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樹ism tatsu-rhythm

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内田樹の考え方が好きです。文体も大好きです。 なので、マガジンを作ってみました。 いつか内田さんと話してみたい。
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記事一覧

世界平和? まずは大福でも。 #樹ism

うちは3人家族。私と妻と娘です。 この家族構成は、私にとってとてもうまく機能しています。 2人の女性は、私が持論を展開すると、まったくズレた観点からボールを投げ返してくるんです。 それは私が欲しい回答ではないので「いやそうじゃなくてさ・・・」と話を続けるんですが、相手からの返球がミットに収まることはありません。 もちろん、悪気はないんです。彼女なりに考えて、打開策を提案してくれているんですが、これが合わない合わない。 そう。女性は男性と全く異なる視点で物事を捉えていま

教師の仕事の9割は「それ」 #樹ism

「トム・ソーヤーのペンキ塗り戦略」は、ご存じ? 知ってる前提で書きますね。 子どもが間近に見ている大人は、親と教師。 だったら私たち教師は、「大人を満喫している姿」を体現しないといけません。 生徒に笑顔で語りかけ、 彼らの話に耳を傾け、 自身が打ち込んでいるテーマについて熱く語る。 あなたの仕事の9割は「それ」です。 現役高校教師 協会ページ https://t-c-m.my.canva.site/ ブログサイト https://sensei.click/

大風呂敷 #樹ism

「リーダブル」とは、「worth reading」という意味でしょう。 つまり、「読むに値するかどうか」が問題になっているわけです。 私自身、記事を書く際は卑近な例しか取り扱っていませんが、できれば寿命の長い記事を、つまり「リーダブル」な記事を書きたいと思いながら書いています。 リーダブルであることは、時事ネタを扱わないということ。 仮に時事ネタを扱ったとしても、抽象度を上げて汎用性を高める操作が必要になります。 視点を上げるのは大変ですが、上がることで読み手の数が増

勇気がないのは、誰? #樹ism

小学校の先生が、 内田さんに教育現場の現状を語ったことへの返答。 内田さんは、先にこう述べている。 まとめは、こう。 そう。 勇気がないのは、私たちだった。 現役高校教師 オン&オフラインセミナー講師 協会サイト https://sensei.click/ ポッドキャスト(Spotify) https://open.spotify.com/show/2pCy8yUiGRk3jKoVJo72VF FBコミュニティ https://www.facebook.co

信じてもらえているからこそ #樹ism

内田さんの師弟観を一言で言えば、 下記の点に集約されます。 師弟関係は、 絶対的な非対称性を前提としており、 社会契約として扱ってはいけない。 必然的に、 「学びのゴールが見えないまま学びを始めること」が デフォルトになる。 弟子は ・損得勘定を抜きにして、 ・自分がどうなるか何もわからないまま、 ・相手を信じてついて行く。 これは、「教育」を媒介としたあらゆる関係性で交わされるやりとりですが、顕著なのは、もちろん教師と生徒の関係性においてです。 自戒を込めて言いま

人生の本質を理解せよ #樹ism

昔、大学院で心理学を学んでいるとき、「重要な他者が高校生の自己受容に与える影響」について論文を書いたことがあります。 私は当時、「自己受容を高めるには、自己肯定感などのプラス要素だけでなく、重要な他者との葛藤が必要なのではないか」という仮説を立てました。 実際に高校生を対象としたアンケートを取り、統計処理ソフトにかけた結果、弱い因果関係が示されたと記憶しています。 自分に対して影響力のある人物(重要な他者)から、仮にマイナスのストロークを受けたとしても、高校生ともなれば

私も例外じゃない #樹ism

私が内田樹を好きな理由。「当たっている」と思うから。 好みはあると思いますが、 私は内田さんの言葉を受け入れやすく感じます。 言葉の選び方や言い回しが秀逸な点も、 好きな理由のひとつです。 でも、一番の理由は、内省的である点です。 誰かを批判するとき、 その対象の中に「自分」も必ず入れること。 これができている人を、私は信用しています。 現役高校教師 オン&オフラインセミナー講師 協会サイト https://sensei.click/ ポッドキャスト(Spo