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#わたしの本棚〜今日の二冊

一冊目:タイトル 『死なばもろとも』
    著者 ガーシー(東谷義和)
    発行 幻冬社
二冊目:タイトル 『悪党 潜入300日 ドバイ•ガーシー一味』
   著者 伊藤喜之
   発行 講談社

 最近買った新しい本で読書感想文を書こうと思い、改めて本棚を見回し探し出したのがこの二冊。何かと話題の方の本である。
 私が初めて 東谷ガーシー(義和)氏を知ったのは、昨年の参議院選挙後の事であった。
「ガーシー?何じゃそりゃ?」というのが当時の感想で、一見怪しげな候補者かと誤認しそうな人物が、結構な得票数で当選を果たしたという事にとても驚いた。
 東谷ガーシー氏とは、一体どの様な人物なのだろう?…稀に見る選挙結果を残した人物に興味が湧いた。
 2022年の参議院選挙に彗星のごとく現れ、現在『暴露系YouTuber』として活動していると知り、何やら危険な香りはするが、只者ならぬ雰囲気を感じた。
 そんな中、ガーシー氏のYouTube・切り抜き動画を視聴する機会があり、今回の本の告知をされていたので購入を決めた。
 『悪党 潜入300日〜』についても、同様に動画内の告知を見て購入した。
 こちらの著者は、伊藤喜之氏という方で、元・朝日新聞社の記者であったが、東谷氏の潜入取材中に退職をされるという経緯があり、ガーシー氏にも驚かれている。
 この本の内容は、東谷ガーシー氏とそれを取り巻く人々への取材を通し、外側から見た『ガーシー』像を著している。
 どちらも購入後に一気に読み終えた。
 御本人、そして潜入取材中の元・記者の怪しくも鋭い文章で書かれた内容に、ページを捲る手が止められなかった。
 この二冊の読後、東谷氏について『本当は善い人』であり『本当に善い人』なのではないかと感じた。動画配信や写真でのいかつい風貌からは想像出来ない優しい一面があり、ある意味真面目で、仕事一徹な所のある方ではないかと思った。
 そうでなければ、浮き沈みの激しい芸能界で、27年間も『アテンダー』として活躍する事など出来なかったと思う。
 また、名だたる有名人からの信頼を得る程の仕事もされてきたのだろうと想像する。それは、御自身を『ギャンブル依存性』に追い込む程に大変な日々だったのではないだろうか。
 そんな彼の人柄を知り、時には都合良く近づき、利用して離れて行く様な人物もいたのかも知れない。
 東谷氏の『暴露』は、そんな人の心に潜む、闇からの産物だったのではないかと思う。
 『悪党〜』が世に出た頃、東谷ガーシー氏は参議院議員の立場を追われる事になった。これは、参議院の歴史上異例と言える流れの出来事であったようである。
 個人的には東谷氏の議員としての仕事振りを、もう少し見て見たかった氣がする。
 『令和のトリックスター』東谷ガーシー氏。彼の登場が『本物の善・本物の悪』とは何か、真剣に考えるきっかけとなった。

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