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麗しのサブリナ
鑑賞時の感想ツイートはこちら。
『麗しのサブリナ』を観た。素敵な映画ー! うまく言えないけど、とにかくとっても素敵な映画だった。わたしの大好きな映画のひとつになりそう。あちこちに散りばめられた小さな笑いも、いいなぁ。観た後に、しあわせな気分になれる映画。 #movie #cinema #eiga
— もりはるひ (@haruhi_mori) June 21, 2013
1954年のアメリカ映画。主演はオードリー・ヘプバーン! ロマンチックな三角関係を描いたラブコメディ作品です。
『ローマの休日』で一躍スターになったオードリーが、次に出演したのが本作。原題は "Sabrina"。
監督は『お熱いのがお好き』、『アパートの鍵貸します』のビリー・ワイルダー。
オードリーの相手役には『カサブランカ』のハンフリー・ボガート、『戦場にかける橋』のウィリアム・ホールデンという豪華なキャスティング!
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21442172/picture_pc_a64c409c791bc66e7a1d5340ecd29f79.jpg?width=800)
オードリーが、とにかく可憐です♡
主な登場人物とあらすじ(ネタバレなし)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21443439/picture_pc_3a42e3dc5f93a9d1a23345527d22edf4.jpg?width=800)
主な登場人物
○ サブリナ(オードリー・ヘプバーン/写真中央)
主人公。大富豪ララビー家で働く運転手の娘。ララビー家の次男デイヴィッドに恋をしている。
○ ライナス(ハンフリー・ボガート/写真左)
ララビー家の御曹司。長男。真面目で仕事人間。
○ デイヴィッド(ウィリアム・ホールデン/写真右)
ララビー家の御曹司。次男。華やかでプレイボーイ。
あらすじ
舞台はアメリカのロングアイランド。サブリナは、大富豪ララビー家の屋敷で住み込みの運転手をしている父と暮らす女の子。ララビー家の次男デイヴィッドにひそかに片想いしています。
華やかな美女にしか興味がないデイヴィッドは、地味なサブリナなど眼中にない様子。傷心のサブリナは、父の勧めもあり料理修業のため2年間パリへ留学します。
見違えるほど洗練された女性になって、パリから戻ってきたサブリナ。そんな彼女を見て、今度はデイヴィッドの方がすっかり夢中になります。
しかし、デイヴィッドは家業に有利な実業家の令嬢と婚約中。ビジネスが大事な兄のライナスは、なんとかサブリナをデイヴィッドから引き離そうと、サブリナが自分のことを好きになるように画策しますが――。
素敵なファッションの宝庫♩
『麗しのサブリナ』といえば、真っ先に思い浮かぶのが "サブリナ・パンツ"!
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21447806/picture_pc_fa37b5ab62a2d21008446c6339e57883.jpg?width=800)
これ! 細身でくるぶし丈のパンツ。
本作でオードリーが着ていたことから "サブリナ・パンツ" と呼ばれるようになったのは有名なお話ですよね♩(履いているフラット・シューズも "サブリナ・シューズ" と呼ばれています)
'50年代当時、スクリーンではグラマーな女優が人気で、やせっぽちのオードリーはコンプレックスを抱えていたとか。でも、そのスリムな体型を活かしたファッションによって多くの人を魅了しました。
自分を知り、個性を活かすこと。
やっぱりそれが、お洒落の極意なのかも♡
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21451717/picture_pc_e85c6523aafe9f4a2528d52c20e23248.jpg?width=800)
こちらのドレスはジバンシイによるもの。"サブリナ・ドレス" と呼ばれています。
タイトなスカートの後ろ側に、ふわっと広がるギャザーいっぱいの別スカートがトレーンのように付いているデザイン。オードリーの美しさがより一層引き立ちますね。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21484574/picture_pc_dda4ac0ecf5466b85846370b52d9b5a2.jpg?width=800)
こちらのドレスは、同じくジバンシイで "デコルテ・サブリナ" と呼ばれているもの。
両肩のリボン、ストレートなネックラインが可愛いですね♡ オードリーは、自分のコンプレックスである鎖骨を隠し、美しい肩のラインを強調してくれるこのドレスを気に入っていたそう。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21485301/picture_pc_7b41a8f23163c11017c44ced447564c7.jpg?width=800)
作中では、こんなショートパンツ・スタイルも。こちらのデザインはイーディス・ヘッドによるもの。
チェックシャツの裾を体にフィットするようにして、細いウエストラインを強調。(うらやましい~!)
他にも、パリ留学前のサブリナが着ていたジャンパースカート・スタイルや、帰国時に着ていたジバンシィのスーツ・スタイルなど、女性が憧れてしまう素敵なファッションがたくさん!
本作の衣装は、イーディス・ヘッドとユベール・ド・ジバンシイがデザインしているのですが、クレジットされているのはイーディス・ヘッドの名前だけ。なので、アカデミー賞の衣装デザイン賞はイーディス・ヘッドに対して贈られています。
小粋な名セリフ
サブリナがパリの料理学校に通うシーンで、スフレを焼く授業があります。この時、クラスメートである男爵のおじさまが言うセリフ。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21487449/picture_pc_708cce0aa83e5a28485276e6734cae39.jpg?width=800)
"A woman happily in love, she burns the souffle."
(幸せな恋をしている女性はスフレを焦がす)
"A woman unhappily in love, she forgets to turn on the oven."
(不幸せな恋をしている女性はオーブンを点けるのを忘れる)
粋ですよね~♩
この男爵、パリでサブリナに色々なことを教えてくれる重要な存在なのです。男爵との出逢いによって、磨かれ、自信を持ち、洗練された女性に変身してゆくサブリナ――。
この辺のシークエンス、とっても良いです。 好きだなぁ♡
もちろん、パリから帰国してからの、ライナスとの恋のやりとりも素敵。女性慣れしていないライナスの不器用ぶりを、ボギーことハンフリー・ボガートが好演しています。
ちょっとコミカルな三角関係の行方は、ぜひ本編でチェックしてみてくださいね!
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