幼稚園に行けなかった頃の話 ④ 完全不登園期
医師の助言に基づいて、晴れ晴れと完全不登園を宣言した我が家
毎日、公園や近くの遊戯施設など、楽しいところにどんどん遊びに出かけて
少しずつ状態は落ち着いていった
幼稚園に行けなくなってすぐ予約しておいた、教育支援センターでのプレイセラピーと別室で親の相談も始まった
主治医からは、先日の診察の時に、「過敏なところがある」「高機能自閉っぽいところがあるかも」と言われていた
(※高機能自閉という表現は今はないですが、主治医と私の間柄では通じるのでそういう表現をしていました)
そこで、HSCかなと思うんですけど...と初めてHSCを話題に出してみたら、「HSCはASDのグレーだからね~、まぁHSCかもね~!」とあっさり言われた
いやいや、確かにASDに似てるところもあるんだけど、肝心の人への意識のベクトルが真逆なんですよ~
とは思いつつ、反論できずにいた
前々からこだわりが強くて、記憶力が良すぎて、言語発達が異常に早いけど、感情コントロールが苦手という話は私からもしていて、
発達凸凹してるし、自閉っぽいところあるのかな?という話題は上がっていたし、
なにしろ、神経発達を診るためにいろいろやらせようとする主治医の診察に、息子はいつも拒否的で、
コミュニケーションがとれる姿はあまり見せたことがなかったから、そう思われても仕方ないよねとも思った
しかも、どーでもいい事にマイルールを勝手に適用して癇癪爆発させてる今の状況なんて、まさにASDあるあるじゃないか!!と私自身も思っていた
主治医の中ではASDグレーという意味ではあるけれど、ひとまず『HSC』かもということで医師からお墨付きをもらったので、
幼稚園には1ヶ月休んだほうがいいと言われたことと同時に、HSCであるという事をチックや分離不安などの簡単な説明と併せて書面で伝えた
すると、幼稚園ではHSCという言葉が初耳だったとのことで、なんと我が家がお休みしている間にわざわざHSCの本を買って園で勉強してくれていた!!!!!
マ、マジですか?神すぎませんか!?
しかも、アーロン先生のあの分厚いやつ
膨大すぎて私もなかなか全部は頭に入らなかったあの本...
どっちかというと明橋先生の漫画のハッピーアドバイスの方を頼りにしてた私
(おこがましいとは思いつつ、のちに漫画の方を園にお貸ししました)
そして、副園長先生から、登園を再開する際には、
①短時間登園から
②親は別室で待機、あらかじめ本人と決めておいた時間までで帰る事を繰り返していく
③保育中は常に補助の先生がつきっきり
の状態で迎えられますと提案してくれた
マジで神すぎます...(T_T)感動
こんなありがたすぎるお話をいただいてほっとしたのも束の間、
今度は私が倒れた
少し前から息子の癇癪が起きそうになる度に、私は胸が苦しくなっていた
じっとしているのに、急に心臓がドキドキドキドキ...
ややっ、これはまずい...!!
臨床経験はないけれど精神疾患の知識は一応あるので、これはひどくなるとパニック障害になるやつかも...?と直感した
とはいえ、もう年齢も年齢なので、一応、『命の母』にお世話になる方の可能性や身体疾患の可能性もゼロではないと思い、念のため先に内科を受診した
心電図も撮ったけど、もちろん何の異常もなし
やっぱりメンタルが原因だよね~
ってことで、さっさと地元の精神科を受診
混んでなくてあっさり予約が取れたので、きっと人気がないのだろう(失礼)
今は薬をもらっておくことだけが目的だったので、どんな先生でもまぁいいやと思い、
事情を説明し、危険な時の頓服として抗不安薬をお守りがわりにもらっておいた(ちなみに、普通にいい先生でした)
たぶん、これを持っているだけで、気持ち的には少し楽になるはずだから大丈夫だろうと踏んでいた
案の定、動悸はおさまりはしなかったが、それ以上悪化することもなく、結局薬のお世話になることはなかった
が、しかし、
心が壊れないようにストップをかけてしまったのが裏目に出たのか、
身体が悲鳴を上げてしまった
ある朝、洋服をハンガーにかけようと手を伸ばすと、突然、背中から首にかけて激痛が走った
ピキピキピキピキッ...
私はその状態のまま、全く身動きがとれなくなってしまった
え....!?!?
首も腕も鉄板のように固まって痛くて動かせない
何分もかけてゆっくりゆっくりと横になったはいいが、体勢も変えられないし起き上がれない
なんじゃこりゃーーーー!!!!
たすけてぇぇぇぇーーーー!!!!!!
悪霊にでもとりつかれたのか??
ぎっくり腰の背中バージョン?いやいや、何の負荷もかかってなかったよね??
一応、整形外科を受診して、レントゲンも撮ってもらったけど、何の異常もなかった
未だに何が原因だったのかは不明
以降、一週間ぐらい全面的に旦那と実家のお世話になり、私はただ寝て過ごすだけの人間になった
たぶん、私は自分の限界を越えてがんばりすぎていた
息子もある日突然ポキッと折れたけど
私もある日突然ポキッと折れた
お・な・じ・じゃ・な・い・か!!!!
だって息子はHSC、私はHSP(HSS)
似たもの親子、仕方あるまい...
旦那がHSPじゃなくてよかった
そんなわけで、ここが我が家のどん底でした
でも、今考えれば、これが我が家の突破口だったのだと思う
続く・・・
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