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174.握り締めていた手を、指一本ずつ、ゆっくり、ゆっくりと手放して

新卒から6年半勤めた会社のお世話になった方に、転職する旨を伝えました。

転職すると、新しい仕事に戸惑うことはあるけれど、幸いにも給料は上がり、僕のビジョンに少し近づく働き方ができそうで、あと比較的自由になります。

幸運でした。
これはあくまでほんの小さなステージアップで、ここからはステージを上げるだけでなく、ステージを変える世界に突入させていくのです。

その方がいいんだろうけれど変えなかった自分がいた

困らなかったからそのままにしていた、というのが今までの現状でした。

何とかなっているから、何もしなかった。

どれが正解だったとかはないけれど、もっと他に優先順位があると思いこんで、それよりもやることがあると自分に言い聞かせて。

何も変えない自分がいました。

まあ、その働く会社が変化のすべてではないですが。

どこか自分の中で、何かの枷のような、何かの楔のような、謎の固執があったのかもしれません。

給料上がったり、時間が少し自由になったり、この人と働きたい、とか、そういうのがあったら変えたほうが良いんだろうなと思っていました。

思っていて、結局、思っていただけでした。

何かに直接影響があるわけではないかもしれませんが、そういう選択をしている自分がいる、というところは、自分が一番見ていたのかもしれません。

握り締めた手をゆっくりと開くこと

握りしめているものを手放すこと。

そう言われたことがあります。
プライドとか、通例とか、自分の中の常識とか、こだわりとか、何かそういう変化を妨げている何かを握りしめていませんか、ということです。

僕は結構ここに固執していたタイプだったかもしれません。
(今もまだ執拗に握り続けているものもあるかもしれませんが。)

手放すからこそ、その手で次の新しい何かが掴み取れるよと。

ただ、どうしてもいきなりすべてを投げ出すかのように、ぱっと手を開くことはできませんでした。
わかりましたと二つ返事で変えていくような、その選択がどうにも踏み切れない自分がいました。

だから、たくさんの人の力を借りました。たくさんの人の影響を受けました。たくさんのことを学び、たくさん体験して、たくさんのことを感じてきました。

そうして、指を一本ずつ、赤ちゃんの握る小さな手を放すかのように、ゆっくり、ゆっくりと、開いてきました。

そのゆっくり開いている指一本の一つが、こうした転職という自分の環境の変化のことでした。

時間はかかっているかもしれません。

他の人と比較という観点でいくと、そんなに早い方でもありません。

すごい大きな変化を遂げたわけでもありません。

でも、自分にとっては大きな選択で、一つのれっきとした挑戦で、転機なのです。

着々と、一歩ずつ。

変化していることは間違いないのですから。
前進していることは間違いないのですから。

恐れずに。

幸い、見渡すとたくさんの仲間がいます。
これからも増えていきます。

変化を恐れずに。

次のステージへ。

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