182.映画『インセプション』から考える夢と現実の境目
友達からオススメしてもらった映画があります。
『インセプション』。
普段、アニメ映画しか観ませんでした。
ジブリかコナンかぐらいでした。
世の中素晴らしい映画がたくさんあります。
それを知らずに死んでしまうのはもったいないかなと思い、友達に聞くようにしました。
これがまた、とんでもない大作でした。
インセプション(植え付ける)という発想
夢と現実世界を行き来する物語です。
しかもその夢には階層があって、夢の中でまた眠って夢を見ると第二階層、そしてさらに三階層と、夢の中の夢を下っていきます。
夢で起こったことなので、誰かにそそのかされたわけではなく自分で気づき、夢の影響で自分で決めたと錯覚します。
その考え方を植え付ける(インセプション)というミッションを、夢を見ている間に潜在意識から貴重な秘密を盗み出すスペシャリストの主人公が成し遂げていく物語です。
夢の階層があるというのは面白い発想で、階層を経るごとに時間の進みが遅くなっています。
現実の1分が第一階層の20分、第二階層の400分(6時間40分)、第三階層の8000分(約5日半)に相当します。
なので現実世界の数秒で、階層ごとの時間の進み方があり、その中で物語が動いていく様は複雑ですが圧巻でした。
本当に面白かった。
もしかしたら一度じゃ理解しきれないかもしれませんね。
夢と現実の境目はどこにあるのか
主人公の妻が現実も夢もわからなくなった状態になっていました。
これはフィクションで、今僕たちの世界に当てはまることはないかもしれませんが、夢か現実かわからなくなるという現象自体は、他人事ではないかもしれません。
今VRの世界が広がってきていて、「メタバース」については特に世間の話題を席巻しています。
夢は何をもって夢なのか、自由に出入りができて神のようになんでも創造できるインセプションの夢の世界では、もはやその自分で生き続けることもできなくはないのです。
VRの世界でも、同じことが起きそうだなと感じました。
結局、自分が信じる事柄のみが真実になって、あとの世界は虚構にすぎないのかもしれません。
そう考えると、本当に向き合うのは多様に広がる世界ではなく、自分の心かもしれませんね。
SNSに世界を持っている人もいます。
オンラインゲームで自分の存在を確固たるものにしている人もいるでしょう。
何が正解なんて答えのない世界で、選択し続ける。
それは選ぶ自分を信じることかもしれません。
何かが信頼や確信をもたらしてくれるのではなく。
自分の内面から生まれてくるものでしょう。
日々精進。
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