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教育改革の成否はこれにかかっている #樹ism
教育改革の成否は、教育改革を担うべき現場の教員たちをどうやってオーバーアチーブへと導くか。彼らのポテンシャルをどうやって最大化するかにかかっています。
では、どうやってか。教員たちを上意下達組織の中の「イエスマン」に仕立てることによってでしょうか。教育技術をマニュアル化することによってでしょうか。厳格な勤務考課を行って、能力主義的「格付け」を行うことによってでしょうか。経験豊かなビジネスマンであれば、そのような人事管理政策は「コスト削減」や「不確定要素の排除」はもたらしても、「パフォーマンスの向上」には結びつかないことを知っているはずです。
私たちの国の教育に求められているのは「コスト削減」や「組織の硬直化」ではありません。現場の教員たちの教育的パフォーマンスを向上させ、オーバーアチーブを可能にすることです。それに必要なのは、現場の教師たちのために「つねに創意に開かれた、働きやすい環境」を整備することに尽くされる、というのが私の意見です。
これは政治家やメディア知識人や文科省の考えとはおそらく逆のものです。彼らはどうやって教師を不安にし、怯えさせ、弱気にし、卑屈な存在にするか、そのことを主に考えています。
教育とは、次世代の可能性を最大限に伸ばすこと。
誰もが口をそろえてそう言います。異論はありません。
ただ、「次世代」に焦点が当たりすぎていて、「彼らに働きかける主体」に対して、つまり教師に対してどのように働きかけていくか、という観点が抜け落ちてしまっている。
内田さんは、そこにスポットを当てています。
内田さん曰く、
「教育改革とは、”故障した自動車を運転しながら同時に故障箇所を直す、というアクロバットを現場の教員たちが行うこと”」
です。
現状の教育のあり方に懐疑的でありつつも、理想とのわずかな接触を試みながら、次世代に伴走する。
それが私たちの仕事であり、日常であり、存在意義である。
でも、今聞こえてくるのは、「表面的な支援」ばかりです。
✔ 教職調整額を基本給の4%から10%へ
✔ 11時間の勤務間インターバル導入
✔ より給与の高い中堅ポストを創設
✔ 学級担任への手当の加算
給与や手当の引き上げは、教員にさらなる束縛をもたらします。
些末な仕事も、時間外勤務も「やって当たり前」という風潮が形成される。
管理的傾向も、従来に比べてさらに強くなるでしょう。
お金は大切です。
でも、教師になる人たちは、そもそも「大きな収入」を望んで教師になったわけではありません。
次世代育成に必要な「何か」を常に考え、プランを実践することに意義を感じる人間が教師になったんです。
私の言うことは、以前からあまり変わっていません。
教師に自由を。
アイディアをすぐに形にできる裁量を。
朝令暮改を厭わないチャレンジを。
責任を取る権利の行使を。
各人が得意分野で輝けるような、
最高のポテンシャルを発揮できるような環境を。
それが実現すれば、
この仕事は信じられないほど魅力的なものになるはずです。
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思いつきと勢いだけで書いている私ですが、 あなたが読んでくれて、とっても嬉しいです!