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リセットしたくなる時

「いつか使うかもしれないから捨てないでおいて」

子供の頃、私はモノを捨てることができませんでした。

着なくなった服や汚れたスパイク、サランラップの芯やディズニーランドでお土産に買ったお菓子の空き箱など、いつ使うのか分からないモノを捨てずに部屋に保管しているような子供でした。

いつかの記事に書いた中学の頃にもらったラブレターも引っ越してからしばらくの間捨てずにとっていました。

断捨離をするようになったのは大学2年生になって一人暮らしを始めてからです。

使わないモノを持っていてもスペースを埋めるだけだし、なるべく部屋をすっきりさせたいという思いで年々断捨離の意識が高くなり、今では本当に必要か、処分する際のことも考えるようになりました。

断捨離する人にケチな印象を持つ人もいるかと思いますが、本当に必要な時にはめちゃくちゃお金を使いますし、なんでもかんでも節約しているっていうわけではないです。

冒頭で書いた「いつか使うかもしれないから~」の基準の場合、半年以上使ってなければ大体処分します。本当に使いたくなったらまた買えばいいので。

では、人間関係はどうでしょうか。

モノの場合は処分してもまた買えば手に入れることができますが、人間関係は一度関係をリセットすると元の関係に戻ることは難しいと思います。

実際、私は何度か人間関係を大きくリセットしたことがあります。

1度目は大学2年生の終わりごろ。
私は大学1年生の終わりごろから徐々に人付き合いを避けるようになり、2年の冬に迎えた成人式にも参加しませんでした。

秋ごろには中学の同級生から成人式や同窓会に向けたグループLINEに招待され、当時は参加しようと思っていました。

その理由は「参加しなければもう二度と会うことがない人もいる」「せっかく招待してくれた人に申し訳ない」と考えていたからです。

参加して皆とお酒を飲んでワイワイ話したい、久しぶりに会いたいという気持ちよりも「参加しないことのデメリット」を考えて迷っていましたが、グループLINEから徐々に自主退会していく人達に感化され、参加しないことを決意して早い段階でグループLINEから退会しました。

そして、大学2年生の終わりごろには大学や高校のクラスLINE、部活のグループLINEなど複数のグループから退会し、友達リストも必要最低限の人まで限定しました。

当時の行動を今では英断だったと思いますが、当時はすごく悩みました。

でも、一度リセットすると「別にもう会うこともないだろうし、どう思われてもいいや!!」と吹っ切れた気分になり、グループLINEという「いつか使うかもしれないモノ」から関係を立ち切れたことですっきりしました。

そして、2度目のリセットは既卒就活を経て社会人になる直前のタイミングにLINEのアカウントを完全に作り直しました。
この時には1度目のリセット時に感じた罪悪感は全くなかったです。

社会人になってからはLINEグループやSNSアカウントは定期的にリセットしています。

職場が変われば前職のLINEグループはすぐ退会するし、ごく一部の人を残して友達リストからも削除します。

SNSアカウントも気分で辞めることが多いです。フォロワー数がどうとか、これまで関わった人がどうとかは正直あまり気にならないです。

モノも、人も、アカウントも、一定の時間かかわることがなかった場合、本当に自分にとって必要な存在か考えていきたいです。

そしてもちろん、必要だと感じるモノや自分を求めてくれる人はこれからも大切にしていきたいです。

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