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センセイを捨ててみる。

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行き詰まる学校教育を変えるための、最適解。 それは、現場にいるセンセイが、センセイを捨てること。 今こそ、アンラーンする時です。 気軽に、ちょっとしたことから始めましょうか。
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2023年11月の記事一覧

これが横浜創英 #センセイを捨ててみる。

住宅街の中にある小高い丘につながる坂道を少し上ると、その学校はあった。 受付時刻まで、まだ30分近くある。5分くらい門の外から校舎をジロジロ見ていたら、当然のように入口にいた警備の方と目が合った。 用件を伝えると、幸い、中に入れてもらうことができた。 校舎に入ってすぐ右側に、応接室。学校のパンフレットや賞状、トロフィーが飾られたガラスケース。広く、明るく、小ざっぱりとしたその部屋に30分近く座っているのは何となく落ち着かず、窓のすぐ外に見える、人工芝のピッチへ出てみる。

過労死をなくすには #センセイを捨ててみる。

勤労感謝の日。 午前中に、地元ローカル局でこんな番組をやっていました。 「光と影〜理想の教師を目指して〜」 新潟県内の公立中学校教師の仕事を追う、というものでした。 わずか30分の番組でしたが、中学校教師の忙しさが伝わってきます。 途中、2016年の「中学校教師過労死」の映像が差し込まれ、2016年、富山県滑川市で起こった痛ましい事故について、組合トップの能澤さんと過労死遺族の工藤さんが当事者遺族とともに裁判所に足を運ぶ様子が映し出されました。 過労死とは、人災と言え

それが何より、自然で魅力的だと思うから #career diversity

教師を長年やってきて限界を感じるのは、こういうことです。 長い間、学校というひとつの場で働き、その世界観と人間関係の中だけで生きてきた人間にとっては、上記のような生き方を肯定できても、むしろ人生のダイナミクスを体現する生き方として憧れの対象とすら思えたとしても、「リアリティをもって語ることができない」。 頭ではわかってる。 そういう人生を歩むことが自然に適っていることも理解できてる。 でも。 残念ながら、教師はその対極にいる存在です。 だから、現場ではもどかしさを感じ

あなたが決断すれば #センセイを捨ててみる。

通知表も校則も宿題もなし 公立学校でも改革に挑戦 ドキュメンタリー映画「夢みる校長先生」 サイトはこちら。 こんな校長もいる。いいですよね。 ところで、あなたも校長になれます。今すぐにでも。 学校長の権限は大きい。 だから現場の職員は、いつも「あなた」に期待しています。 よきフォロワーに支えられながら、リーダーシップを発揮してください。 そして、すべての教員は校長になります。 権限は微力でも、ホントの校長並みの学校づくりをイメージしています。 管理職も、ヒラも、相

期限を守る本質 #センセイを捨ててみる。

”私たちは、一人一人が「長い鎖」の一部。 だから期限を守りましょう。” もちろんです。大切ですよね。 だから、いつもクオリティとの戦いになります。 「いい仕事をしたい」 「でも投入できる時間は限られている」 多くの人が、こんなジレンマを抱えています。 ですが、私はこのジレンマから解放されました。 教師の仕事の本質は、日々成長する生徒に伴走すること。 彼らは、走っています。 ですから、私たちも隣で走ります。 このような仕事の仕方は、本当は好きではありません。 デメリ

「ドアは開く」と気づいているか? #ライフにマストなワードをマンガで

「山田」は、うだつの上がらない地方市役所(茨城県という設定)の職員。 周囲から軽んじられ、馬鹿にされている毎日を送っていましたが、問題意識の塊でもありました。山田は信念と、追随を許さないほどの行動力だけで市役所の持つパワーを最大限に発揮させます。 もしあなたが、ある程度の「信用」を与えられた状態で仕事をしている人なら、上記太字部分「山田」「戸川市」「戸川市役所」に、あなたの状況を当てはめて読んでみてください。 私は教員をしているので、一応、「ドアを開けていただける」ところ

あなたも「鈴木さん」を目指してみないか? #センセイを捨ててみる。

価値ある人生というのは 困難な状況にある中で ひたすら歩みを続けたこと。 多くの人を勇気づけるために 自己を開示すること。 歳を重ねた者の言葉が力を持つのは おそらくこういう時です。 私も、「鈴木さん」の一人。 だからあなたも、「鈴木さん」を目指してみないか? 現役高校教師 協会ページ https://t-c-m.my.canva.site/ ブログサイト https://sensei.click/ ポッドキャスト(Spotify) https://ope

トランジットのその前に #センセイを捨ててみる。

サラリーマンは、 目の前の顧客がいて、 指示系統が明確で、 定期的に給与が振り込まれる。 起業家は、 顧客を自ら開拓し、 常に決断を自ら下し、 努力がお金になるとは限らない。 だから、 多くの人がサラリーマンから離れられない。 でも、可能性はあります。 それは「助走期間を設けること」です。 大きな飛躍の前に、 180度のトランジットを果たす前に、 力をため、 ゆっくりと、 でも着実に走り続ける。 リタイアする「その日」までの残り時間を「助走」に充てる。 それなら