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娘から母へ 7/25

ずいぶんご無沙汰してごめんなさい。このところ書かない方の仕事がバタバタしていたから……精神的にも久々に削られました。

あっという間に「いまは、空しか見えない」の発売から2ヶ月が経ちました。

私の拙い色紙や、新潮社営業ご担当の力作ポップ/パネルを飾ってくださった都内の書店はできる限り回ってみました。
自分の本がそこにある、という事実を脳が受け入れないのか、いつも見つけるのにものすごく時間がかかりました。
ひどい時は目の高さの棚に面出し(?)して下さってたのに、1回目の来店時には気が付かず、2回目にようやく発見、なんてこともありました。

写真は友人たちや元上司、元仕事先の皆様から頂いた、心のこもった素敵なお祝いの数々です。受賞の時もたくさんの花束やプレゼントを色々貰ってたのに、本当にありがたい限り。「いま空」銘入り梅酒をいつ飲もうか、なんて、未来の楽しみまで貰いました。

6月の半ばにはR18文学賞授賞式がありました。今年の受賞者のみなさんは作品が面白いだけでなく、スピーチのあまりのうまさに呆然…。
私はといえば、今年は何とかカンペなしで臨んでみたものの、相変わらず声が上擦って、ビール一杯じゃ緊張はまったくほぐれないことを痛感した。

でも選考委員の先生方、歴代の受賞者の方々とお話しできて楽しかったな。書評を書いて下さった彩瀬まるさんにもご挨拶できました。
あの書評を読んだ時、担当のKさんも私も泣いてしまったのはご存知の通りですが、ご本人と話してまたふるふるしてしまいました。素敵な方だった!

今回はミーハー根性をフル発揮して、選考委員の先生方と一緒に写真も撮ってもらいました(去年はあなたたち、ちゃっかり撮ってたよね)。
辻村先生には「かがみの孤城」にR宛のサイン、三浦先生には「ののはな通信」にあなた宛のサインを頂く、というのが裏ミッションでしたが、私の遅刻のせいで三浦先生には貰いそこねてしまった…ゴメンね。
Rに辻村先生のとっておきの言葉とともにサイン本を渡したら「すごーい!すごーい!」と喜んでたよ。甥孝行ができたかな。
先生方と一緒に飲める興奮で去年は鼻血を出しましたが、今年は堪えました。

のろのろ書いていたら今日に至って、偶然にも7/23の新聞2紙にそれぞれ書評が載っていることを発見しました!東京新聞で小林深雪さん、読売新聞で川口晴美さんが書いて下さった…僥倖!!(って使ってみたかった。こんなぴったりのシチュエーションなかなかないから)信じられないことの連続だと感情って麻痺しがちだけど、頰と膝をびったんびったん叩くように、一つ一つの出来事を噛み締めて味わい尽くしたい。
先月、今月と数社の編集者の方にもインタビューして頂いたり、熱い感想を頂いたり…「週間びっくり箱」のような平成最後の夏です。

あとDull-Colored Popの「1961年:夜に昇る太陽」よかったね…!役者さんも脚本も演出も、本当に素晴らしかった。50年間に起こらなかったこと、50年後に起こったことを知っているからこそ、セリフが二重、三重の意味を持ってくる。ああいう舞台でしかできないことを観ると、小説でしかできないことってなんだろうって考えざるを得なくなります…今はまだそんなレベルじゃなくて、小説ってなんだろう?で躓いてますが。

ではでは夏バテにはくれぐれも気をつけて。クーラーの電気代や移動のタクシー代をケチっても、死んだら元も子もないからね!



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