ウエスト・サイド物語
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
1961年のアメリカ映画。ニューヨークを舞台に、不良少年グループの対立と恋愛を描いたミュージカル作品です。音楽は、あのレナード・バーンスタイン!数々の名曲は、誰もが一度は耳にしたことがあるはず♩
ブロードウェイの舞台ミュージカルを映画化。監督は、ロバート・ワイズ&ジェローム・ロビンズ。
名作映画ノススメ♡
前に別の記事『カサブランカ』でも書きましたが、「名作」と呼ばれる古い時代の映画には、後世に語り継がれるだけの素晴らしい魅力があるんだなぁ……と、つくづく感じています。
本作『ウエスト・サイド物語』もそのひとつ。
アカデミー賞では、作品賞をはじめ、助演男優賞(ジョージ・チャキリス)、助演女優賞(リタ・モレノ)など、驚きの10部門を受賞しています。
ひねりの効いたオープニング・タイトル、およびエンド・クレジットは、
タイトル・デザインの巨匠、ソール・バス!! 豪華だ。豪華すぎる。
ダンスがカッコいい!
まずは、こちらのプロローグから。
この時点でもう、わたしは圧倒されてしまいました。
若者たちの躍動感とキレキレな動き。(喧嘩のアクションもダンスにしちゃう振付がすごい!)
ニューヨークの街を縦横無尽に使ったカメラワーク!
中でもダンスが傑出してカッコいいのは、本作でアカデミー助演男優賞を受賞した、ベルナルド役のジョージ・チャキリス!
プエルトリコ系の少年グループ「シャーク団」のリーダーです。褐色の肌、エキゾチックな顔立ち。彼のダンスには “華” があります。
ベルトのバックルをちょっと横にずらした着こなしも、なんだか不良少年のイキがった感じが出ていて良いです。
『ロシュフォールの恋人たち』(1967年)でのダンスも素敵でしたね♩
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本作は若者たちの群像劇でもあるので、群舞がすごく凝っていてカッコいいのです。「よくこんな振付を考えつくなぁ!」と、驚きの連続でしたよ~。
名曲! 名曲! そして名曲!
本作と切っても切れないのが、バーンスタインの音楽。クラシック音楽がお好きな方は、もちろんご存じだと思います。
本作では、全編を通して彼の音楽に酔いしれることができます。なんて贅沢なの♩
マリアとトニーがデュエットする "Tonigt" も、リタ・モレノが輝いている "America" も素敵なのですが、わたしが一番感動したのはこちら!
決闘直前のそれぞれの想いを、登場人物たちが歌うシーン。作中でも「いよいよクライマックスへ!」という重要なシークエンスになります。
2つの曲の旋律がマッシュアップのようにミックスされているの、わかりますか? だんだん、だんだん、うねりのように力強くなってきて、短いカットで登場人物たちを パッ、パッ、パッ、と繋ぐ。
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なんて素晴らしい盛り上げ方なんだ! 天才か!!
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もう大興奮しました。ここで拍手喝采したくなっちゃいますよね!
バーンスタインのこと。
バーンスタインといえば、作曲家・指揮者としてはもちろん、日本では『題名のない音楽会』でお馴染みの佐渡裕(さど・ゆたか)さんのお師匠さんだったことでも有名ですね。
では、彼が若手音楽家たちの育成にも力を注いできた人だということ、ご存じでしょうか? しかも日本の札幌で。
この「PMF」にまつわるバーンスタインのエピソードで、忘れられないものがあります。
すごいでしょう~?
はじめて読んだ時、なんだかウルウルしてしまいました。涙
「今あなたがたが体験したことが芸術です」
バーンスタインの言葉、わかるような気がします。
そして、そんな体験をすることができた演奏家の方々をうらやましく思います。
最後に、本作の楽曲から "Mambo" を。
こちらの演奏がサイコーにハッピーなので、ぜひ♩
映画って、ほんとうに素敵♡
音楽って、ほんとうに素敵♡
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