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バトルロイヤル - 勝者を生むために敗者は必要なのか?

テレビゲームが好き。特にオンライン対戦できるシューティングゲームが大好物。

10年ほど前にPS4を買ってから見事にハマり、今日に至るまでいろんなシューティングゲームで名前も知らない誰かと無言で撃ち合っている。

ちなみに、会社入って少しのタイミングで、自己紹介時に「人を撃つゲームが好きです」と言ったら温厚なお母さん社員さんに少し冷たい目で見られたことを今も覚えている。

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そんなシューティングゲームにも、いろんなゲームモードがあるのだけど、今最も人気なのは「バトルロイヤル」だと思う。

PUBG,  フォートナイトなどのタイトルでメジャーになった「一斉に広大なマップに降り立ち、装備を拾いながら戦い、最後の一人or 1チームになるまで生き延びろ」みたいなやつ。ちなみに私は最近APEX LEGENDSでこのモードに触れて、どハマりしたくち。

このシステムが人気な理由は色々あるけど、実は「敗者に優しい」というのがあるんじゃないかと思う。

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私がプレーしているAPEX LEGENDSは今2つのモードがある。

一つはこの「バトルロイヤル」。もう一つは「アリーナ」と呼ばれる1チームvs1チームでシンプルに勝負するモード。

このアリーナはAPEXに1ヶ月ほど前に実装されたばかりの新モードなのだけど、やりながら思うことは、このモード、治安が悪い

特に顕著なのは死体撃ち。

死体撃ちとは、倒した相手のキャラクターに銃弾を浴びせ続けること。恐らく「こいつ弱えなー!ヒャッハー!」っていう意思表示をしたい人がやるやつ。

倒されたプレーヤーは自分の死亡位置のカメラを数秒間見れるのだけど、確かにそこを撃たれ続けるのは気分がよくない。

たぶん規約違反ではないけど、モラルが問われる。実際それをやった有名ストリーマーが炎上したりしたこともあるから、一般的にNG行為なんだけど、敵にも仲間にも死体撃ちする輩が結構いるのがこのアリーナ。

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対戦ゲームである以上、相手を憎い、と思ってマナー違反が発生するのは、ある意味仕方が無いと思っていた。それだけみんなガチなんだ。

だけど、バトルロイヤルという仕組みは、仕組み上何人もの違う個人やチームと次から次へと対峙する。だから「相手」がひどくフンワリしてて、憎い!みたいな気持ちが生まれない。

「憎い」って気持ちは死体撃ちみたいなバッドマナーを生むだけじゃなくて、そもそもネガティブな気持ちなので、ゲーム自体が楽しくないと感じる要素の一つ。

だから、バトルロイヤルで負けてもそれを感じずに済む、というのは、ゲームから離脱する理由を一つ減らしてるわけで、なるほど、やはりよくできたモードなんだなぁと勝手に納得した。

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以前、OVERWATCHという有名ゲームのディレクターがWEB記事で

拮抗した試合が楽しいと思うかもしれないが、それでも最後はみんな勝ちたいんだよ。

と言っていたのが印象的だった。

勝者を生むためには敗者を生む必要がある。そんなゲームの当たり前だけど、バトルロイヤルは負けた人の苦痛を限りなく中和する、その結果平和なゲーム環境があるのだと思うと、これからも安心してハマってしまいそうだ。

cover photo by Lweendo Hachileka

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