見出し画像

紙モノの魅力ー私がお店を開いたら扱いたいものー

雑誌の一頁

画像1

画像2

 古本市で見つけた、アメリカの雑誌の一頁。1929年の8月のものである。

 Lady’s Home Journal とあるから、女性向けの家庭雑誌と思われる。

 女性と女の子と動物がいる、家庭の風景。その絵に惹かれて買ってしまった。

 自分が服に興味があるからか、彼女らの服装に目がいってしまう。

 書かれている英文からも、当時の生活環境が垣間見えるようで、何だか面白い。

 だから、やっぱり、多くの言語を極めたいなと思う。

 そうすれば、こういった紙モノに書かれたことを読んで、理解を深められるから。

植物画

画像3

画像4

 古い紙モノを扱うお店で見つけた、植物画。

 裏面にはドイツ語の、おそらく説明文。こういった筆記体?も、判別できるようになりたいな。

 絵が描かれた方の紙の手触りが,少しざらざらしているのが良い。和紙の手触りを思い出す。

 この絵に惹かれたのは、たぶん、花の形と色。

 上を向いているような花ではなく、俯いているような花。

 紫、または青紫色。それは、どこか神秘的だ。

 蕾が中心にあり、その周りに咲いた花が3つある構図も良いなと思う。

 これから咲く希望の蕾。

一頁の中の女性と子ども

画像5

画像6

 古本屋で見つけた紙モノ。本の一頁なのかなと思われる。

 私は大学のゼミで、子ども服やその他の服装について調べたことがあり、その際に、このような絵を参考にした覚えがあった。

 時代も地域も分からないけれど(英語が書かれているので、英語圏だとは思うが)、どんな風に、この頁が収められた本(?)は、読まれていたのかなと想像する。

 9頁、Daisy(デイジー・雛菊)についての方。

 歩く女性(母親?)の後ろをついて行く、小さな貴婦人の女の子。

 その子が道端の花を摘んで行く様子が、とても微笑ましい。

 彼女がそんなに沢山の友人たちを持ち帰ったら、デイジーたちは何と言うだろう?

 もしかしたら、姉妹や兄弟かもしれない。

 それとも、互いに大好きなデイジーたちかも。

 そんなことが書かれているようだ。

 摘み取られた花たちが、家で素敵な花瓶に入れられて、また一緒にいられれば良いな。

 小さな貴婦人は、この花を誰かにあげるのだろうか。

 前を歩く母親らしき人? それとも父親? きょうだい? 友だち?

 デイジーの花言葉は、「平和」「希望」、白い花は「無邪気」、黄色い花は「ありのまま」らしい。

 この絵のデイジーは、白または黄色に見える。どちらにしても、無邪気やありのままといった言葉は、小さな貴婦人に似つかわしい。

 誰かにあげるとしても、平和や希望という言葉は、ぴったりだ。

 10頁の子供たちの方。

 The dancing family だなんて、何だか心が躍る。そうか、この絵の子供たちは、踊っているのか。

 朝も昼も夜も幸せに踊る子どもたち。中でも外でも喜びに満ちて踊る。

 喜びを体で表現しているのか、それとも踊ることで喜びを生み出しているのか。

 どちらにせよ、無邪気で幸せな光景ではないかと思う。

 私は踊りを好んでする方ではないけれど、周りも気にせず、羞恥心を捨てて、心の赴くままに踊ったら、悩みも何もかも吹き飛びそうな気がする。

 一日中踊ることは、この絵の中の子どもだからできることかもしれないが、

大人の私でも、心の中で踊り続ける一日があっても良いのかもなと思う。

古い紙モノの魅力

 やはり、古い紙モノを通して、昔の生活を想像したり、この薄い紙たちが、年月を耐え忍んで今に至っていると言う過程を思うと、ロマンがある。

 こういった紙モノは、集めやすいし、所有が増えても、場所をそれほど取らない。

 壁に飾ったり、ファイルに保管して眺めたり…活用方法は多い。

 インテリアとしてディスプレイするのに素敵だなと思う。

 だから、紙モノを集めることはやめられない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?