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清須アートサポーター アートスポットめぐり「北名古屋市アートエリアロード」

いつも館の活動を支えてくださるアートサポーターのみなさんとの恒例お出かけ企画。
名古屋市営地下鉄壁画めぐり、尾張旭市城山公園、朝日遺跡ミュージアムに続き、今年度は「北名古屋市アートエリアロード」を探訪しました。
感染対策を取りつつ、屋外での見学です。

清須市のお隣、北名古屋市には、道路沿いにたくさんの野外彫刻が展示されているのをご存じでしょうか?
県道名古屋豊山西春線や江南線沿いをはじめ、50点余りの作品がいつでも見られます。
北名古屋市として合併する前の西春町と、町内に美術学部を置く名古屋芸術大学との関わりから、1990年以降漸次的に設置されたというこれらの作品群。
存在は知っているけど、ちゃんと見たことはない…というサポーターさんからご提案いただき、お出かけ先に決定!

2013年に発行された『北名古屋市彫刻ガイドブック』(北名古屋市歴史民俗資料館や市役所で、なんと無料でもらえます!)を早速ゲットし、これをもとにちょこっと下調べした「しおり」を携え、いざ出発。

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当日は気温高めだったものの、風がさわやかで散策日和(改めて写真を見るとめっちゃ青空)。

6つのエリアのうち、今回訪れたのは名古屋芸大周辺のアートエリアロードです。

おもに名古屋芸大の先生や卒業生の作品が並びます。比較的人体彫刻が多め。

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岩井義尚《遊-Ⅲ》

3人の子どもが戯れています。見る角度によって見え方が異なり、「ここから見たほうがいい!」とベストポイントを探していました。

加納秀美《踊り子》

尾張旭の城山公園にも同じ作者の作品がありました。

石田武至《語らい》

金ピカ。オリーブの環と女性の手には鳩。平和の象徴でしょうか。(おそらくこれと同じ鋳型の作品が、名古屋市鶴舞の通信ビルのてっぺんにあるのですが、ご存じの方いますでしょうか…)

三枝優《風》

マスクを着けていました。
両手で身体を浮かせて支えているようなポージング。腕がプルプルしそうです。

吉田鎮雄《踏》

手で髪の毛を引っ張る?不思議なポーズです。
身体の正面が道路側を向いているので、歩道側からはおしりが見えます。なぜこのような置き方をしたんでしょう。

大口明一《魚》
萩原清作《裸婦》
神戸峰男《春夢》

神戸峰男さんは2019年に公開された東岡崎駅の徳川家康騎馬像の作者でもあります。


野外彫刻は360度どこからでも見れて、触ることができるのも醍醐味。

ブロンズ、石、ブロンズだけどおそらく原型は木?(鑿の跡がわかる)など、質感の違いも楽しみました。

大学付近には公式情報にはない作品もひっそりあったりして、思いがけない鑑賞もできました。

普段は通り過ぎてしまうような場所で、みんなでわいわいと感想をおしゃべりしながら作品を見られたことが何より楽しかったようです。

最後に名古屋芸術大学 Art & Design Center Westで開催中の『儀間朝龍展 POP OR END』を鑑賞。

ダンボールを使ってアメリカや沖縄の文化を表現したポップな作品に、こちらでも大盛り上がりなのでした。


五条小前の歩道陶板。かわいい。


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