備は時系列に以下となります。

2022年4月:Slackの行動指針スタンプ作成
2022年5月:月例会でのMVVの挿入
2022年7月:月末に社員全員での振り返り会(=通称:チャレ会)の実施開始
2022年12月:1on1の環境整備

環境整備と同時進行で、事業がより具体的になったり、社員が増えたりとFromToそのものも変化をしてきました。

その中で、当初設定した行動指針がマインドセット寄りで、どうも自分自身の行動が振り返りしづらいし、チームメンバーへのコメントもしづらいということが出てきました。

具体的な課題は以下の3つです。

①マインドセット:マインドセット寄りなので行動に落としづらい
②覚えられない:言葉そのものが長く、覚えづらい
③かぶっている:それぞれの行動指針の区切りが曖昧

特に、毎月末の社員全員での振り返り会(=通称:チャレ会)では、360度で全員に、行動指針を軸としたコメントを記載する欄があります。
毎月進めていく中で、上記の理由がなんとなく私自身も含めて、メンバーから出てきました。

年明けから行動指針の刷新を考え始め、半年に1回行っている経営合宿とタイミングが合うことからアジェンダに組み込みました。


決定のフロー

背景の共有

経営合宿の2泊3日のアジェンダのうち約3時間ほど行動指針の時間を設けていました。
毎月チャレ会を行っていので、背景や刷新について認識合わせの時間を要することはありませんでした。


ワーク

各々が考える行動指針をポストイットに記載・発表していきます。
考え方の方向性として、以下の3点がぶつかるところを軸として、考えました。

・今までの行動指針をより具体な行動に落とし込んでみる:過去軸→現在へ
・ビジョンを達成していくために、私たち個人はどのような行動をしていけばいいのかを基準:未来から現在へ
・もし行動指針アワードがあるとしたらどんな人が賞賛されるべきか:個人へのイメージ落とし込み

次にメンバーが書いた各々のアイディアをグルーピングしていきます。
いくつかのグループに分類できたところで、それぞれの方向性を議論。発散したアイディアを収束していくフェーズです。(収束が一番難しく、エネルギーが必要)

今回ワークに模造紙を採用しました。ホワイトボードよりポストイットがくっつきやすいし、持ち運びに便利です!


収束フェーズで、タイムアップ&煮詰まってしまったので、夕食後に行うことにしました。
(今回、長野県岡谷市のワーケーション補助金を活用して、山間のコテージに全員で宿泊しました。夕飯は自炊でカレーを作りました。)

みんなで乾杯!メンバー各地から集合しているので、それぞれが持ち寄ったお土産も話題のタネに。

コテージで朝4時まで議論

心も体もリフレッシュしたところで、収束の続きを行っていきます。
行動指針を決める軸をいくつか紹介しましたが、最も重要なことは、行動指針を実行するメンバー個人が納得する・共感することだと思っています。

納得・共感なくして行動は実現しません。

「もうこれでいいのでは」という思いが度たび頭をよぎることもありますが、
議論を通じて、どんどんメンバーの頭の中の想いも、言葉たちも純化されて、削ぎ落とされていくのを感じました。

言葉をつないで、言い換えて、削ぎ落としての繰り返し



FromToの新しい行動指針決定


結果、朝4時までの議論となり、行動指針は以下の3つに決定しました。

決定までかかった所要時間は約10時間となりました。
当初は5時間と見積もっていたので、倍近くの時間を要してしまいました。
メンバーの体力や、時間配分など反省すべき点は多くあるものの、一方で時間にとらわれずとことん議論できたからの成果だと思っています。


内容としては書いてあるまんまなのですが(笑)、せっかくなので一つ一つ紹介させてください!

スピード

スピードがないと量が生まれない、量がないと質が生まれない
ためらわずまずはアウトプットしよう

量と質は対立関係にあるものと思いがちですが、量をこなせば質は一緒に上がっていきます。その量をこなすにはスピードが重要。
私たちはまず、全ての仕事の生産性に直結する「スピード」を行動の中に入れ込もうと思っています。クイック&ダーティなどの言葉がありますが、まさに早く量をこなして、早くアクトプットして、早く検証する、スピードあってこそのスタートアップです。


挑戦

会社は挑戦していく、だから私たちも成長が必要
仕事の中に挑戦領域を作ろう

新しい価値を社会に対して提供しようと私たちは日々試行錯誤しながら挑戦しています。その中で働く一個人も、自分のステレオタイプに囚われず、挑戦することを行っていきたいと思っています。
どんな小さなことでもいいですし、挑戦の結果が良くても悪くても関係なくて、挑戦する文化そのものが個人の成長につながっていきます。


おせっかいであれ

おせっかいは気付きと成長に結びつくと信じている
相手の力になりそうなことは何でも提案しよう

一番FromToらしい行動指針だと思います。
「おせっかい」という言葉はお母さんと子供がイメージしやすいかと思います。お母さんは子供のことを思ってアレコレ言いますよね。一歩で子供は時々ちょっと鬱陶しいと感じるかもしれません(笑)。
ただお母さんのおせっかいの中には確実に愛があって、相手により良い方向へ向かってほしい想いがあります。
FromToはスタートアップの地方進出を応援する事業をしています。そう、スタートアップの成長のために愛を持っておせっかい(=単なる情報提供ではなく一歩踏み込んだ価値を提供していく)をしていくのです。
そしてそれはチームメンバーにも一緒です。メンバーに愛を持っておせっかいを焼いていきたいと思っています。

余談
行動指針3 種のSlackのスタンプをすぐに作成したものの、「挑戦」「おせっかい」を象徴する人物が「松岡修造」さんだったので、修造さんスタンプも一緒に作成しましたw
行動指針は楽しくないとだめですからね!


違和感は私たちが成長した証そのもの


今回の行動指針刷新にあたり、
まず既存の行動指針に違和感を感じ始めたことは、わたしたちが行動指針に向き合い成長してきた証そのものではないかと思っています。

自分に、チームに、スタートアップに、自治体に、社会に向き合う中で
行動指針を振り返る機会があったからこそ発見できた違和感だと思っています。

刷新した行動指針を私たちの仕事の中に散りばめて、進んでいきます!

ブランディング・組織開発の話になると色々と思いがあるのですが、今回は以上とさせていただきます。
みなさんのご参考になれば幸いです。


弊社サービス47pass(よんななパス)は、6月中旬にリニューアルオープンの予定です。
47passは「地方自治体とスタートアップのパートナーシップをつくるプラットフォーム」です。
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