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楸 椿榎
2020年3月8日 23:54
疲れて帰った日、私はトイレの二段蓋を間違えてどちらも開けて座ってしまった。 ひんやりした感覚と共に、魂が抜けて水の底に落ちる。 床(のようなもの)に尻餅をつく。周りは暗闇。起き上がってみると、一点だけ光が指している場所があった。 近寄ると、そこには黒い泥の塊があった。光は目玉のように二つあった。自分に気づいたのか、こちらに光が向く。 ズズズと向かってくるのが怖くて逃げた。「……んぅ
2020年3月8日 23:07
「こんにちは、アリス。私、あなたを殺しに来たの」 何処からともなく現れた同年代の少女に、そんなことを言われたことのある人がいるでしょうか?「あの……どちら様?」「あなたを殺しに来た、てことは、殺し屋でしょ」 両手に携えた拳銃が、太陽の光を浴びて黒く光っています。「なんで私は殺されるのです? 私は元の世界に戻るために冒険を」「嘘ね」「……え?」 落ち着いた声で、私の言葉にメ