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戦火の馬

鑑賞時の感想ツイートはこちら。

2011年のアメリカ映画。第一次世界大戦によって運命を翻弄される一頭の馬ジョーイと、飼い主の少年との絆を描いたドラマ作品です。

原作はイギリスの児童小説『戦火の馬』。2007年に舞台化され、トニー賞5部門に輝きました。その後、スティーヴン・スピルバーグ監督によって映画化。

馬の背に揺られて

乗馬。したことありますか?
わたし、実は乗馬に憧れていて、体験レッスンに行ったことがあるのです。(当時のブログ記事

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子ども向けのポニーではなく、はじめて乗る大きな馬。大きくてあたたかい背中、高い馬上からのひらけた視界――。

本当に本当に、気持ち良かったです! 

乗馬の基本に「軽速歩」(けいはやあし)という乗り方があって、それを教えてもらいました。

馬の動きと自分の動きがぴったり合う感覚をつかめた時は、まさに「人馬一体」という言葉が浮かびましたね〜! 言葉の意味を "カラダで" 理解できた瞬間でした。

すっごくうれしかったなぁ……♡

以来、すっかり馬に魅了されてしまいました!

乗馬クラブへ入会することは叶いませんでしたが、自然の中を駈ける「外乗」への憧れは今でも胸に抱いています。

そんな頃に観た映画が、本作『戦火の馬』でした。

馬の視点から描かれる物語

本作は、イギリス、フランスを舞台に、ジョーイという名のサラブレッドが農耕馬から軍馬として戦争に巻き込まれ、辿る道のりを描いた物語。

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ジョーイは額に白いダイヤ模様を持ち、白靴下を履いているような美しい馬♩

最初の飼い主は、イギリスの貧しい農家の少年アルバート(ジェレミー・アーヴァイン)でした。一生懸命に手を掛け、ジョーイとの絆を築くアルバート。しかし、ある事情から、泣く泣くジョーイを手放すことになってしまいます。

時代は第一次世界大戦下。イギリスの軍馬としてフランスの戦地へ。各地での危険を乗り越える中、次々と世話をしてくれる人が変わりながら、ジョーイは人間たちの愚かな戦争の姿を目にします。

ジョーイは、大切な家族アルバートの元へ帰れるのか?――というお話。

迫力ある美しい映像

正直に言うと、本作のストーリー自体はそんなに覚えていないのです。「あのシーンが良かった!」とか「このエピソードが印象的だった!」とかいう強い記憶も、特に残っておらず……。

ただ、本物の馬がたくさんたくさん出てくるので、馬が好きな人はそれだけでも見応えがあるのでは? 手綱を引かれて歩く姿、颯爽と駈ける姿、物言いたげな静かな瞳―― 存分に、馬の魅力が描かれています。

その映像が美しいんですよね。とっても。

それから、出ているのが(CGではなく)本物の生きた馬たちだけに、さぞや撮影は大変だったのではなかろうか……と、そこにも感心することしきり。

美しい本作の撮影を手掛けたのは、ヤヌス・カミンスキー。スピルバーグ監督と多くタッグを組んでいる撮影監督です。『シンドラーのリスト』、『プライベート・ライアン』でアカデミー撮影賞を受賞しています。

こちらの動画で撮影風景を見ることができます。

ジョーイと戦友トップソーン(馬)が突撃するシーン、こうやって撮影されていたのですね~! すごい! かなりのスピードでの「襲歩」(しゅうほ)! 車にクレーンを積んで撮っています!

※乗馬用語 ざっくりメモ
馬のスピードによってこのように呼ばれています。
○ 常歩(なみあし):パカ、パカ、と歩く。
○ 速歩(はやあし):パッカ、パッカ、と小走り。
○ 駆歩(かけあし):パカラッ、パカラッ、と走る。
○ 襲歩(しゅうほ):競馬の走り。

これは演じている役者さんたちも、乗馬の訓練を相当受けたはず。上級者にならないと出来ない走り方ですよ!

ああ、書いていたら、また馬に乗りたくなってきた……♩笑

カンババさんも拝めます

わたしの大好きなベネディクト・カンバーバッチも出ています♡

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